ぐるっと流山 稲刈り体験

ページ番号7020 更新日 平成22年9月6日

新川小5年生が稲刈り体験を  額に汗しながらカマを片手に悪戦苦闘

ひと株ひと株丁寧に

  9月6日、新川小学校(坂本みどり校長)の5年生55人が、残暑の厳しい中にもかかわらず、新川耕地の水田で稲刈りを体験しました。刈った稲は、NPOホタル野(前川利夫理事長)の管理している水田を借りて、5月に同じ5年生が田植えを行ったもの。NPOホタル野では完全な無農薬で稲を栽培しているため、田んぼには「ひえ」などの草がたくさん生えています。この日は、7人の会員の方が参加して、日蔭用のテントや飲料水、軍手・軍足なども用意してくださりました。


協力し合って束ねます

 子どもたちは、稲を刈る係と稲を束ねる係、束ねた稲を運ぶ係の3人で1班を作り、交代で各係を担当しました。稲刈り係は、草をかき分け稲の束を慣れない手つきながらも、丁寧に刈っていきます。刈った稲は、束ねる係が、きちんと揃えて紐で結んで数か所に集められました。田んぼには、カエルやバッタなどもたくさんいて、子どもたちが移動するたびに飛び上がって逃げ回ります。生物が多く生息するのも無農薬で栽培された田んぼだからこそでしょうか。7月下旬から8月には、ホタルが光を放ちながら飛びまわる姿もたくさん見られたそうです。


はさがけで天日干し

 この後、稲は昔ながらに「はさがけ」され、天候にもよりますが10日から2週間ほど天日干しして脱穀するとのこと。天日で干した稲は、機械乾燥よりもアミノ酸と糖の含量が高く、食味値が高いという報告もあるそうで、さらに稲を逆さまに吊るすことによって、稲穂の油分や栄養分、甘みが最下部の米粒へ降りてくると言われています。はさがけは、手間暇のかかる作業ですが、子どもたちに届けられるお米は、愛情と天の恵みが詰まった美味しいお米となることでしょう。


稲刈りを5年生が体験

 この日、稲刈りされた田んぼは約200平方メートルで、約50キログラムの米がとれるそうです。参加した5年生全員に1合から2合のお米が配られ、残りは給食に使うことで全校の児童が食べる予定とのこと。5年1組の山元隆之君は、「始めは難しかったけど、慣れると楽しくできた。配られたお米は、お父さんやお母さんにも食べさせたい」と額の汗を拭いながら笑顔で話してくれました。


草をかき分け

 子どもたちは、お米とともに届けられる藁を使って、わらぞうりやお正月飾りを作って、11月に行われる「新小まつり」で披露する予定とのこと。新川小学校では、7年前から総合的な学習の一環として、田植えや稲刈り体験に取り組んできたそうで、坂本校長先生は、「こうした体験は、米を作っている農家の皆さんの苦労が分かり、子どもたちにご飯を大切にする気持ちを養います。今、食育の大切さが叫ばれていますが、食べ物に関心を持たせるのに、非常に有意義な体験学習です」と語ってくださいました。


稲刈りを終わって集合写真

 流山市では、今年度より「このまちごはんプロジェクト」を新たに実施しています。米作農家支援と食育支援を中心にし、米飯給食における地産地消を推進し、さらに子どもたちの米づくり体験モデル事業を通して流山産米を普及啓発するプロジェクトです。今年はモデル実践校として新川小のほか、西深井小、西初石小、八木南小、南流山小でも米作り体験が行われています。


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