ぐるっと流山 クリスマス ジャズコンサート

ページ番号6858 更新日 平成22年12月27日

 「猪俣猛The 3rd」クリスマスジャズコンサート  伝説のビッグバンドに曽根麻央さんも特別出演

猪俣猛 ザ・サード

 12月25日(土曜日)、文化会館ホールで「流山クリスマス ウインター ジャズコンサート」が開かれ約500人の来場者が一流のミュージシャンたちによる演奏に酔いしれました。出演は、60年の輝かしい経歴を持つジャズドラマー猪俣猛さんと、伝説のビッグバンドThe 3rd(ザ・サード)の皆さん。さらに、現在ボストンのバークリー音楽院に留学中の若き天才トランペッター曽根麻央さんも、冬休みで一時帰国していることから特別出演されました。


総勢18人のビッグバンド

 流山市では、身近に音楽のある街を目指して、文化会館や生涯学習センターでの様々なジャンルのコンサートをはじめ、流山おおたかの森駅前や南流山駅前での音楽イベントを市民団体の皆さんとともに繰り広げています。特にジャズに関しては、ちょうど1年前、日本のジャズ界をリードし続けてきた伝説の3人、WE3(ピアノ・前田憲男さん、ベース・荒川康男さん、ドラム・猪俣猛さん)によるプレミアム・ジャズコンサートや、今年3月にスプリングジャズコンサートを開催、生涯学習センターではジャズヒストリー講座が4回にわたって行われ、この流れを続けようと今夏、流山ジャズフェスティバル実行委員会が立ち上がり、記念の「サマージャズコンサート」が開かれ、今回のクリスマスジャズへとつながりました。


さまざまなジャンルのジャズを

 当日は2部構成で行われ、第1部はディキシーランドジャズやモダンジャズ、スウィングジャズなどジャズの歴史を語るような構成で楽しませてくださいました。オープニングは、クリスマスソングの定番「ウインターワンダーランド」、続いて「聖者の行進」。3曲目には、市民の皆さんにはお待ちかねの曽根麻央さんが、猪俣さんから5年後には世界的プレイヤーになると紹介されステージ中央へ。W・C・ハンディーの名曲「セントルイス・ブルース」を披露してくださり、会場からは割れんばかりの拍手が送られました。


曽根麻央さん

 曽根麻央さんは、平成3年生まれ。今年9月からバークリー音楽院に本格留学して音楽に磨きをかけています。ルイ・アームストロングの影響で、8歳の頃からトランペットを始め、平成12年5月、両親と親子バンド「そねそねくらぶ」を結成。平成13年、「日野皓正と夢の共演」に最年少で出演。Mr. レイ・ブライアント、Mr. ルー・タバキン、宮本大路氏、原朋直氏等と共演。昨年12月には、文化会館でWE3と共演。その後、本日出演のビックバンド“猪俣猛 The 3rd“のコンサートにメンバーとして出演。今年3月、猪俣猛氏のプロデュースにより、銀座「スウィングシティー」で本格的な東京ジャズシーン・デビューを果たしました。


猪俣猛さん

 曲間のMCでは、猪俣さんがジャズの歴史についても触れるなど、ジャズにとってはたまらないひと時となりました。猪俣さんは、「昭和20年にジャズの形態が大きく変わった。それまでの娯楽のためのダンスミュージックから変化をお聴きください」といって演奏されたのが、チャーリー・パーカーの「コンファメーション」。モダンジャズの父ともいわれるチャーリー・パーカーの名曲を大森明さんのアルトサックスが軽快に奏でました。猪俣さんのジャズの歴史解説は好評で、今年行われたジャズヒストリー講座の第2弾が来年1月29日から生涯学習センターで開催されます(全4回)。ジャズの歴史やおもしろいエピソードを映像と音、そして楽しい猪俣さんの解説でお届けします。問い合わせは生涯学習センター(電話:04-7150-7474)まで。


左上が猪俣優子さん

 この日出演のThe 3rdの構成は、猪俣猛(ドラム)、浜田均(ビブラフォン)、猪俣優子(パーカッション)、遠藤征志(ピアノ)、木村将之(ベース)、鈴木孝二(アルトサックス)、大森明(アルトサックス)、右近茂(テナーサックス)、広津誠(テナーサックス)、菊地武(バス)、仲兼一郎(トランペット)、羽毛田耕士(トランペット)、松木理三郎(トランペット)、曽根麻央(トランペット)、内田日富(トロンボーン)、小林稔(トロンボーン)、渡辺亮(トロンボーン)、池田雅明(トロンボーン)という豪華メンバー18人。パーカッションの猪俣裕子さんは猪俣猛さんの娘さんで、この日は親子共演による息のあった演奏も見られました。


迫力あるビッグバンドの演奏が観客を魅了

 「Strike Up The Band」(まちにバンドがやってきた)で始まった第2部は、The 3rdによるビッグバンドサウンドを中心に演奏。ジャズドラマー アート・ブレイキーの「モーニン」やデューク・エリントンの「スイングしなけりゃ意味がない」「イン・ア・センチメンタル・ムード」「サテン・ドール」など、往年のナンバーが繰り広げられ観客を魅了しました。終盤には、会場も一緒になって歌う場面もあり、とても和やかな雰囲気のコンサートとなりました。南流山からいらっしゃった牧田順治さん(75)は、「演奏も素晴らしかったけれど、猪俣さんのトークも面白くて思わず何度も笑ってしまいました。チラシで猪俣さんのジャズヒストリー講座があると知り、都合が合えばぜひ参加したいですね」と語ってくださいました。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