ぐるっと流山　子育てサロンコンサート

子育てサロンコンサート「夏だ　元気にジャズ」　乳幼児を連れた音楽ファンが700人

　平成18年7月15日（土曜）、文化会館ホールで子育てサロンコンサート「夏だ　元気にジャズ」が行われ、乳幼児連れの音楽ファンら700人がスイングジャズなどを楽しみました。「子育て中は生演奏を楽しむのは無理」。そんな風に考えている育児中のご家族に、隣で赤ちゃんが授乳していても、幼児が演奏に合わせて歌ったり、踊ったりしていても、ステージの奏者も、客席の聴衆もお互いに気にしない約束の「子育てサロンコンサート」を定期的に開催してご好評をいただいています。

　この日もベビーカーを押したご家族連れや、乳児を抱いたお母さんらが会場を埋め尽くしました。安心して子育てができるまちを目指す流山市が、乳幼児と一緒にご両親も祖父母もみんなで気軽に本格的なライヴを楽しめるコンサートをと企画しました。前回は、東葛地域のオカリナ奏者が集まり約60人ものオカリナオーケストラ演奏で、700人の乳幼児連れのご家族が生演奏を楽しみました。これまでも沖縄ポップスコンサートで舞台に上がって乳幼児も一緒に踊るコンサートやリコーダーアンサンブルコンサート、ジャズコンサートなどさまざまなジャンルのコンサートを育児中の家族に提供してきました。

　今回の出演は、1979年に結成された「スイング80ジャズオーケストラ」と、流山市内で演奏活動を続けているクラシックギター「弦の会」。弦の会はアンサンブル曲として哀愁のカレリア、花祭り、グラナダなど6曲を演奏。「スイング80」は、茨城県南部や東葛地域、新宿などで演奏活動している20代から50代の会社員や公務員がメンバーのフルバンドで演奏する実力派。曲目は子どもたち向けのアニメメドレーやルパン3世のテーマ、他に星に願いを、ムーンライトセレナーデなど10曲を披露しました。

　最近、中高年のビッグバンドが人気ですが、スイング80は、結成27年の伝統あるバンドで守谷市や取手市、流山市、柏市などにお住まいの奏者が、それぞれの仕事が終ってから集まって選曲や演出、練習を重ねてくださり、市の趣旨に賛同しボランティア演奏してくれました。井崎市長も開演前の楽屋を訪れ、「私が子育て中は、就学前児入場禁止だったり、開催時間が夜だったりで、コンサートを家族で楽しむことができませんでした。きょうは、育児負担がかかりがちなお母さんたちが楽しめるステージを期待しています」と激励しました。

　1部のギター演奏が終ると緞帳が下りて、その前で、司会進行を受け持つ保育ボランティアひだまりのメンバーがピエロに扮して、ペープサートなどで舞台転換中も子どもを飽きないよう工夫してくれました。手遊びをして、トントンと会場が手拍子をとり始めると、その手拍子に合わせてドラムの音が聞こえてきて、緞帳があがり、そのまま「茶色の小瓶」がスタート。シング・シング・シングやラブなどの軽快なリズムで会場をのせて、子どもたちにも分かるように森の熊さんで楽器紹介と小さな子どもを意識したステージが展開されました。

　待ち時間には、ロビーでペットボトルに豆などを入れてマラカスをつくるコーナーが設けられ、子どもたちはマラカスを持って客席に着きました。このマラカスでスイング80の演奏に合わせて、シャカ、シャカとリズムをとりながら子どもたちも楽しそう。マツケンサンバ2.では、子どもたちもステージに上がって、ピエロに扮した保育ボランティアひだまりと一緒にマツケンダンサーズに。カメラやビデオを持ったお父さんたちがステージ前に集まって、盛り上がりも最高潮に達しました。

　この日の模様は、7月18日（火曜）18時30分から地元ケーブルテレビのJCNコアラ「デイリーニュース」で放送される予定です。再放送は、18日（火曜）の20時30分、21時30分、22時30分からと、22日（土曜）の8時、18時、22時からと、23日（日曜）の8時からそれぞれ放送される予定です。なお、コアラテレビに加入していらっしゃらない方もインターネットを利用したブロードバンド放送での視聴も可能です。