ぐるっと流山 スローロリスのモン君

ページ番号17211 更新日 平成20年6月20日

迷子のスローロリスが飼い主の元へ 感動の再会を多くのテレビ局や新聞社が取材

10日ぶりの再会

 6月20日(金曜日)、迷子になっていたスローロリスが無事に飼い主の元に戻りました。3日前の17日の夜に、野々下水辺公園で帰宅途中の男子高校生が発見し流山警察署に通報、市内の動物病院で保護されていたものです。スローロリスは、東南アジア原産の珍しい猿の一種で、昨年9月からはワシントン条約で絶滅の恐れがあるとして、商取引や譲渡が原則的に禁止されている希少種です。


平出さんの身体の上をゆっくり動くモン君

 流山署では、珍しい猿だと分かり報道機関に発表、19日・20日の新聞で「流山で珍しい猿が迷子」と掲載され、NHK総合テレビでも19日のお昼と夕方のニュースで紹介されました。このスローロリスの飼い主は、名都借にお住まいの平出聡之さんでした。10日ほど前に自宅から逃げてしまい、周囲を探したが見つからず諦めていたそうです。ところが昨日、NHKのニュースでスローロリスが迷子になっているというのを知った友人から連絡があり、すぐに流山警察署に確認して、自宅から逃げた「モン君」と判明したそうです。


テレビ局などのインタビューに答える平出さん

 この日は、同署で手続き後、預けられている動物病院で10日ぶりの対面となりました。平出さんは、「諦めていたのに奇跡としか思えません。本当にうれしいです。見つけてくれた高校生にもお礼がいいたい」と目頭を押さえながら語ってくださいました。モン君も平出さんの腕から胸へそして足へと、まるで確かめるようにゆっくりと動いていました。スローロリスは、その名のとおり動きがとてもゆっくりで、自宅から1キロも離れた公園で見つかったのは信じられないと平出さんは語っていました。


愛くるしいモンくん

 平出さんとモン君の出会いは昨年の3月で、フクロウを飼おうとペットショップに行ったところスローロリスを見つけて、その特徴である大きな愛くるしい目と目が合ったことでフクロウをやめて飼うことに。翌日もう一度来店して買い求めたそうです。平出さんは、「まさに衝動買いです」と笑っていらっしゃいました。そんな出会いであったからこそ、いなくなったときはショックで、また、見つかったときのうれしさはひとしおだったことでしょう。モン君の好物は果物で、最近はバナナやサクランボを与えていたとのこと。家に戻ったら大好きなバナナをあげますと、モン君の小さな頭を指で撫でながら平出さんは満面の笑顔でした。


多くのテレビ局などが取材に

 この日の再会の様子は、NHKやフジテレビ、TBSテレビ、コアラテレビ、さらには毎日新聞社や東京新聞、共同通信社なども取材に訪れていました。各テレビ局では、当日の夕方のニュースで紹介するとのことでした。なお、市内では5月にオウムの一種ヨウムの「ヨウスケクン」が同じく迷子になり同署で保護されましたが、自分の住所や名前をしゃべったことから、無事に飼い主の中村さん宅に帰れたという微笑ましい話題が、日本国内はもとよりニューヨークタイムズやCNNテレビで世界にニュース配信されたばかりです。


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