ぐるっと流山 流山スプリングジャズ

ページ番号7180 更新日 平成23年4月29日

売り上げの一部を被災地へ寄付

スプリングジャズ

 4月29日、生涯学習センターで、ジャズコンサート「NAGAREYAMA SPRING JAZZ(ナガレヤマ スプリング ジャズ)」を開催しました。生涯学習センターでは今回の震災を受け、多くのチャリティイベントを企画していますが、これもそのひとつで、入場料の10%を被災地へ寄付します。コンサートは、日本を代表するジャズメン4人と、流山出身の世界的バンジョー奏者・青木研さんを特別ゲストに演奏され、200人余りのジャズファンたちが、ゴールデンウィークをジャズの響きで迎えました。


ベース・加藤真一さん

 プロデュースはジャズ界の大御所・ドラマーの猪俣猛さん。猪俣さんはこれまでも流山で4度、季節ごとにジャズコンサートを開いているばかりでなく、ジャズの歴史を紹介する講座も生涯学習センターで行うなど、流山での活動にも積極的です。猪俣さんはコンサートの始めに震災について触れ「私たちが今できることは元気づけることだけ。音楽こそが元気を与える源だと思っている。まずは流山を元気にして、希望の灯りを遠くまで届けられれば」と話しました。

 この日は前半と後半の二部構成。前半は、猪俣猛さん(ドラムス)、加藤真一さん(ベース)、右近茂さん(テナーサックス、クラリネット)、青木弘武さん(ピアノ)の4人で演奏され、後半からは青木研さん(バンジョー)を迎えて5人で行われました。猪俣さんがメンバー全員を「最高の」と紹介する、「最高の」バンドです。


テナーサックス・右近茂さん

 演奏はステージの上ではなく、聴衆と同じ高さの場所でされ、さらに「近くで聞きたい人は、足元の動きが見えるくらいすぐ近くまで寄っていいですよ」と猪俣さんは話し、演奏者と聴衆が一体になって、ともにジャズを楽しみました。猪俣さんの冗談を交えた軽快なトークで曲を紹介しながら、春らしい曲を中心に演奏されました。


ドラムス・猪俣猛さん

 ジャズの名曲「Lover Come Back To Me」で幕を開けた第一部は、ゆったりとした美しいバラード「Misty」や、映画「ベニー・グッドマン物語」の中で演奏され有名な「Memories of You」などが演奏され、各演奏者のソロパートでは、それぞれが腕を競い合うようにプロフェッショナルな音で魅了してくれました。特に第一部の占め曲、心地いいリズム感の「Take Five」の猪俣さんの数分におよぶ長いドラムソロには、惜しみない拍手が送られ、会場の盛り上がりは最高潮に達しました。


バンジョー・青木研さん

 後半の始まりは青木研さんのバンジョーのソロ演奏。青木さんは、猪俣さんが「60年やってきたけど、こんなにもうまい人に出会えるとは思わなかった」と絶賛するほどの世界的なテクニシャン。目で追えないくらいの手さばきから奏でられる、バンジョー独特の柔らかな不思議で複雑な音色に、会場中が息を飲んで聴き入りました。演奏し終えると同時に、会場は「うわぁー」と大きな歓声と拍手が響きわたり、後半一曲目からは会場のボルテージを最高に持っていきました。


プロフェッショナルな音楽に聴き惚れる

 猪俣さん自身の作曲による「サザンクロス」と「Summer Sunset」の紹介では「自分で書いた曲だけど、ほとんどピアノの青木弘武さんの曲と言っていいくらい。自分のスケッチに、色を塗ってくれる素敵なプレーヤーが揃っている」と青木さんを褒め称えました。コンサートの最後に「夢は必ずかなうということを歌っている。大好きな曲のひとつ」というディズニーの名曲「星に願いを」を演奏し、アンコールではそれぞれのソロが光る「It’s Don’t Mean A Thing」で占めました。


みな楽しそうにプレイ

 ジャズが好きで猪俣さんのファンという森田さん(野々下)さんは、八潮市に住む友だちの市村さんを誘って聴きに来ました。市村さんは「こんなに近くで音楽を聴くのは初めて。本当に素晴らしくて抱きつきたいくらい。ぜひまた来たい」と興奮気味でした。主催したジャズフェスティバル実行委員会では、年間を通じて市内でのジャズイベントを予定しています。次回は、7月10日、流山出身の若き天才とトランペッターの「曽根麻央ボストンカルテットJAZZ(ジャズ)」、8月13日には今回のシリーズである「NAGAREYAMA SUMMER JAZZ(ナガレヤマ サマー ジャズ)」や、同日の「野外SUMMER JAZZ(サマー ジャズ)」などを予定しています。


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