ぐるっと流山 西深井小学校で森づくり

ページ番号7022 更新日 平成22年10月1日

600本の苗木を子どもたちが植樹

植えられた苗木の写真

 9月27日、西深井小学校で「森の創出事業」が行われました。これは、単なる植樹ではなく、校庭の一部の200平方メートルの土地に、約20種類、600本の苗木を混植・密植して常緑樹の森をつくろうというものです。この日は、同小の4年生から6年生の児童133人が参加して、横浜国立大学の宮脇昭名誉教授による森づくりについての講演が行われ、その後、5年生34人が校庭に出て植樹を行いました。


宮脇先生が講演している写真

 講演会の講師と植樹の指導をしてくださった宮脇名誉教授は、植物生態学の世界的権威として知られる方で、この日は、「ふるさとの木による、ふるさとの森づくり」と題して講演が行われ、「木を植えることは、心に木を植えること。植えた幼木の成長とともに、心も身体も健全な生き方を目指していきましょう」と呼びかけました。この日は、児童の他にも、井崎市長や市の関係者、教職員、環境団体の方々なども参加して、講演に耳を傾けました。


雨の中の植樹の様子の写真

 外は、あいにくの雨模様でしたが、5年生の児童たちはカッパを着て校庭に集合し、植樹に挑みました。植樹は講演で説明のあった「宮脇方式」によるもの。「宮脇方式」とは、その土地に従来から生息している木をもとに、複数の種類の木を植えるもので、より速く丈夫に木が育ち、森が作られていくと言われています。この日植えられた苗木は、スダジ、シラカシ、ムラサキシキブなど、約20種類600本。児童たちは3班に分かれて、一生懸命に土を掘り、苗木を1本1本、丁寧に植えていきました。


雨の中の植樹の写真

 今回の植樹は、約1平方メートルに3本を植える密植というやり方。2年か3年は下草刈りが必要ですが、樹木が生長すると枝葉により日差しが遮られて下草が生えなくなるので、管理が楽になるそうです。また、樹木は自然淘汰され、3本のうち1本程度しか残らず、これが森を形成していくことになるとのこと。今回植樹が行われた校庭の一角も、常緑樹が生い茂る森へと成長することが期待されます。将来的には、一般にも開放される予定です。なお、この日の森づくりの体験は、10月16日に生涯学習センターで開催される「ビオキッズ10(いきものわいわい子ども会議)」で発表します。


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