ぐるっと流山 八木南小マナーキッズプロジェクト

ページ番号6972 更新日 平成22年10月18日

テニスを通して礼儀を学ぶ 八木南小学校でマナーキッズプロジェクト

5年生・6年生56人が参加

 10月16日、八木南小学校(野崎肇子校長)で、スポーツを通して礼を学ぶ「マナーキッズプロジェクト」(NPO法人マナーキッズプロジェクト(田中日出男理事長)主催)が行なわれ、同小5年生・6年生56人がテニスをしながら、挨拶や礼儀について学びました。


テニスを通して礼儀を学びます

 同小学校は、あいさつ運動に特に力を入れているそうで、あいさつ運動や「にこにこかかし作り」でのあいさつ標語作りなどの行事を行なったときは児童も力が入るのですが、年間を通して継続的に行なうことに課題が残っているといいます。今回のプロジェクトでは、基本的な礼法に関する心構えを学び、日常的に正しい挨拶ができるようになることが狙いで、10月5日に行なった1年生から4年生対象のプロジェクトを行なった後には、立ち止まってきちんとした挨拶や丁寧な言葉使いができるようになったといいます。 

 このプロジェクトの面白いところは、財団法人日本体育協会や財団法人日本テニス協会のほか、小笠原流礼法・鈴木万亀子総師範などもその協力者として名を連ねていること。テニスの実技に入る前に、鈴木総師範から、日本人の礼の心の解説や、正しい姿勢とお辞儀の仕方の練習がありました。鈴木総師範によると、お辞儀は、頭を下げるのではなく心を下げるもの。目下の者から目上の者に必ず先に。お辞儀を起こしたときにもう一度相手の目を見て敬意を表す「残心」も重要とのことです。 


交代の時には講師に挨拶

 体育館には、5つのコートが張られ、10組に分かれた児童が反対側のコートの講師から投げ込まれるボールを、フォアやバック、ボレーなどで返します。このときに、必ず児童が先に、足をそろえて「お願いします」の挨拶。これを受け、講師も「お願いします」と挨拶を返し、実技練習が行われます。一人4球ずつ打ったら「ありがとうございました」と礼をし、次の児童と交代。


笑顔で握手をする練習も

 スマッシュの練習では、自分の番が終わった後に握手もします。握手は日本ではあまりする機会がありませんが、グローバル化される社会の中で、将来外国に行っても日本人の礼儀は素晴らしいと言われるようであって欲しいというプロジェクトの理念に基づいて行われています。テニスはあまり経験のない児童が多かったようですが、優しく礼儀正しい講師の皆さんの指導に、十分楽しんでいたようです。 


プロテニスプレーヤーの杉山記一プロも指導

 同プロジェクトにはプロテニスプレーヤーの杉山記一さんも参加。同NPO法人の田中理事長が、早稲田大学の先輩であり、現在所属の橋本総業株式会社が社会貢献に力を入れていることもあり参加しているそうです。杉山プロは「プロスポーツ選手が子どもに与える影響は大きい。自分が世界で見てきたことを子どもたちに伝えて、子どもたちが世界に羽ばたけるように、日本を元気にしていきたいですね」と話してくださいました。 


図書室では保護者を対象に鈴木総師範の講演も

 同時に、図書室では保護者を対象とした、小笠原流礼法・鈴木万亀子総師範の講演「家庭内の躾」も行われました。鈴木総師範は「礼法は、簡単に言えば、相手に嫌な気持ちをさせない。敬う気持ちをもってこれを伝えるだけのこと」と言います。講演を聞いた、鈴木宏美・同校PTA会長は「子どもの躾は忍耐と少しの演技力が必要という言葉が心に響きました。話をよく聞いて、忙しいと思っても子どもの目を見て話を聞かないといけないといけないですね。非常に耳の痛い身につまされるお話しでした」。


終了証を渡し握手をする野崎校長

 修了式には保護者も加わり、講師と保護者への感謝を握手と挨拶で示します。野崎校長から修了証を受け取った、5年1組・小熊宣喬くんは「テニスは初めて。難しいかなと思ったけど面白かった。テニスに興味が出てきました」と言えば、6年1組・石井もも香さんは「すごく楽しかった。目をきちんと見て挨拶するのは、まだちょっと恥ずかしかったです。先生のおっしゃった残心に気をつけて挨拶するようにします。握手は、外国の子と知り合う機会があったら、心をこめて握手したいです」と話してくれました。


保護者の皆さんにも感謝の握手

 野崎校長は「学校としても挨拶には特に力を入れてきましたが、実践的な内容を専門の方に話していただく機会をもて、児童にも感じるものがあったかと思います。諺にもあるように「行く言葉が美しければ、返ってくる言葉も美しい」の通り、正しい日本語と心がこもった挨拶で、5年生・6年生には、学校の最上級生としてだけでなく、地域のリーダーとしても率先して地域を盛り上げていって欲しいです」とおっしゃっていました。同校は、地域の見守りボランティアやPTA活動が盛んで、地域一体となった様々な活動が展開されています。


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