令和7年流山市議会第3回定例会(開会日一般報告)
開会日(令和7年9月4日)
市政に関する諸般の報告を申し上げます。
人口の動静および財政状況については、お配りした資料により、報告に代えさせていただきます。
はじめに、平和施策の取組について申し上げます。
平和の大切さについて学び、考え、平和への想いを次世代につなぐことを目的に、公募による市内小学5、6年生30名を平和大使として任命し、8月5日から6日まで広島市へ派遣しました。
平和大使は、被爆体験伝承者の講話を聴講後、市民の皆様が平和への想いを込めて市に寄せていただいた千羽鶴を、平和記念公園の原爆の子の像の前に献納し、広島平和記念資料館を見学するとともに、8月6日に開催された平和記念式典に参列しました。
8月24日に行われた平和大使報告会では、平和大使として広島で見て、聞いて、考えた平和への想いを、私や教育長と意見交換したほか、学んだことをまとめた作文集が提出されました。作文集は、9月12日に図書館等に配架し、市ホームページにも掲載いたしますので、是非ご覧ください。
また、戦後80年の今年は、平和ポスター展を拡充し、原爆の図丸木美術館から借用した「原爆の図」を展示しました。
「原爆の図」を見た市民からは、「言葉では言い表せないほどの衝撃を受けた」「平和であることは当たり前ではない、一人ひとりの平和への努力が必要だ」などの声をいただきました。
次に、森のナイトカフェの開催結果について申し上げます。
8月8日から9日まで、流山おおたかの森駅前の森のまち広場で「森のナイトカフェ」が開催されました。
令和5年度から設けている有料席エリアについて、各日488席分、合計976席分を用意しましたが、販売当日に全席完売となりました。
高さ20メートルを超える水柱があがる噴水ショーと日替わりキッチンカーグルメなどで賑わい、2日間で延べ約27,500人の来場がありました。
次に、悩みを抱えるこどもたちの命を守る啓発冊子の作成について申し上げます。
悩みを抱えるこどもたちの「声なきSOS」に気づき、早期に支援につなげて命を守ることを目的に、マンガ形式の啓発冊子「たすけてが言えなくて」を制作しました。
本冊子は、自身も小・中学生時代に自殺未遂を経験され、全国から多くの青少年の悩みを受け止められているシンガーソングライターの悠々ホルン氏と流山市が共同制作し、夏休み前の7月18日までに市内全ての公立小中学校の小学6年生、中学2年生及びその保護者、また全教職員に対し、計5,649部を配布しました。
8月18日には、初石公民館で、こころの健康講座「声にならない子どものSOS~夏休み明けの不安によりそう~」を開催し、参加者に冊子を配布するとともに、悠々ホルン氏を講師に迎え、登校しぶりや体調不良など、子どものサインへの対応方法を市民や教職員とともに学ぶ機会を設け、80人が参加しました。
次に、地域子育て支援拠点「ことこと」の開設について申し上げます。
9月9日、南流山8丁目に地域子育て支援拠点「ことこと」を開設します。
「ことこと」は、市内で3例目となる保育所に併設しない地域子育て支援拠点であり、常設のひろばとして、地域の子育て家庭の交流を促進し、子育て中の孤独感や不安感の緩和を図る「地域子育て支援拠点事業」を実施します。
また、近隣自治会や地域の住民と連携して、シニア世代や次世代を担う若者が参加できる多世代交流イベント等を開催し、地域に開かれた運営を行ってまいります。
次に、流山市こども会議の開催結果について申し上げます。
こどもが意見表明できる環境を作ることを目的に、小・中学生を対象とした「流山市こども会議」を設置し、今年度は7月28日から8月29日までの間で全5回開催しました。
小学2年生から中学2年生までのこども16名が参加し、市が抱える課題をこども達がグループになって主体的に考え、8月29日の成果報告会で市に施策提案しました。
こども達が提案した施策については、担当部局で検討し、12月頃にこども達へ案を提示いたします。
次に、私立幼稚園に対する要配慮児童の受入支援の状況について申し上げます。
令和6年度から、障害者手帳や障害児通所支援サービスを受けるための通所受給者証を持つ要配慮児童を受け入れた私立保育所に対する財政支援を開始しましたが、令和7年度からは、私立幼稚園に対しても既存の補助制度を大幅に拡充し、保育所同様の財政支援を開始しました。
補助額は、要配慮児童1人につき、これまで年額5万円でしたが、障害等級に応じ、月額5万円又は7万5千円としました。
令和6年度の私立幼稚園における交付実績は105名であったところ、令和7年度は、134名分の交付申請を受け付けました。
次に、信濃町とのカーボンオフセットに関する協定の締結について申し上げます。
姉妹都市である長野県信濃町と、カーボンオフセットに関する協定の締結に向けて準備を進めています。
