市議会第1回定例会で市長が一般報告を行いました
開会日(令和4年2月17日)
市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静および財政状況については、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。
はじめに、新型コロナウイルスの感染状況と今後の対応について申し上げます。
去る1月21日から、県内全域がまん延防止等重点措置区域に指定される中、本市では、オミクロン株の流行により感染が急拡大し、2月10日には過去最多となる335人の新規感染者が発生しました。
1月1日から2月10日までの新規感染者の年代別内訳は、10歳未満が565人、18.2%、10歳代が426人、13.7%、20歳代が451人、14.6%、30歳代が578人、18.7%と、40歳未満の若年層が全体の約65%を占めている状況です。
なお、市内各施設における1月1日から2月10日までの感染状況については、公立小学校では、学級閉鎖が61件、学年閉鎖が7件、臨時休校が2件発生。公立中学校では、学級閉鎖が16件、学年閉鎖が3件発生。学童クラブでは、延べ26施設が臨時閉所。保育施設では、延べ75施設が休園しました。
また、高齢者入居施設では、27施設において入居者51名、職員59名の感染が確認されました。
若年層を中心に感染が拡大する中、本市は、社会生活を維持し、子どもの学びの場を守るため、感染者の重症化リスクに適切に対応する点を念頭に対策を進めています。
まず、千葉県の要請に基づき、感染者宅へのパルスオキシメーターの配布や安否確認等、市民の命を守るため必要な支援に取り組んでいるほか、再び業務がひっ迫した松戸保健所に対し、2月1日から3月31日まで保健師7名を交代で派遣しています。
また、市の新型コロナウイルス相談専用ダイヤルは、保健所に連絡がつかない感染者や濃厚接触者、健康不安を抱える市民の皆様の相談に、土日、祝日、年末年始を含めて対応しており、発熱外来指定医療機関や、流山市PCR検査センターのご案内等を行っています。
さらに、本日2月17日、キッコーマン アリーナに千葉県の臨時医療施設が開設されました。本施設は、昨年の第5波において、自宅療養者等が医療を受けられず孤独や不安を抱える状況が発生したことを鑑み、適切な治療を早期に提供するため、昨年10月22日に本市から県に対して開設を要請した施設が実現したものです。
ワクチン接種については、昨年12月1日から3回目の追加接種を開始しています。また、国の方針を受け、接種券を前倒しで郵送すると共に、接種体制の強化を図るため、2月1日からクリーンセンターに常設集団接種会場を設けて接種を開始しています。
今後、2月23日から保健センター、3月20日から中央公民館に常設集団接種会場を開設するほか、東部地域では、身近な施設で接種を受けられるよう、3月5日及び6日に向小金小学校、3月12日と13日及び26日と27日に東部公民館において、土日の集団接種会場を開設します。
引き続き、ワクチンの円滑な接種と医療提供体制の支援等、感染症対策に積極的に取り組み、市民が安心できる社会の早期実現に努めてまいります。
次に、東洋学園大学跡地の活用について申し上げます。
南流山中学校の移転先として東洋学園大学旧校舎を教育財産として取得する過程において、令和2年9月16日付けで、学校法人暁星国際学園から有償にて施設の一部を借用したい旨の意向を受けていましたが、令和4年1月20日付けで新たに同学園から借用の件を白紙に戻したい旨の意向が示されました。
当該スペースについては、今後、教育委員会と将来的な活用を検討してまいります。
次に、令和2年国勢調査オンライン調査の推進に係る表彰について申し上げます。
本市は、調査結果の精度の向上や事務の効率化を図るため、オンライン調査の積極的な広報活動を行うとともに、調査員からも協力をお願いしてきました。
結果、本市のオンライン回答率は51.6%と、全国平均の37.9%を遥かに上回り、成果を上げた全国20市区に選ばれる「オンライン調査推進に係る総務大臣表彰」を受賞しました。同表彰の受賞は、前回の平成27年国勢調査に続いて2回連続となります。
次に、特別養護老人ホームはまなす苑の増床について申し上げます。
