ぐるっと流山 杜のアトリエ黎明で新春特別展

ページ番号20235 更新日 平成20年1月7日

歌と絵画『月光(つきかげ)』秋元松子 杜のアトリエ黎明で始まる

口絵などを多数展示

 1月5日(土曜日)から流山6丁目の杜のアトリエ黎明で新春特別展「歌と絵画『月光(つきかげ)』秋元松子」が始まりました。杜のアトリエ黎明ゆかりの画家・歌人である秋元松子が、平成5年・94歳の時に出版した第三歌集「月光(つきかげ)」を取り上げ、松子が生涯にわたり持ち続けた歌への情熱とその作品を紹介しています。また、歌集「月光(つきかげ)」の口絵となっている松子の絵画「月光(つきかげ)」(からすうりの花)をはじめとする絵画も併せて展示、それらの作品を通じて、松子の溢れる才能としなやかな感性に触れることができます。杜のアトリエ黎明の指定管理者株式会社グリーンダイナミクスが主催。会期は1月20日(日曜日)まで。月曜および1月17日(木曜日)は休館。午前9時から午後4時50分まで(最終日は午後4時まで)。入場無料。展示作品は秋元松子歌集「月光(つきかげ)」(平成5年)より作品等の紹介、また、秋元松子絵画作品より「冬」(50号)、「静物」(50号)、「巣のある静物」(50号)、「月光」(からすうりの花)(10号)など。


絵画作品も展示

 明治32年、流山に生まれた秋元松子は、醸造家で俳人の父・秋元洒汀の影響もあり、少女時代から多くの芸術家、文人に接する機会がありました。女学校時代には佐佐木信綱に和歌の手ほどきを受け、大正6年には短歌会「春草会」の創立に参加、竹久夢二、芥川龍之介らとも親交を深め、大正11年には、第一歌集「黄水仙」を出版しました(23歳)。その後、歌人としてだけでなく画家としても頭角を表した松子は、昭和10年に洋画家笹岡了一と結婚、戦後は流山に帰郷し、夫笹岡とともに活躍、流山の芸術・文化の発展にも大いに力を尽くしました。画家としての仕事の傍ら、和歌を折々にしたため続けた松子は、昭和59年、結婚50周年の折に第二歌集「紅(べに)薔薇(そうび)」を出版(85歳)、昭和62年の夫の死後も画家としての活動を続けながら、生涯の芸術表現としての歌作を続け、平成5年、94歳の時に、第三歌集「月光(つきかげ)」を出版しました。


松子の絵画作品

 会場となっている杜のアトリエ黎明の土地とアトリエは洋画家の故笹岡了一氏、同じく画家で歌人でもあった故秋元松子氏が、創作活動とともに後進の指導に当たった場所で、その遺族である秋元由美子氏から、社会教育に役立てて欲しいと寄贈を受けたものです。流山市では、笹岡・秋元両画伯の業績に鑑み、ご遺族の意思を活かして「杜のアトリエ黎明」として整備し、皆様の創作活動など文化・芸術に親しむ場としてご利用いただいております。場所は「一茶双樹記念館」の斜め向かいで、流山6丁目670-1、交通は、JR武蔵野線・つくばエクスプレス(TX)「南流山」駅より東武イーストバスで「クリーンセンター」または「流山おおたかの森駅入口」行のバス停「平和台」より徒歩10分、または、総武流山電鉄 「平和台」駅より徒歩8分。お問い合わせは04-7150-5250(管理事務所)へ。


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