ぐるっと流山 ビオキッズ10

ページ番号6969 更新日 平成22年10月18日

生涯学習センターでビオキッズ10  自然環境学習の発表やケビン・ショート講演など

ビオキッズ10が生涯学習センターで

 10月16日(土曜日)、生涯学習センターで「ビオキッズ10~いきものわいわい流山子ども会議~」が開催され、多くの親子連れで賑わいました。楽しく遊びながら生物多様性について学んでいただこうというイベントで、当日は、流山北小学校、西深井小学校、東深井小学校の児童による自然環境学習の取り組み発表や、テレビなどでもお馴染みの東京情報大学教授・ケビン・ショートさんによる講演などが行われました。


ケビン・ショートさんの講演

 多目的ホールで行われたケビン・ショートさんの講演では途中、生き物に関するクイズなども出題され、子どもたちも多きな声で答えていました。ケビンさんは、日本はとても生物多様性の高い国で、その理由は、南北に長く寒い地域と温かい地域があること、山が多く高いところと低いところがあること、そして日本人が自然を大切にしてきたことだと話されました。そして、生き物が一緒に暮らし、複雑な関係を作ることが「環境」だとし、さまざまな生き物に興味を持ち、環境を守っていくことが生物多様性の維持につながると呼びかけました。


流山北小の発表

 ケビンさんの講演を聞いて、西深井小学校5年の倉橋俊太郎君は、「ケビン先生の体験談が面白かった。身近な生き物の説明もあって、知らないこともたくさんあり興味が沸いた」と語っていました。続いては、小学生による自然環境学習の取り組み発表です。始めに、流山北小学校ビオトープ委員会の4人の児童が壇上に立ち、ビオトープでの活動を、写真を紹介しながら説明しました。流山北小のビオトープでは、メダカやザリガニ、カブトやクワガタの幼虫、アゲハの幼虫なども飼育したそうですが、驚いたのは、たまにシラサギが遊びに来ることでした。


西深井小の発表

 次に、西深井小学校の5年生11人が登場。ビオトープつくり隊として、上級生らと一緒にビオトープを作った過程を、寸劇を交えながら発表しました。紹介された写真では、子どもたちが楽しそうにビオトープ作りに励む姿がうかがえました。また、9月27日に同小校庭で行われた「森の創出事業」についても発表があり、雨の中にもかかわらず約20種類600本の苗木を、児童たちが一生懸命に土を掘り、苗木を1本1本、丁寧に植えていった様子が写真で紹介されました。東深井小学校はこの日、延期した運動会に当たってしまい、ビデオメッセージによる発表でしたが、ビオトープ委員会がホタルをビオトープで飛ばそうと、幼虫のころから大切に育て、夏には見事にホタル観賞ができたという内容でした。

 一方、芝生広場では流山小学校の吹奏楽部による演奏が行われました。総勢76人による迫力ある演奏と踊りが披露され、多くの見物客が集まりました。この日演奏されたのは、「ファンファーレ」「じょいふる」「君の瞳に恋してる」「ニューサンスウェルズマーチ」の4曲。晴れ渡った青空の下、広い芝生広場の上で、子どもたちは伸び伸びと演奏し、会場からも大きな拍手が送られました。同小吹奏楽部は、10月21日(木曜日)の市内音楽発表会や23日(土曜日)の同校運動会と出演が続くそうです。


おおたかの森探検の体験談を

 午後には、多目的ホールでケビン・ショートさんと子どもたちによる「いきものトーク」が行われました。これは、8月5日に行われた市野谷の森探検に参加した2人の子どもが体験発表をし、ケビンさんと生き物について語り合うというもの。最初に、おばあちゃんが流山市にいるという東京都北区の大庭陽人君(9)が、この日の体験談を発表。クワガタやバッタ、ミミズ、チョウなどさまざまな生き物と出会えたことを楽しかった想い出として話しました。最後に、ケビンさんに対し、「虫は世界に何匹いるの?」と質問し会場を沸かせました。さすがのケビンさんも正確には答えられなかったものの、「世界の生き物で最も種類が多いのが昆虫だよ」と教えてくださいました。


ケビン・ショートさんとトーク

 続いては、流山北小の横山周平君が発表。生まれた時から流山育ちという横山君は、すでに何度も市野谷の森に入ったことがあるそうです。この日は、カマキリが脱皮した、とてもきれいな脱け殻を見つけたのがうれしかったとのこと。将来、生物学者になりたいという横山君は、生き物がたくさん生息する市野谷の森を、いつまでも残せるように大人になっても努力したいと話しました。ケビンさんは、市野谷の森の価値を、「決して大きな森ではないが、住宅街にあること、市民の生活範囲にあることが素晴らしい」と締めくくりました。この日の様子は、JCNコアラ葛飾でも取材され、18日(月曜日)のデイリーニュースで紹介される予定です。なお放送後は、ホームページのBBコアラのコーナーでもご覧いただけます。

 流山市では、具体的な都市のイメージを「都心から一番近い森のまち」とし、多種多様な生きものが生息・生育する豊かな自然環境を保全するとともに、グリーンチェーン戦略などの自然環境を創出する施策を進めています。今年3月には、豊かな生物多様性の保全・回復を図り、将来にわたって残していくために、全国に先駆けて「生物多様性ながれやま戦略」を策定しました。さらに7月31日、既に生物多様性地域戦略を策定している北九州市、高山市を招き、「いきものジャパン・サミット(生物多様性地域戦略をすすめる自治体サミット)」を開催。本サミットでは、3市により「いきものジャパン・サミット宣言」を採択しました。


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