社会福祉法人流山あけぼの会が運営する「特別養護老人ホーム初石苑」の老朽化による閉鎖に伴い、流山市高齢者支援計画に基づき、同法人が運営する「特別養護老人ホームはまなす苑」のユニット型個室60床を増床し、令和4年3月より開所します。
次に、介護人材確保のための処遇改善について申し上げます。
本市の要支援・要介護認定者は、団塊の世代の全てが75歳以上となる令和4年度には約10,100人と、令和2年度の約1.2倍に増加する見込みであり、特別養護老人ホーム等の介護サービスの需要は、一層の増加傾向にあります。
国では、介護職員を対象に、令和4年2月から9月までの収入を約3%引き上げるための介護職員処遇改善支援補助金を支給しますが、さらに本市においても要介護・要支援認定者へ安定的な介護サービスが提供できるよう、市内介護保険事業所に就労する介護福祉士について、国と同水準の3%程度の処遇改善を実施する予定であり、令和4年度当初予算案として提案いたします。
次に、つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業の進捗について申し上げます。
県の施行する運動公園周辺地区については、3月20日に生涯学習センターにて土地区画整理事業の進捗や今後の進め方に関する地元説明会を開催する予定です。
都市計画道路3・4・5号加市野谷線の市野谷地先から南部中学校前交差点の区間は、昨年12月に一部歩行者通路が開放され安全が図られました。引き続き車道の整備を進めてまいります。
都市計画道路3・3・2号新川南流山線の中交差点から西平井2丁目地先の歩道未整備区間は、7月末の完成を目指し整備に着手したところです。
都市計画道路3・3・28号中駒木線キッコーマン アリーナ前の暫定整備区間は、西側に車線を振り替えた上で工事を進め、令和4年度末の4車線完成を目指しています。
また、県の施行する木地区については、都市計画道路3・5・13号流山上貝塚線の一部未完成部分は、来月に信号機が移設され地区内の幹線道路の整備が完了します。
次に、つくばエクスプレス高架下を活用した学童クラブの開設について申し上げます。
流山おおたかの森駅周辺の児童数の増加に伴い、令和4年4月、つくばエクスプレスの高架下を活用した定員160人の新たな学童クラブを小山小学校区に開所します。
次に、公立学童クラブへの防犯カメラの設置について申し上げます。
安心安全な学童クラブの運営に資するため、平成30年度より進めてきた防犯カメラの設置が去る1月19日に完了しました。市内の全ての学童クラブ36施設に設置済みです。
次に、おおぐろの森中学校の開校について申し上げます。
4月の開校に向けて、3月26日に開校を祝う会及び施設見学会を開催します。
同中学校の校歌は、作詞は一青窈氏、作曲は木村弓氏、編曲は中川俊郎氏に依頼しています。同氏らは、隣接するおおぐろの森小学校の校歌の制作者で、中学校の校歌も制作していただくことになりました。なお、木村氏と中川氏は流山市にお住まいです。
次に、GIGAスクール構想の進捗状況について申し上げます。
本市は、令和2年9月に策定した「流山市GIGAスクール構想」に基づき、令和3年4月に児童生徒1人あたり1台のタブレット端末を整備しました。
また、令和4年4月から、市内の全小中学校においてタブレット端末を活用した県内初の校務システムを導入します。
このシステムは、これまで個別に管理してきた児童生徒の成績や学習の足跡と、心身の健康状態や出席状況等のデータを連携させるもので、児童生徒ひとりひとりに寄り添ったきめ細かな教育の実践を行うことが可能となります。
また、新型コロナウイルスの影響や様々な事情により登校していない児童生徒に対して学習機会を提供するため、タブレット端末を活用し、自宅にいながら授業に参加できるオンライン学習を行っており、子どもたちの学びを保障しています。
次に、旧割烹新川屋本館の文化財指定について申し上げます。
去る1月1日、旧割烹新川屋本館を新たな市指定有形文化財に指定しました。
同館は、昭和8年に建築、昭和17年に現在の場所へ曳家されたもので、これまでに数度の増改築を経ていますが良好な状態であり、利根運河関連の文化財として、今回初の指定に至りました。
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