ぐるっと流山　笑う門には福（健康）来る！

ヘルスアップ事業を盛り上げる講演会

　3月5日（土曜日）、森の図書館で、「笑う門には福（健康）来る！」という講演会が行われました。市が進めるヘルスアップ事業の健康イベントの一環として、行われたものです。身近な運動で健康増進をと、筑波大学大学院准教授の久野譜也さんの協力を得て推進している流山市ヘルアップ事業は毎年4月の広報で参加者を募集、7月頃からスタートしています。ヘルスアップ事業を市から受託している生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社が、「笑いと健康学会」の澤田隆治さんを講師にお招きして企画したところ約120人の方々が詰め掛け、会場は満席となりました。

• 「笑いと健康学会」(新しいウィンドウで開きます)

　講演では、免疫力など健康における笑いの効用について解りやすく説明。流山で毎月開催している「お笑い大行進」を企画し、「笑いと健康学会」の会長であるメディアプロデューサー澤田隆治さんが、これまでのデータを示しながら、生の舞台で皆と一緒にお腹をよじって笑ったのと、TVを見て1人で笑ったのでは、健康への効果が異なることなどを解説されました。高齢者施設にも慰問に行かれる澤田さんは、「認知症の初期では表情が乏しくなるが、笑えば表情が生まれる。懐かしい話芸などを見聴きしていただくのも効果的」と事例を紹介されました。

• 笑って健康！お笑い大行進7

　この日は、地元のお笑い芸人コンビとして売り出し中のコンパスも特別ゲストとして参加し、つくばエクスプレスを題材にした新ネタも披露するなど会場を盛り上げました。コンパスのお二人は、澤田さんの講演では一番前の席に陣取って聴講。チャップリンは、トーキーではマイクの位置から離れないように動きが制約されてしまうことから無声映画にこだわったことを紹介。澤田さんから「話が基本のコンパスはこの時代の芸人でなくてよかったね」と呼び掛けられると、「いまの時代でもダメです」と自虐的に会場を笑わせていました。

　講師の澤田隆治さんは、笑いと健康学会会長をはじめ放送芸術学院教育顧問、日本映像事業協同組合理事長、テレビランド代表取締役社長、東阪企画会長、汐留スタジオ代表取締役社長などの重責で活躍。1960年代に、『てなもんや三度笠』、『スチャラカ社員』、1970年代には、『ただ今恋愛中』、『新婚さんいらっしゃい』などを手掛け、昭和50年に株式会社東阪企画を設立し、『ズームイン！！朝』、『花王名人劇場』をスタートさせました。また、イベントプロデューサーとしても活躍され、大阪万博をはじめ、横浜博、富山博などで活躍されました。

　また、平成13年から20年まで帝京平成大学の教授として「笑いの映像史」や「笑いとセラピー」を講義、国士舘大学の講師しとしても活躍され、テレビ記者会賞個人賞、放送文化基金賞個人賞、大阪市文化功労賞、大阪府知事賞表彰、第47回ギャラクシー賞放送批評懇談会、第1回志賀信夫賞など数々の賞を受賞されました。主な著書に『上方芸能列伝』（文芸春秋刊）や『笑いをつくる』（NHK出版刊）、『決定版私説コメディアン史』（ちくま文庫刊）などがあります。昨年8月から流山市で毎月「お笑い大行進」を企画。流山市生涯学習センターで毎回8組程度の漫才師や落語家、マジシャンなどを招き「健康都市宣言の街・流山で笑って健康を！」とお笑いのステージを企画しています。

　人間のメッセージは絵から始まり、写真になって、なんとか「動かしたい」とパラパラマンガや万華鏡が生まれましたが、エジソンの映画が画期的だったことを紹介。エジソンの初期の映画フィルムをスクリーンに上映しながら解説されました。キートンやチャップリンの貴重な映像を見ながら喜劇、笑いの歴史を解説されましたが、ご自身の傑作『てなもんや三度笠』に話が入ったところで講演の予定時間が終わってしまいました。主催した生涯学習センターでは、4月末から5月上旬にかけてのゴールデンウィークに同センターで澤田さんのお笑いポスターコレクションの展示も予定されていることから、この期間中にもう一度、こうした講演会を企画したいと語っていました。

　飛び入りゲストとなったコンパスは、相方の西本宏一さんが流山市出身・在住という若手漫才コンビです。講演会が終わってから「新ネタがすべってしまいました」と、椅子やテーブルを片付けていたところに、当日の様子を取材にいらしていた地元ケーブルテレビのJCNコアラ葛飾が「カメラに向かってギャグをお願いします」。これにはコンパスのお二人もお笑い芸人らしさを発揮され、3月29日に生涯学習センターで自らも出演される「笑って健康！お笑い大行進8」をPRされていました。

• 地元ケーブルテレビのJCNコアラ葛飾(新しいウィンドウで開きます)
• 相方の西本宏一さん(新しいウィンドウで開きます)

　この模様は、JCNコアラ葛飾の「デイリーニュース」で3月7日または8日に放送される予定です。コンパスのお二人は「JCNコアラ葛飾でぜひレギュラーを」と番組改編の4月を前に新番組のレギュラー獲得の話で盛り上がっていました。コンパスも出演する「笑って健康！お笑い大行進8」は、3月29日（火曜日）午後1時30分から生涯学習センター（TX流山セントラルパーク駅3分）で開催されます。全席指定で一般2,000円、春休み特別企画として高校生以下1,000円。出演は、コンビ結成46年の漫才協会副会長コンビ・おぼんこぼんをはじめ、皇后陛下の還暦のお祝いの会で奇術を披露したマジシャンのケン正木、西本宏一さんが流山北高出身という「地産地笑」の若手コンビ・コンパスなどベテランから中堅、若手と8組の芸人が出演します。お問い合わせは流山市生涯学習センター（電話：04-7150-7474）へ。

• 生涯学習センター(新しいウィンドウで開きます)