ぐるっと流山 うんがいい!レンタサイクル史跡めぐり

ページ番号7009 更新日 平成22年9月16日

うんがいい!レンタサイクル・ウエルカム大作戦  史跡ガイドさんと楽しみながら梨狩り

ウエルカム大作戦!

  利根運河交流館(運営:NPO法人コミュネット流山)では、レンタサイクルを活用し、利根運河の魅力をもっと広く見て知ってもらうため、ウエルカム大作戦を実施しています。9月12日は東深井古墳群・鏑木学校発祥の地めぐりと駒木台の小倉果樹園さんでの梨狩りのコースで開催し、史跡めぐりや梨狩りを楽しみに14人の方が参加しました。史跡の解説は、「流山史跡ガイドの会」の青柳孝司さん、田村哲三さんが担当しました。同会は流山市文化会館を拠点に、市内外の多くの人たちを対象に、ボランティアで案内しています。

 最初は東深井古墳群へ。森閑とした深い緑に包まれて、よく見るとあちこちに小山が見えます。「これが古墳?それにしても小さいな」と参加者は皆さん怪訝な顔。それらは直径10メートル前後、高さは1メートルから2メートルと小型の古墳でした。この辺りの豪族とその家族のお墓で、12基まとまった群集墓です。古墳の種類・形・名前も改めておさらいします。大和朝廷が安定し、古墳築造に大きさの制約がかけられ始めた古墳時代の終わり、6世紀ごろのものだろうと説明されました。


風を切って軽快に

 東深井から江戸川台周辺に向かう頃には、日差しも強く暑さを感じるようになりました。参加者はサイクリングにも慣れてきて、風を切って軽快に走行していました。徒歩では大変な距離ですが、あっという間に駒木台が見えてきました。自転車の恩恵で行動範囲が広がることに、皆さんは改めて楽しさを口にしていました。


大きな塔は圧巻

 駒木台にある鏑木家の広い敷地に入ると、「鏑木佐内先生碑」と刻まれた高さ3mに及ぶ石碑を目にし、一同は驚きの顔。鏑木家は江戸時代初めから住まい、小金牧の牧士をやっていた地元の名家です。この辺りは流山の町場から遠く、小金牧入植者の貧しい村々では小学校が作れませんでした。そこで、鏑木佐内は、教育に子女貧富貴賎の差があってはならないという理念で、明治10年、父・平馬の決断のもと巨額を投じて自宅敷地内に校舎を立て、「私立鏑木学校」を創立しました。


梨狩りを楽しむ参加者

 鏑木佐内は、当時まだ20歳くらいでした。明治19年、「私立鏑木学校」は、念願の「官立鏑木小学校」に認可されました。この大きな石碑は、佐内が70歳で亡くなった3年後の昭和5年、流山市や柏市域の村々の、かつての教え子たちが集い厚恩に感謝し先生の霊を慰めるために建てたものです。恩師の、親にも勝る慈愛溢れる教育への思いを子どもながらしっかり受けとめ、感じていたのでしょう。現在まで連綿と続く八木北小学校の創立時代のお話です。


フランス料理の昼食で談笑

 梨狩りに参加した女性は、「オーナーの小倉さんから食べごろの梨の見分け方を教えてもらい、うまくもぎ取ることができました」と嬉しそうです。お昼には、運河べりのレストラン・ブラッスリーしんかわで、フランス料理のフルコースを頂いて解散となりました。次回の「流山史跡ガイド」の解説付きのレンタサイクルツアーは、「市内史跡めぐりツアー」と題して10月9日(土曜日)に行います。旧市街地めぐりと食事がセットになっています。問い合わせは利根運河交流館(電話:04-7153-8555)まで。 (この記事は流山史跡ガイドの方が書かれたものを編集しました)


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