市議会第1回定例会で市長が令和4年度の施政方針を報告しました

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ページ番号1033572  更新日 令和4年2月17日 印刷

施政方針

 本日ここに令和4年第1回定例会を招集いたしました。
 本定例会では、当初予算7件、補正予算10件、条例の一部改正7件の合計24件及び、その他の議案2件についてご審議いただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 市政に関する報告及び提案理由の説明に入ります前に、本市の市政経営における基本的な考え方と所信の一端について申し上げます。

 はじめに、新型コロナウイルス感染症の影響により県内全域がまん延防止等重点措置区域に指定される中、市民の皆様の感染予防へのご協力に感謝申し上げます。
 また、長きに亘るコロナ禍の中、市民の命と健康を守るため、昼夜を問わず奮闘されている医療従事者の皆様、また、介護施設や子育て・教育施設等、様々な現場において感染者への対応や感染拡大の防止にご尽力頂いている関係者の皆様に、深く敬意を表するとともに、心より感謝を申し上げます。

1. 新型コロナウイルス感染症対策

 現在、新型コロナウイルスが全国的に感染爆発の様相を呈しております。今年の初めには感染者が発生しない日も散見されましたが、1月中旬より感染が急拡大し、現在では市内で100名を超える感染者数が県から報告され、2月10日には335名を記録するなど予断を許さない状況が続いております。
 特に、新型株のオミクロン株については「重症化しにくい」という報道がある一方、「感染力が極めて高い」とされています。市内の小・中学校の児童生徒や、保育園・学童クラブ等の子どもへの感染が増加しております。
 これ以上の感染拡大を防ぎ、医療の提供体制を維持していくためには、市民の皆様方の感染防止の取り組みをお願いするとともに、3回目のワクチン接種を強力に進める必要があります。
 本市は、流山市医師会長及び同会感染症・公衆衛生担当理事にご出席いただき、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、最新の状況把握と対策に努めているほか、流山市医師会や千葉県をはじめ、関係機関との緊密な連携のもと、この長期化するウイルスへの対処を続けています。
 今後も感染拡大が続けば、適切な医療を受けられない状況になりかねません。大切なご家族やご友人へ感染させない、そして皆様ご自身が感染することのないよう、引き続き、感染防止対策へのご理解とご協力を心からお願い申し上げます。 

2. 子ども、高齢者、障害者に配慮したまちづくり

 さて、本市は平成22年度から10年以上にわたり「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーを掲げ、子育て世代の方々から選ばれるまちづくりを進めており、中でも子育て・教育環境の充実に力を注いでいるところです。
 教育分野においては、令和2年9月に策定した「流山市GIGAスクール構想」に基づき、児童生徒1人1台のタブレット端末を活用した学習や、東京理科大学や民間企業と連携したプログラミング教育を実践するなど、ICTを活用した教育の質的向上を図っているところです。
 一方、いじめや不登校、児童虐待やヤングケアラー等、子どもを取り巻く環境では大変深刻な状況が全国的に発生しています。
 本市は、令和2年1月にスクールロイヤーを採用したほか、同年4月には、指導課内に「いじめ防止相談対策室」を新設し、いじめ等の早期発見及び法的側面を踏まえた組織的な対応を続けています。また、ヤングケアラーに関しては、流山市教育委員会の調査を踏まえ、国の動向を注視しつつ、支援体制の整備及び関係機関の連携について研究を進めてまいります。
 本市は今後も、子どもの可能性を引き出す教育の質の向上と、子どもたちを守る取り組みの双方に力を入れてまいります。

 一方、高齢者や障害者の方々をはじめ、福祉に関する支援も、本市として欠かすことのできない重要な取り組みであることに加え、長期化するコロナ禍において、これまで以上の充実が求められていることを実感しています。
 高齢者福祉については、令和3年度の「第8期高齢者支援計画」に基づく「高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業」を実施しており、75歳で後期高齢者医療制度に切り替わっても継続的に保健事業を実施し、介護保険との連携を強化する新たな取り組みを展開しています。
 高齢者の皆様が、可能な限り介護の必要な状態となることを予防し、住み慣れた地域で自立した暮らしを続けられるよう、また、介護や支援が必要になっても、適切な介護サービスを受けられるよう、環境整備を進めてまいります。

