ぐるっと流山 市総合防災訓練

ページ番号7065 更新日 平成22年8月30日

災害に対する備えは日ごろから 市総合防災訓練に約700人

自治会による避難誘導の様子の写真

 8月29日、小山小学校を会場に総合防災訓練が行われ、周辺7自治会やマンションの住民約430人に、市職員や消防、警察、自衛隊などの関係機関を加えた約700人が参加しました。訓練は、相模湾を震源としたマグニチュード7.9の大地震により、流山市でも震度6弱の地震が起こり、建物の倒壊のほか、交通機関やライフラインに被害が発生したと想定しています。


煙体験ハウスの写真

 午前10時の訓練開始を前に、自治会ごとに会場へ非難してきた方々が最初に通るのが煙体験ハウス。薬液による煙が充満したボックスの中を通るもので、せいぜい3メートルほどの区間なのですが、皆さん口々に「全く周りが見えなかった。本当の火災だと思うと恐ろしい」とおっしゃっていました。消防によると、煙が充満した区間でも手を壁につき壁伝いに歩けば混乱しないそうで、実際の火災では、これに合わせ、低い姿勢を保ち、ハンカチなどで鼻や口を押さえることも忘れないようにとのことです。


起震車体験の写真

 展示ブースで、子どもに人気なのは、白バイでのポラロイド写真サービスや起震車体験。起震車では、訓練想定にもなっているマグニチュード7.9の揺れを体験できます。マグニチュード7.9は、1923年(大正12年)の関東大震災の地震規模でもあり、今年の1月・2月に相次いで起きた、ハイチ共和国の地震がマグニチュード7.0、チリ共和国の地震がマグニチュード8.8ですから、起震車を体験した人たちは座り込んで何かにつかまっていなければ振り落とされそうなほどです。


はしご車体験の写真

 正門前では、先着15組限定のはしご車体験も。ヘルメットをかぶって、安全ベルトをきちんと締めたら、地上40メートルの空の旅へ出発です。少し伸びたはしごは、角度を変えて空に向き、そこからスルスルと静かに上に伸びていきます。思った以上に速いスピードで最高点に到達。地上40メートルはビルの11階から12階に相当する高さ。乗っている子どもだけでなく、下から見上げる子どもたちも「恐いよ~。ムリだよ~」と悲鳴をあげて喜んでいました。


救助訓練では車から負傷者を救出する様子の写真

 消防による救助訓練では、車の運転席に人が挟まれている状況を想定。ドアやトランクをこじ開け、運転手の安全確認をしたあと、大型のはさみで、フロントガラスやサイドウインドーの車体フレームを切断。屋根をすっぽり取り外し無事に運転手を救出すると、消防の実戦さながらの緊迫した動きに息を飲んで見ていた一般の方からも大きな拍手が沸き起こりました。


医師会による救護訓練の写真

 救護訓練では、流山市医師会・流山市歯科医師会の医師の協力による応急手当の方法などの紹介。骨折時の添え木の使い方などの指導が行われました。特にこの時期は脱水症状を起こす場合があるので、水を口に含み霧状に吹くだけでも脱水症状には効果があるということです。また、歯が折れてしまったときの保存法や注意点なども紹介されました。


バケツリレーの写真

 自宅等で火災が起きたときに最も重要な初期消火。以外に知られていないことですが消火器にはいくつかタイプがあるそうで、消火器に記されたマークにより用途が若干異なります。白の普通火災用(A火災)、黄色の油火災用(B火災)、青の電気火災用(C火災)となるそうです。消火器の噴出時間は、一般家庭に設置されているサイズで概ね15秒間。初期消火は、火種をそれ以上大きくせずに消火することがポイントです。消火器の取扱に慣れることはもちろん、浴槽に水を張るなどの対策を練りましょう。


救助犬も参加している写真

 このほか、消防団は緊急時の担架の作り方を実演。毛布や上着などのあるものを使っての緊急の対応の仕方を紹介しました。日本救助犬協会や陸上自衛隊による倒壊家屋からの救助訓練、流山市地区赤十字奉仕団による炊き出し訓練なども行われ、訓練の最後には校舎2階に取り残された被災者のレスキューによる救助と、全消防車両による校舎への一斉放水で幕を閉じました。


校舎に向けて一斉放水している写真

 講評を行った井崎市長は「普段から家族で、災害が起きた場合の対策を話し合うようにしてください。また、自治会などを中心とした地域の皆さんでの訓練を行い、いざという時に備えるようお願いします」と締めくくりました。近年では「災害は忘れる前にやってくる」と言われるほど、大規模な災害が相次ぎ起こっています。この日は気温33度を超える真夏日でしたが、暑い季節、寒い季節など、時期により対策や備蓄すべきものも異なります。日頃から家族や近隣との備えをお願いします。


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