ぐるっと流山 新選!流山寄席

ページ番号7082 更新日 平成22年7月5日

第5回新選!流山寄席  講談と落語で暑さを笑い飛ばした一日

立川談幸さんの写真

 7月4日(日曜日)、生涯学習センターで「新選!流山寄席」が行われ、約100人の皆さんが落語や講談を楽しみました。文化会館と生涯学習センターで続けられている「新選!流山寄席」、生涯学習センターでの開催は5回目。今回は、立川談志門下で唯一の内弟子経験を持つ古典落語の名人・立川談幸師匠をはじめ、美人講談師・神田きらりさん、若手落語選手権優勝の三遊亭きつつきさん、立川松幸さんらが勢ぞろい。まるで梅雨が明けたような猛暑となったこの日、ホールでは暑さを笑い飛ばすような拍手や歓声があがっていました。


立川松幸さんの写真

 幕開けは、入門6年目の立川松幸さん。バスケットボールで鍛えたという184センチの長身を折るように高座に上がります。演目は「真田小僧」。『小児は白き糸の如し』などと申しまして…と始まる親子のやりとりの噺。おとっつぁんに小遣いをせびるやんちゃな子どもに会場は大きな笑いに包まれました。


三遊亭きつつきさんの写真

 続いての出演は、三遊亭きつつきさん。法政大学落語研究会出身で、平成15年に三遊亭円橘に入門、平成18年に二ツ目昇進、平成19年には相模原若手落語家選手権優勝。慌て者で頭の冴えない八五郎は「天ぷら屋の竹さんが昨夜夜中に泥棒に殺された」という話を聞きました。しかし、この話は単なる落とし噺で、新聞を読んでないことをからかわれただけ。ところが、あまりによくできた話なので八五郎はすっかり感心し、自分もやってみたくなって知人の家へ向かい、そこでのやりとりが爆笑を誘うおなじみの「新聞記事」で会場を沸かせました。

 中入り前に立川談幸師匠が登場。こっけい噺のスタンダード「青菜」です。上方の酒・柳影、鯉のあらい、イワシの塩焼き、青菜、客に失礼がないための「隠し言葉」等々小物も数多く登場し江戸の生活を思い描きながら空想と笑いの世界をじゅうぶんに堪能できる一席でした。談幸師匠は、前座二つ目の頃より師匠談志と共に全国公演や海外公演を経験し、着実にネタを増やし古典落語の持ちネタは200を数え、その中には埋もれた噺の復活を手がける「愛づらか百撰」という会での珍しい噺も数多くあります。また独演会では独自の趣向で落語を味わう楽しさを演出しています。「新選!流山寄席」の第1回は談幸師匠の独演会からスタートしました。

 中入り後は、高座に釈台が置かれ、張扇を持った講釈師・神田きらりさんが登場。きらりさんは、平成13年、三代目神田松鯉に入門。平成18年に日本講談協会と社団法人落語芸術協会で二ツ目。この日は、NHK大河ドラマ「功名が辻」でもおなじみの読み切り一席物「山内一豊」を熱演。釈台をパンパンと小気味よく叩きながら一豊が妻・千代の「内助の功」に助けられる有名なエピソードの1つ駿馬の購入の場を盛り上げました。

 トリは、談幸師匠が再び登場。そろそろ店を継ぐものを決めなければならないケチで有名な大旦那。3人の息子がいるが、だれを後継者にするかを決めかねて、ある命題を与えてどのように対応するかを息子に答えさせて商売に対する姿勢を判断しようとする「片棒」です。その命題とは、「自分の葬式をどのようにどり行うか」ですが、3日間葬儀を続けよう、いや花火をあげて山車を出そう、ふるまいがもったいないから香典だけいただいて…と三者三様の葬儀計画に笑いの渦が巻き起こります。


トリは再び談幸師匠が登場の写真

 ホールには太鼓や笛、三味線のお囃子が響き雰囲気を盛り上げます。舞台中央には高座を設置、上手にはめくりが置かれ、いつもはコンサートや講演会が行われるホールもこの日は寄席一色です。毎回、東深井から流山寄席にいらしているというご夫妻は「立川流と三遊亭、講談まで日本古来の伝統話芸を一度に楽しめるというのは、しきたりの厳しい席亭などでは流派もあって難しいのかもしれませんが、きょうは自在な感性のプログラムを楽しみました」と感想を聞かせてくださいました。


お笑い大行進のポスターの写真

 「笑って健康を!」と健康都市宣言の街・流山で続けられているお笑いイベント。来月は、「お笑い大行進」です。8月24日(火曜日)開演午後2時(開場午後1時30分)、流山市文化会館ホールで、「てなもんや三度笠」「花王名人劇場」「ズームイン!朝!!」などを創り、漫才ブームの仕掛け人として一世を風靡した伝説の名プロデューサー澤田隆治氏が選びぬいた笑いの名人・達人が流山市文化会館に大集結!漫才界をリードする大ベテランからテレビでおなじみの期待の新星たちの至芸をお楽しみください。出演は、ゆるキャラ癒し系芸人「ぴろき」、人気謎かけ漫才「Wコロン」、お笑い界の大御所「おぼん・こぼん」、ゴールデンコンビ「Wモアモア」、若手人気コンビ「ロケット団」、流山寄席でもおなじみの美人姉妹漫才「ニックス」の皆さん。チケット(全席指定)は前売1,500円(当日2,000円)、高校生以下1,300円、文化会館と生涯学習センターで好評発売中。お問い合わせは流山市文化会館(電話:04-7158-3462)へ。

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