 障害者福祉については、令和3年度にスタートした「第6次障害者計画」に基づき、障害がある方が自らの能力を最大限発揮することにより、自立や社会参加ができるよう取り組んでまいりました。
 今後、更なる展開を図っていくため、令和4年度においては、障害者団体や障害分野の有識者等で構成される「(仮称)障害者支援のための在り方懇談会」を設け、障害がある方ひとりひとりに必要な支援の在り方等について、検討を行ってまいります。

3. 江戸川台と南流山の再整備

 次に、江戸川台駅周辺及び南流山駅周辺の再整備について申し上げます。
 江戸川台駅の東口については、周辺の住民や来訪者の方々など多くの方から意見をお聞きし、合意形成を図りながら駅前広場の改修や公共施設の再配置を進めています。さらに今年の春からは、再整備の第一歩として、商店街前の道路空間の利活用方法を検討する社会実験を順次実施していく予定です。
 江戸川台は、本市の誇るべき「良質な住宅街」であり、江戸川台駅はその玄関口です。住民の皆様、あるいは江戸川台を訪れる方々の快適性と利便性をさらに向上させるべく、駅周辺の再整備に着手してまいります。

 また、南流山では、千葉県が木地区において区画整理事業を展開し、大型商業施設の立地と共に戸建て住宅や中高層住宅の立地が進んでまいりました。
 南流山は今、おおたかの森に次ぐ人口増加地域として発展を続けています。今後、南流山駅周辺を中心につくばエクスプレス線とJR武蔵野線が交差する利便性の高い地域に相応しいまちづくりが進むよう、都市計画の見直し・検討を行ってまいります。

4. 市民の知恵と力を活かす市政

 次に、本市は、単位人口あたり県下最小の職員数により、少数精鋭の効率的かつ効果的な市政経営を進めています。一方、国際的に活躍する専門家や、地域に根差したニーズとその対応等、優れたノウハウを持つ市民の「知恵」と「力」を市の施策へ活かしていくことが、市政と行政サービスの質の向上に必要不可欠と考えています。
 本市は今年の4月から、市民協働等を支援する総合窓口である市民活動推進センターにおいて、主たる業務であるコーディネート機能を強化させます。
 同センターでは、専門スタッフが市民から提案される地域課題の解消や協働事業について提案者と協議し、市の担当部署等をはじめ、その他関係機関へ「繋ぐ」など、課題の共有や解決に向けたサポートを行います。市民と市を有機的に繋ぐコーディネート機能の新設により、「市民の知恵と力を活かす市政」を強く推し進める契機になるものと考えています。

 また、昨年、開催回数200回を超えたタウンミーティングでは、従来の集会型に加え、市民の中から無作為に抽出した方々を対象にした「無作為抽出型タウンミーティング」や、ZOOMを活用した「オンラインタウンミーティング」などの多様な手法を導入しました。
 今後も、多様な形式や方法を検討し、創意工夫を続け、より幅広い市民の声をお聴きできるよう実施してまいります。

5. 住み続ける価値の高いまち

 最後に、令和3年度まちづくり達成度アンケートでは、91.4%の方々に「これからも流山市に住み続けたいと思う」と回答を頂きました。これまで進めてきた市政経営の成果のひとつと認識しています。私はこれからも、市民のニーズに対応すべく、改革・改善を続けてまいります。
 今後も緑豊かな「良質な住環境」「快適な都市環境」を創出し、「住み続ける価値の高いまち」を目指し、最善を尽くしてまいります。

 

