ぐるっと流山　笑って健康！お笑い大行進7

文化庁芸術祭大賞を祝って　東京太・ゆめ子師匠を招いてお笑い大行進7

　2月20日（日曜日）、生涯学習センターで「笑って健康！お笑い大行進」が行われました。昨年末、文化庁芸術祭で漫才として初の大賞という快挙を成し遂げた東京太・ゆめ子師匠夫妻をお招きしての記念大会となった今回、会場は約300人のファンで満席。東師匠夫妻は松戸にお住まいですが、会場には、文部科学大臣から贈られたトロフィーや賞状が展示され、同じ松戸にお住まいの漫才協会・青空球児会長もお祝いに駆けつけてくださいました。

　昨年8月から始まった「笑って健康！お笑い大行進」も7回目。国立演芸場花形演芸会金賞や文化庁芸術祭新人賞などに輝く「笑組」で幕開けです。「なぜ鬼は裸なの？」「鬼は外、“服”は内って言うから」とテンポよく会場を笑わせる実力派は、コンビ結成25周年ですが「まだまだ私たちは洟垂れ小僧です」と謙遜されるさわやかな名コンビです。

　続いて、マジック界のオリンピック「FISM2000リスボン大会」のステージ部門に日本代表として出場するなど、ポーカーフェイスでアッと驚くマジックを披露するブラック嶋田さんが登場。新聞紙を使ったマジックでは、種明かしを行い「覚えたか？」と笑いを誘いながらもカードマジックなど華麗なテクニックを次々と披露してくださいました。

　ステージ中央にお店を設置して、前掛けにねじり鉢巻きの店主と会社帰りの客に扮して登場したのは、日大芸術学部演劇学科と浅草デン助劇団出身の老舗が生んだ名コンビ・チャーリーカンパニーのお二人。賞味期限の書き換えをする売主に、安ければ何でもよい買主など社会風刺のきいた本格的なギャグで迫ります。

　休憩を挟んで第2部は、若手コンビ・世界少年のお二人。若手のギャグは中高年には理解されにくい、ベテランの話芸は若者が笑わない、私たちは両方に受けないという自虐ネタからスタート。地球温暖化防止や禁煙などの課題で無知を笑いのネタにしていきます。司会のもりあきのりさんはクレーム処理電話や、地下鉄のアナウンスを各国の言葉で放送する持ちネタなどを織り交ぜながら出演者を次々と紹介していきます。

　文化庁芸術祭新人賞受賞や浅草演芸大賞新人賞などに輝くロケット団は、Wコロンやナイツと並ぶもっとも旬な人気コンビ。山形弁を駆使したおなじみの方言ネタでは、言う前から会場から笑いが漏れます。脳トレをネタにした四文字熟語シリーズでは「相撲協会」、「多重債務」など今日的な話題が続出。会場はお腹を抱えて大爆笑です。

　東京丸・京平さんのお二人は、今回のメインアクト東京太・ゆめ子師匠のお弟子さん。NHK新人漫才コンクール最優秀賞や放送演芸大賞ホープ賞、「お笑いスター誕生！！」金賞などを受賞している真打コンビです。高齢者施設に招かれることが多いというお二人はコンビを結成して40年近いベテラン。美空ひばりや三波春夫の物まねも織り交ぜ手拍子や笑いで会場をひとつにしていきます。

　大トリは、第65回文化庁芸術祭で、昨年末「漫才大行進」における話芸が文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞を受賞した東京太・ゆめ子師匠。受賞理由は、漫才協会公演の中で、芸の伝承を感じさせる「間」が際立つ夫婦漫才（一部略・文化庁コメントから）と言うもの。長年連れ添ったご夫妻ならではの息の合った掛け合いに、会場は、男性も女性も「うんうん」とうなずきながらわが身に照らしてか苦笑い。

　地元でのお祝い公演ということもあり客席からも多くの花束が贈られました。プライベートで客席にいた井崎市長も突然ステージに招かれ花束のプレゼンター役に。東京太・ゆめ子師匠は「流山はあったかいなぁ、かあちゃん、流山に引っ越そうかねぇ」と笑いを取ります。「笑って健康！お笑い大行進」は、流山文化のまちづくり実行委員会が主催、流山市生涯学習センター指定管理者株式会社アクティオが共催、社団法人漫才協会、笑いと健康学会、テレビランドの協力を得て続いているもので、今春からテレビ番組化のお話も進んでいるそうです。

　次回の「笑って健康！お笑い大行進8」（一般2,000円、高校生以下1,000円）は、春休み特集として3月29日（火曜日）午後1時30分から生涯学習センターで開催されます。また、一連のお笑い企画をプロデュースしてくださっている「笑いと健康学会」の澤田隆治会長の講演会「笑う門には福（健康）来る」（無料）はゲストに地元流山のお笑い芸人コンパスのお二人をお招きし、3月5日（土曜日）午後1時30分から森の図書館で開催されます。お問い合わせは流山市生涯学習センター（電話：04-7150-7474）へ。