ぐるっと流山 流山鳥獣絵巻づくり

ページ番号7059 更新日 平成22年8月31日

流山鳥獣絵巻をつくろう! ~超巨大絵巻・オオタカの群れを描く~

オオタカの巨大絵巻づくり

 8月27日(金曜日)、午前10時から午後3時、流山市生涯学習センターで、夏休みこども特別教室として、巨大鳥獣絵巻を描くワークショップが開催されました。市内の小学1年生から中学1年生まで33人が参加しました。オオタカの営巣する森がある流山に住んでいる子どもたちですが、実際に見たことがない子がほとんどです。その「見たことのない」オオタカをたくさん書いて、絵巻の中にはばたかせよう、というイベントです。


パルコキノシタ先生

 この日講師を務めてくださったパルコキノシタさんは、東京在住の美術家。昭和40年会という美術団体に所属し、個人・グループ問わず、国内外で精力的に活躍する現代美術家です。元小学校の先生でもあり、子どもと一緒に行うワークショップを数多く手がけているアーティストです。


1人13羽は描きました

 ワークショップはパルコ先生の「オオタカらしく描く描写のコツ」のレクチャーから始まりました。オオタカの写真を見ながら解説されます。作業は約8人ずつの4グループが、それぞれ1枚ずつの大きな紙を担当しました。午前いっぱいで鉛筆で下書きをします。パルコ先生からは、「1枚の紙に、100羽のオオタカを描こう」という指示があり、子どもたちが張り切って描き始めました。予想以上にみんなの作業スピードが速く、中にはひとりで100羽を描き切ってしまった子もいたほどです。エネルギーを爆発させるように、競ってオオタカをたくさん描いていました。


どこに貼ろうか

 そして午後。いよいよ墨で下書きしたオオタカを描く作業に入りました。墨は描画が難しい素材、そのため薄く水でといた墨汁を慎重に重ねて白黒の濃淡を使ってオオタカを描く、という作業になりました。午前とは一転して「静」の作業です。子どもたちは、1羽1羽を集中して墨で描く作業に没頭していました。


金紙でより素敵に

 墨で描き上げたら、最後の仕上げです。金箔に見立てた金の色紙を絵に貼り、より「日本画チック」に仕上げます。このプロセスでは、子どもたちがめいめい自分で描いた絵の、どこに金色を配置しようか、頭を使っている様子でした。中には絵巻の中に描いた山を、「金の山」にするなどというアイデアを思いつき、貼りはじめる子もいました。子どもたちのアイデアで、画面がぐっと引き締まり、どんどん完成度が上がっていきました。


力を合わせて展示

 最後はギャラリー内のガラスケースの中に、みんなで力を合わせて巨大絵巻を飾り完成形にします。グループごとに仕上げた大きな絵巻を1枚1枚運び、子どもたち自らガラスケースの中に入り、高さを合わせて展示すると、ケース全面にわたる見事な絵巻が完成しました。この作品は、流山市生涯学習センター・ギャラリーで、9月5日(日曜日)まで展示されます(入場無料)。お問い合わせは生涯学習センター(電話:04-7150-7474)へ。


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