予算編成方針

 続きまして、令和4年度予算編成について申し上げます。
 去る令和3年10月4日、私から各部局長に対し、令和4年度予算編成方針を示しました。
 本市歳入の基幹である市税については、人口増加に伴う市民税納税義務者数の増加や、住宅、物流センターなど固定資産税課税対象建物の増加に伴う税収の増額が見込まれていますが、歳出面では、市民ニーズに対応した事業費もこれまで以上に増大することが見込まれています。
 また、新型コロナウイルスのオミクロン株の出現で全国的に感染が再流行するなど、今しばらくはウィズコロナの生活環境の中、市民の皆様の安心・安全を守り、地域経済の回復支援に取り組んでいかなければなりません。
 そうした状況のもと、令和4年度においても、全職員が合理的かつ効率的な事務の遂行はもとより、限られた財源を効率的・効果的に執行できるよう事業内容の見直しや取捨選択による歳出削減を行い、健全財政を維持するとともに持続可能な市政経営に努めていく必要があります。
 各部局長には、こうした本市の財政状況等を十分認識した上で、部局の最高責任者として適切なマネジメントを行い、責任を持って予算編成に臨むよう指示し、精査を行ってまいりました。
 その結果として、令和4年度流山市一般会計歳入歳出予算総額は、730億1千万円で、対前年度比18億4千万円、2.6%増となりました。
 また、各特別会計及び上下水道事業会計を合わせた予算総額は、1,178億5,765万9千円で、対前年度比29億2,605万9千円、2.5%増となりました。

 

 主要事業

 続きまして、具体的な施策の展開として、令和4年度主要事業について、総合計画の施策体系ごとに申し上げます。

1. 安心・安全で快適に暮らせるまち

 はじめに、「安心・安全で快適に暮らせるまち」について申し上げます。
 防災については、国における浸水想定区域の変更に対応するため、本市の地域防災計画の見直しを行ってまいります。
 また、令和3年度に導入した防災行政無線や安心メールなど複数の情報伝達手段に対し災害情報等を一斉配信するシステムでは、要配慮者向けのサービス拡充として、電話やファクスでのお知らせ機能を追加してまいります。
 消防・救急については、引き続き、令和6年度の竣工を目指し、消防本部・中央消防署の庁舎移転に向けた整備を進めるとともに、「流山市消防車両等更新基準」に基づき、消防車両の更新を行ってまいります。
 また、感染症に係わる救急出動時に必要な感染防護資機材等を購入し、クラスターなどの緊急事態に備えてまいります。

2. 生きがいを持って健康・長寿に暮らせるまち

 次に、「生きがいを持って健康・長寿に暮らせるまち」について申し上げます。
 健康・医療については、新型コロナウイルスの感染状況に応じて、引き続きPCR検査の実施や感染症患者等の入院の受け入れなど、県と連携を図りながら医療提供体制の支援を図ってまいります。
 また、医師会のご協力のもと、3回目のワクチン追加接種を円滑に進めてまいります。
 生涯学習については、中央図書館南流山分館に代わり、より質の高いサービスを提供する地域図書館と児童の健全な遊びの場を提供する児童センター及び子育て支援施設を整備し、令和4年12月1日に「南流山地域図書館・児童センター」として開設を予定しています。
 また、南流山地域図書館の整備により、南流山センター内の図書館分館が移動することから、センター内の空きスペースに、会議室や子育てなんでも相談室を新たに設けるため、改装を行ってまいります。
 文化芸術については、スターツおおたかの森ホールで開催される「NAGAREYAMA国際室内楽音楽祭2022」を共催し、国際的に活躍されるクラシックの演奏家による質の高い音楽鑑賞の機会を提供してまいります。
 スポーツについては、総合運動公園野球場の観覧席を整備し、併せて、照明灯、スコアボードの改修やグラウンドの整備を行ってまいります。
 また、東部地域のプールは、東小学校のプールを開放すると共に、東部市民プールは解体し、跡地に東部公民館の駐車場と防災備蓄倉庫を整備してまいります。

