ぐるっと流山 NHK公開番組「鎌田實 いのちの対話」

ページ番号23326 更新日 平成19年7月17日

NHK公開番組「特集 鎌田實 いのちの対話」 テーマは「死に方上手」

豪華キャストでディスカッション

 再放送が決定しました
 7月29日(日曜)午前9時5分~午前11時50分
 当日の生放送分も含め、NHKラジオ第1であらためて放送されます。ぜひ、お聴きください。

 7月16日(祝日)、文化会館でNHK公開番組「特集 鎌田實 いのちの対話」が開催され、850人の方々が生命や死について話し合いました。ことし1月に行った「健康都市宣言」を記念して、NHK千葉放送局と流山市との共催で開催したものです。「がんばらない」や「あきらめない」などの著書でも有名な鎌田實さんをホスト役に、ゲストと会場と「いのち」について意見を交わしながら考える公開生放送でした。


ラジオ生放送で

 「死に方上手」をテーマに会場とゲストとの意見交換を行う生放送で、ゲストに、宗教学者の山折哲雄さん、作家の嵐山光三郎さん、歌手の加藤登紀子さん、ホストに諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん、そして司会にNHKアナウンサーの村上信夫さんという豪華キャストで行われました。前日まで心配された台風4号も海上に抜け、8時45分に開演し、9時5分から放送がスタートしました。ところが途中で大きな新潟県中越沖地震があり、生放送は地震速報に急遽変更。会場では、一旦休憩を挟んで、後半を録音用として再開し、無事に番組収録を終えました。


鎌田寛さん

 この日は、会場に流山市民をはじめ北海道や山形、岡山などからもお客様が参加され、8時45分からの開演でしたが、早い方は6時15分から並んでくださいました。村上アナウンサーが「流山市発祥の軽スポーツ“ヘルスバレーボール”は楕円形の床運動にも使えるような大きなボールを使う」と紹介すると、「楕円形では、どこに飛んでいくか分からない。人生のようですね」と鎌田さんが答えるなど、地元流山の話題を取り入れながら楽しく進行していきました。また、会場には、NHK千葉放送局の穴沢勝局長や井崎市長も訪れ、客席から番組に参加していました。


嵐山光三郎さん

 嵐山さんは、かつて主治医が江戸川台西の故・庭瀬康二さんであったことに触れ、79年に開業した「庭瀬クリニック」に併設されたフリースペースでさまざまなイベントを企画、その一環として豊かな老後生活を模索する「老稚園」などで畑を耕したり古本市をしたりして楽しんだ思い出なども披露されました。嵐山さんは、祖父が憎まれ口を言って亡くなったのは、「死んでから周囲を悲しませないようにというおじいさんの配慮だったのではないか」と言う母の言葉に驚いた思い出なども語ってくださいました。


加藤登紀子さん

 加藤さんは、平成14年に夫の藤本敏夫さんが病死。有機農業経営などの仕事を立ち上げた藤本さんは鴨川の農場に生活拠点を持ち、最後まで懸命にさまざまな活動を続けていたことを紹介し、「死後、周囲がシュンとしてしまうのではなく、元気になれるような生き方、死に方がいい」と呼び掛けました。また、父親が京都で急逝されたときは、通夜の晩にコンサートが予定されていたが、「娘の歌で送ってもらえる父親は幸せ」と永六輔さんに励まされたエピソードなども紹介されました。また、会場で、NHKの人気番組ラジオ深夜便の主題歌にもなった「檸檬」などを歌ってくださいました。


山折哲雄さん

 山折さんは、大病を患い、手術前の食事制限や絶食の体験から、断食による身体表現による宗教理解や日本人の死生観などを関連させてユーモアを交え、分かりやすく解説。地震のため、急遽、生放送から公開収録に変更になったこともあり、ゲストの皆さんもあまり時間を気になさらずに議論が白熱。山折さんが「自分の死後は、葬式や墓、遺骨のない三無主義がいい」と語られると、加藤さんからは「コンサートもフィナーレを考えるのが楽しい。死後の葬式もプログラムを考えたいくらい」、嵐山さんは「葬式は生き残った人たちの社交界、葬式がだめなら“偲ぶ会”くらいやりたい」と話されるなど予定時間をオーバーして充実したトークショーが展開されました。


満席の観客席

 番組は、入場の際に書いていただいたアンケートを元に、客席とも話し合いながら進められていきます。客席から「母は、たくさんのチューブをつながれて寝たきりですが、自分が倒れたときには、そうした延命措置をするか、しないかを自分で選択したい」という声が寄せられました。鎌田さんは、「残された命を自分らしく生きるためには、人によっては病気と闘い、最後まで希望を持ちながら化学療法のつらさに歯を喰いしばって耐え、人によっては無理をせず、自分らしく、ゆっくりと生きること。お元気なうちに、病気になったらどうしたいと書いておくのもいい」と語り、「あるがままを認め、でも、あきらめず、希望を捨てずに自分らしく生きる」ことが一番よいのではないかとお話されていました。


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