ぐるっと流山 東深井中で科学講座

ページ番号27930 更新日 平成18年7月25日

科学離れを克服 夏休みに中学生がコピー機を分解して仕組みを探る

東深井中学校でコピー機科学を学びました

 夏休み最初の土曜日となった平成18年7月22日(土曜)、東深井中学校(山田希一校長)で生徒らがコピー機の科学を学びました。テーマは「コピー機を分解して仕組みを探ろう」。県教委の理科大好き講座型学習活動として開催しました。同校は、昨年度の文科省のSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)を、今年度は県教委のSPPを開催するなど、理科部の活動を中心に校外との協働に力を入れています。また、流山市では、同校が東京理科大学と科学の授業を、八木南小学校が東洋学園大学と英会話を、八木中学校が江戸川大学とビオトープづくりをそれぞれ学ぶ「流山フレンドリーキャンパス」を展開しています。


科学離れを克服

 今回の講座もこうした外部との協力事業の一環で、7月29日(土曜)、8月5日(土曜)、8月30日(水曜)と4回シリーズ。(財)新技術開発財団の協力を得て開催されています。最近の学力調査結果をみると、理科に関しては学力の低下が問題となっています。物理嫌い、科学離れなどと言われるように、小・中学校時代から理科に苦手意識を持つ児童・生徒も少なくありません。今回のSPPの狙いは、学校で学ぶ理科の知識が、身の回り製品などに活かされていることを体験することによって、理科の役割や学ぶ意義を考えてもらおうというものです。


身近に役立つ理科の学習

 学校やコンビエンスストアにあるデジタルコピー機は、学校で学習する光の性質や静電気の性質が直接利用されていて、生徒たちにとって「身近に役立つ理科の学習」を実感できるのではないかと選ばれた教材です。22日には、コピー機の仕組みについて、原稿の読み取りから紙への定着までの6ステップを、静電気の簡単な実験を行いながら解説。翌週29日にはコピー会社の元技術者が開発した、コピーの原理を体験できる装置を使う。特に静電気を帯電させること、光で余計な静電気を消してしまうこと、トナーを静電気で紙に載せることなどを段階を追って体験します。8月5日には、6人1組で実際に、ドライバーとニッパーでコピー機を分解。レンズやミラー、発光ダイオードマイクロスイッチなどを各自が持ち帰り、工作や研究を楽しむ予定。最終日の8月30日には、自分のつくった作品について特徴や工夫を発表し合います。


コピーの仕組みを考えるために大きな暗室を設置

 理科室には、松戸市立新松戸北中学校や我孫子市立湖北中学校の理科部の生徒や教員らも参加、30人の中学生に、コピー会社の現役技術者やOBなどがその仕組みなどを分かりやすく解説していました。コピーの仕組みを考えるために理科室には大きな暗室が設置されました。また、精密機械運搬専用と書かれた大きなトラックで現役コピー機7台が慎重に運びこまれました。そのコピー機の設計者立会いのもとにプラスドライバー1本で使えるコピー機をバラバラに分解できることに、生徒同様、顧問の教員らも興奮気味で「なんて、贅沢なんでしょう。一生に一度の貴重な体験」と語っていました。東深井中学校理科部(神代英美顧問)は、中央学院生物部との交流や市川市の現代産業科学館での科学の祭典への参加、市内理科作品展の見学、池袋サンシャインの国際化石鉱物展の見学など校外学習にも力を入れています。


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