ぐるっと流山 バンジョーオンステージ

ページ番号6987 更新日 平成22年10月4日

32歳の若き天才バンジョー奏者  平均76歳のベテランバンドが応援出演

バンジョーの共演

  10月2日(土曜日)夜午後7時から流山市生涯学習センターで青木研バンジョーオンステージVol.4「バンジョーで熱くなれ!」が行われ、200人のファンが2時間を超えるステージを楽しみました。スリーバンジョーという珍しい構成でスタートした今回は、「雨にぬれても」、「俺たちに明日はない」、「スペイン」など5弦バンジョーと4弦のバンジョーの魅力を存分に堪能できた完成度の高いコンサートとなりました。


青木研さん

 本場カリフォルニアのバンジョー大会のヘッドライナー(メインアクト)として招かれ出演したばかりの青木さんが帰国後最初のステージに選んでくださった生涯学習センター。同センターでのコンサートはこの日で4回目。生涯学習センターの指定管理者アクティオ株式会社が主催し、流山ジャズフェスティバル実行委員会(宮原哲也実行委員長)の協力によって開催されました。

 青木さんは、八木北小から常盤松中を経て東葛飾高在学中よりライブハウスやホテルパーティーなどで演奏するようになり、卒業と同時に「デキシーキャッスル」に参加。長野オリンピック、NHKみんなのうた、世界の快適音楽セレクション、オランダのブレダジャズフェスティバル、カリフォルニアのバンジョー大会にヘッドライナーとして出演。日本では数少ない、ソリストとして演奏することのできるバンジョー奏者です。流山市の家庭教育講座でも「夢をつかむ」などのテーマで講演と伴奏を行い地元中学生とその保護者らに夢を持ち続ける大切さを訴えています。


ホットストンパーズの演奏

 昨年の夏休みには西深井小学校吹奏楽部とのディキシーランドジャズ合同演奏会を開催するなど後進の育成にも尽力している青木さんですが、今回は年配の皆さんをゲストにお招きしての楽しいステージとなりました。7人の年齢合計が472歳という早稲田大学OBバンド「ニューオリンズ ホットストンパーズ」が、早稲田カラーのマルーン(えび茶色)ユニフォームを着て、「夢見る頃を過ぎても」、「アップル・ブロッサム・タイム」、「恋人よ家に帰っておくれ」などを演奏。客席では、同大卒業生で組織されている流山稲門会の皆さんも大きな拍手を贈っていました。

 ホットストンパーズは昭和42から43年に卒業したメンバーで構成され、ウィスキーが年代を経てすばらしい味と香りを醸し出すように、年代物の熟した演奏を聴かせる7人編成のジャズバンド。「我々のジャズ演奏で、聴く人の心を暖かく(Hot)しウキウキしたリズム(Stompers)で包みたい」という思いで名付けられたそうです。ことし6月に生涯学習センターで行われた「まなびふれあいまつり」に参加したことがきっかけで、今回のジョイントコンサートが実現しました。青木さんのバンドで参加された東城弘志さんも早稲田大ニューオリンズジャズクラブのご出身ですので、ホットストンパーズの後輩ということになります。

 今回の出演は、流山が生んだ若き天才バンジョー奏者・青木研さんを中心に、有田純弘さん(バンジョー)、吉原聡さん(バンジョー)、井桁賢一さん(チューバ)、東城弘志さん(トラップドラム)という5人編成のバンド。ゲスト出演は、リーダーで、クラリネットとヴォーカルを担当する流山在住の重松英俊さんを中心に、東條一幸さん(コルネット・ヴォーカル)、滝沢征史さん(トロンボーン・ヴォーカル)、平井昌美さん(ピアノ)、塚原義晴さん(バンジョー)、倉田龍之助さん(ウッド・ベース)、中川勝右さん(ドラムズ)というホットストンパーズの7人でした。ところが、客席にもバンジョー奏者が何人もいらしたことから急遽、ゲスト出演という嬉しいサプライズもあり予定時間を大幅にオーバーした楽しいコンサートとなりました。


青木さんの演奏

 青木さんは、アメリカやオランダのジャズ専門誌等で特集記事が組まれるほどバンジョーの世界では有名な方ですが、今回協演された5弦バンジョーの有田純弘さんも、SMAPの「世界に一つだけの花」をはじめ福山雅治やゆずなどのレコーディングにも参加している有名なミュージシャンです。また、お隣・柏出身の吉原聡さんは先月ご結婚されたばかりで、生涯学習センター長からステージで花束が贈られるハプニングも。チューバの井桁賢一さんが奏でる息を限りに虎のような迫力満点なのに、なぜかコミカルな独特の演奏にも大きな声援が贈られていました。

 バンジョーは、古きよきアメリカ、ブルーグラス、ディキシーランドジャズ、フォーク、ジャグバンドミュージック、日本やヨーロッパの戦前音楽、陽気な、哀愁のある、音の大きい、音のかわいい、昔っぽい、新鮮な、熱気のある、涼しげな…印象は多様ですが、名前は知らなくてもかならずどこかで耳にした、なじみのある音色を弾き出す楽器です。客席からのリクエスト曲「世界は日の出を待っている」では、バンジョーの3人がひとつのバンジョーを使って演奏したり、飛び入り参加の奏者も含め4本のバンジョーのお互いのネックを使いつながって演奏するなどショーアップされた演出も飛び出し会場は手拍子や歓声で盛り上がりました。


客席に降りて会場内を演奏しながら

 アンコール曲の「聖者の行進」では、青木さんの5人編成のバンドに、ホットストンパーズの7人、そして客席から参加されたおふたりを加え14人のミュージシャンがステージに集結。会場の盛り上がりに応えて、青木さんを先頭に客席に降りて歩きながら演奏をするなどステージと客席がひとつになって陽気な音楽を楽しみました。今回の企画に協力した流山ジャズフェスティバル実行委員会では、12月25日(土曜日)午後2時から流山市文化会館で伝説のビッグバンド「The 3rd」を招いて、18人の日本ジャズ界をリードするトッププレイヤーの「流山クリスマスウィンタージャズ」を計画しています。このコンサートには現在、米国留学中の市民ミュージシャンが一時帰国し出演する予定です。お楽しみに!


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