この協定は、国から本市に毎年譲与される森林環境譲与税を活用し、間伐や植林といった信濃町の森林整備を実施することで得られるCO2吸収量を、本市のCO2排出量と相殺する、いわゆるカーボンオフセットを行うものです。
対象とする森林は、信濃町の「町民の森」で、面積は約46ヘクタールです。森林整備により相殺できるCO2は、年間約52トン-CO2と見込んでおり、これは25メートルプール71杯分に相当します。
10月25日には、ホテル ルミエール グランデ 流山おおたかの森で協定の締結式を実施し、令和8年度から事業を開始いたします。協定期間は5年間で、5年ごとに延長可能の予定です。
整備された森林は、今後、こどもたちの自然体験や環境学習の場としての活用を検討し、環境の大切さを次世代へ伝えてまいります。
次に、つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業について申し上げます。
7月31日、千葉県が施行する運動公園周辺地区において、都市計画道路3・3・2号新川南流山線の加交差点からセントラルパーク駅入口交差点までの区間が暫定2車線で開通しました。
引き続き、10月下旬の4車線での供用開始を目指し、整備を進めてまいります。
次に、流山市シェアサイクル事業の導入について申し上げます。
市内の回遊性や近隣市域との往来の利便性向上を図るとともに、公共交通を補完する新たな移動手段とするため、令和7年10月1日より民間事業者との共同によるシェアサイクルサービスを導入します。
導入に当たり、8月27日にシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」を運営する「OpenStreet株式会社」及び事業の管理運営を行う「モビリティプラットフォーム株式会社」と3者協定を締結しました。
導入段階では、シェアサイクルステーションを市内公共施設20箇所に設置し、導入台数は、電動アシスト自転車108台の予定です。今後、3者協定に基づき、民有地も含め、精力的に設置箇所の拡大を図ってまいります。
次に、千葉県知事による南流山中学校の現地視察について申し上げます。
8月19日、(仮称)千葉県立流山地区特別支援学校の設置予定地である南流山中学校にて、千葉県知事による現地視察が行われました。
設置予定場所である「1・2号館」の外観及び校舎内の一部のほか、中学校と共用となる予定の第2体育館及び第2グラウンドをご案内しました。
知事は、熱心に説明に耳を傾けられ、部活動で在校していた生徒たちとも交流しました。
視察後、野田市役所で行われた意見交換会では、令和14年度の開校予定よりも早期に開校していただくよう、知事に要望しました。
次に、市内全教職員研修の実施について申し上げます。
本市小中学校において、こどもたちの主体性と当事者意識を育成するため、市内全教職員約1,500名を対象とした研修会を4月と7月の合計2回実施しました。
本研修は、麹町中学校や横浜創英中学校・高校の校長として教育改革に取り組まれ、現在は教育アドバイザーとして多方面で活動されている工藤勇一氏を講師に招き、オンラインで開催しました。
また、工藤氏には、8月1日に実施した管理職マネジメント研修の講師も務めていただきました。
研修の内容を踏まえ、引き続き、こどもが主体的に考え、失敗を恐れず何事にも挑戦して「生きる力」を養い、主体性、当事者意識のある児童生徒を育成することを推進してまいります。
次に、おおたかの森浄水場における新設配水池の供用開始について申し上げます。
令和5年7月に着工したおおたかの森浄水場の新設配水池築造工事が竣工し、令和7年10月1日より供用開始する予定です。
おおたかの森浄水場では、浄水を貯めておくタンクである配水池について、平成18年から使用している1系統のみで運用していますが、同規模の配水池を増設して2系統での運用を可能とすることで、市民により安全に、安定した配水を行うことができるようになり、災害への備えにも繋がります。
次に、全国消防救助技術大会の結果報告について申し上げます。
5月22日に第50回消防救助技術千葉県大会の「ロープ応用登はん」の部で2年連続第1位の成績を収めた本市消防本部東消防署兼任救助隊員のチームが、8月30日に兵庫県で行われた第53回全国消防救助技術大会へ2年連続で出場しました。
惜しくも入賞には届きませんでしたが、今後もこの経験を生かし、市民の命を守る消防救助技術の向上に努めてまいります。
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
総合政策部 秘書広報課
〒270-0192 流山市平和台1丁目1番地の1 第1庁舎3階
電話:04-7150-6063 ファクス:04-7150-0111
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。