3. 良質な住環境のなかで暮らせるまち

 次に、「良質な住環境のなかで暮らせるまち」について申し上げます。
 市街地整備・景観については、江戸川台駅東口の駅前広場の改修や周辺公共施設の再配置に向け、再整備を進めてまいります。
 道路については、通学児童の安全を確保するとともに、美田地区と駒木地区を結ぶ交通の円滑化を図るため、都市計画道路3・4・8号美田駒木線の整備を進めてまいります。
 河川・排水については、千葉県からの移管手続きを進めている流山排水機場の送電線ルートを複数化し、治水安全度の向上を図ってまいります。
 交通については、引き続き、東武野田線初石駅の橋上駅舎、自由通路及び駅前広場の整備を進めるとともに、令和3年度に策定した地域公共交通計画に基づき、新たに、バス運賃などの市内公共サービスの一体化や増加する駅前のバス車両の対応に向けた整備を進めてまいります。
 生活環境については、新たに、集合住宅や商業施設の電気自動車充電設備の設置費用の一部を補助することで、電気自動車の普及を促進し、二酸化炭素の排出抑制を図ってまいります。
 廃棄物処理については、令和2年度に策定した長寿命化総合計画に基づき、ごみ焼却施設の長寿命化に向けた整備を進めてまいります。また、令和4年4月から指定ごみ袋を本格導入してまいります。

4. 賑わいと魅力のあるまち

 次に、「賑わいと魅力のあるまち」について申し上げます。
 地域経済については、新型コロナウイルス感染症により影響を受けた市内経済を支援するため、新たに、商品・サービスの開発など販路の拡大等を目的として事業団体が提案した事業の経費の一部に対し、補助してまいります。
 ツーリズムについては、白みりん発祥の地である流山本町において、白みりんについて学び、体験できる「白みりんミュージアム」の整備に向け、準備を進めてまいります。また、重要なツーリズムポイントのひとつである赤城山公園において、来訪者が散策できるように、園路やベンチ等を整備してまいります。
 利根運河地区においては、市指定有形文化財である旧割烹新川屋本館を、観光・地域交流センターへの整備に向け、準備を進めてまいります。

5. 誰もが自分らしく暮らせるまち

 次に、「誰もが自分らしく暮らせるまち」について申し上げます。
 高齢者福祉については、要介護・要支援認定者への安定的な介護サービスが提供できるよう、介護職員の確保対策を行ってまいります。
 障害福祉については、障害のある方が地域で自立した生活を送るための相談支援体制の充実の他、手話等による意思疎通支援、視覚障害者への代筆代読支援、移動支援など、支援内容の拡充を図ってまいります。
 地域福祉については、市民の健康と福祉の増進を図るため、地域福祉活動の拠点としての福祉会館の施設改修を進めてまいります。

6. 子どもをみんなで育むまち

 次に、「子どもをみんなで育むまち」について申し上げます。
 子どもの学習支援については、令和4年度から要望の多かった夏期講習、冬期講習について支援を追加してまいります。
 また、出生率の上昇と共働き世帯の増加に伴う保育需要に対応するため、保育園及び小規模保育事業所について、新たに8施設、定員579人分の整備を行います。
 学校教育については、児童・生徒数の増加に対応するため、南流山小学校区は、令和6年4月の開校に向けて、南流山中学校を(仮称)南流山第二小学校に改修し、中学校を東洋学園大学旧校舎へ移転するための整備を進めてまいります。
 また、昨年7月に市内3中学校・1小学校で実践した「産学官連携による統合型プログラミング教育」を、全小中学校に拡大していくとともに、校内の通信環境等を整備してまいります。

7. 行政経営について

 最後に、行政経営について申し上げます。
 令和4年度から、LINEを活用して市民の皆様が希望する分野の市政情報を受け取れる「セグメント情報配信」、お問い合わせに自動で応答する「AIチャットボット」、市政に関して希望する分野のアンケートに回答できるサービス等を開始します。
 また、引き続き、コロナ禍において実施してきたオンライン会議等を積極的に活用し、ウィズコロナに向けた取り組みを推進してまいります。
 さらに、新たに、死亡に関する手続きをワンストップで行えるよう、市役所本庁舎1階ロビーにおくやみ相談窓口を設置し、市民窓口サービスの充実を図ってまいります。

 

 以上、令和4年度に実施を予定する具体的な施策として、主な事業についてご説明させていただきましたが、それ以外にも多くの事業があります。
 これら実施を予定しているすべての事業が、市民生活や市民福祉の向上のため、必要であり重要な事業と考えています。
 先人・諸先輩方から脈々と受け継がれてきた流山市政の進展のため、住み続ける価値を高める市政経営に全力で取り組んでまいる所存です。
 市民の皆様並びに議員各位のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げ、令和4年度の市政経営に臨む私の施政方針といたします。

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