ぐるっと流山 トランプサイズの油絵

ページ番号7261 更新日 平成23年2月14日

気軽に油絵体験  トランプサイズの小さな油絵

意見を出し合いながら作業

  生涯学習センターの美術室で月2回集まっては開かれている「トランプサイズの油絵」は、写真のL版よりもひとまわり小さな油絵を描く方たちの集まりです。油絵具独特の匂いがたちこめる美術室で、皆さん真剣な眼差しで小さなキャンバスに向かいながらも、楽しくおしゃべりをしながら油絵を描いています。


コルク人形をモチーフに

 サイズが小さいため、一つの絵を描くのにかかる時間は数時間ほど。早い人なら一時間ほどで描きあげてしまいます。小ささの利点は時間だけではありません。描いた絵は収納場所に困らず、ファイルにしまっておけば済みますし、いつでも見られます。描きたいと思い立ったら、机の上をさっと片せばすぐに作業が始められます。短時間で描ける上に、手軽で気楽。それがトランプサイズの魅力のようです。


先生の指導です

 一般的な規格ではないため、キャンバスは手作りです。キャンバスと言っても、実は和菓子の箱。段ボールでは絵具が染みてしまい、ボール紙では薄すぎて反ってしまい、試行錯誤の末「ちょっと高級な和菓子の箱」に落ち着いたそうです。いただきものの和菓子の箱を捨てずに取っておき、トランプサイズに切り取ったものを、描き終えた後の余った絵具を塗りたくり、2週間ほど自然乾燥させて「キャンバス」を作ります。


作品

 キャンバスを作るのに2週間ほどかかるため、描きたいと思ったときに自分のイメージ通りのキャンバスがないとすぐに描き始められません。そのため、あらかじめストックをたくさん作っておき、描くモチーフに合わせてストックの中からキャンバスを選んで描いています。


教室の様子

 このサイズの油絵を描こうと思いついたきっかけは、今から約20年前に講師の金井直美さんが離れて暮らす母親に絵を教えていたときに、母親がひとりで大きなキャンバスを画材屋まで買いに行くのは大変だろうと案じたことだそうです。これが奏功し、母親はひとりでも絵を描けるようになり、90歳を超えた今でも趣味で描いているそうです。


左が金井さん

 メンバーの方はもともと絵を描いていた方ばかりではなく、ここに参加するまでちゃんと絵を描いたことがなかったという方も多くいます。そんな皆さんが口を揃えて言うのは「このサイズだから自分でもできる」ということ。大きな絵と違って気負いもしないのか、技巧ではなく、自分の感じたままに自由に描けるようです。通い始めて一年ほどの秋谷芳美さんは「私は細かく丁寧に描けないけれど、とにかく楽しい。楽しいから続けられる」と話します。


油絵具

 手ぶらで参加できる一日体験も行っていますので、興味のある方はそちらから試してみてはいかがでしょう。申し込みは江原さん(電話:04-7152-1925)までどうぞ。6月1日から30日まで、柏の葉公園の緑のギャラリーで展示会「あじさいの花を見ながら」を開催しますので、こちらもぜひ足をお運びください。


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