ぐるっと流山 杜のアトリエ黎明元日オープン

ページ番号6846 更新日 平成23年1月1日

杜のアトリエ黎明が元旦に特別オープン 初詣帰りなど、多くの来館者

絵画を中心に数々の作品が展示されている写真

 流山6丁目の杜のアトリエ黎明で、新春企画「秋元家の女性(おんな)たち展」が1月4日(火曜日)から16日(日曜日)まで開催されますが、これに先立ち元日の1月1日に特別公開され、多くの家族連れなどが詰め掛けました。元日の開館は、近接する赤城神社を参拝される方々が杜のアトリエ黎明の前の道を大勢通るので、開館して「絵画やコーヒーを楽しんでいただきたい」と、水彩画家の秋元由美子さんが指定管理者の株式会社グリーンダイナミクスに相談し一昨年から実現したもので、今年で3年目となりました。


多くの方々が来場されていた写真

 一昨年は「笹岡了一 挿画展」、昨年は「秋元由美子 水彩画展」を開催。今回は、秋元由美子さんを含め、明治期から現代までに活躍してきた秋元家の女性6人にスポットを当て、彼女たちの作品を展示しています。絵画や工芸、俳句など多彩な作品が展示され、来館者を楽しませています。この日も午前中だけで130人を超える方々が来場されました。来場者に作品解説をされていた秋元さんは、「年々、来場者も増えています。ここの元旦オープンが定着してきたようでうれしいですね」と語っていらっしゃいました。


弥生さんの作品の写真

 会場内には、作品が展示されている方々がどんな関係なのか分かるように、秋元家の系図も貼られていて、改めて多くの方が広く流山の文化・芸術に貢献されてきたのかが伺えます。作品が展示されているのは、秋元弥生さん(人形・俳句)、秋元松子さん(油彩)、秋元由美子さん(水彩)、阿部碩子さん(油彩)、谷口泰子さん(工芸)、青木美知枝さん(油彩)の6人です。企画した秋元由美子さんは、「とかく秋元家では、俳人の双樹や酒汀、洋画家の笹岡了一など、男性たちが取り沙汰されるが女性たちにも多くの文化人がいたことを紹介したくて」と語っていらっしゃいましたが、展示されている作品はどれも素晴らしいものばかりです。


阿部さんも駆け付けた写真

 この日は作品を展示されている、現在東京にお住まいの阿部碩子さんもお見えになっていらっしゃいました。当時16歳頃、50年以上も前に描いた作品が展示されるとあって、「気になって元旦から駆け付けました。絵の世界では大成しないと諦めましたが、こうして昔の作品を展示していただき、また描いてみようかなという意欲にかられました」とうれしそうに話してくださいました。展示されているのは静物画3点、落ち着きのある優しいタッチの作品です。15歳のときには、女流画家協会展にも入選されるなどの経歴もあるそうです。


薔薇あふるるの写真

 会場に入って右手には、秋元由美子さんの作品「薔薇あふるる」が飾られています。透明水彩にこだわる秋元さんの、にじみやぼかしの技法が見事な作品で、昨年の千葉県展に出品されたものです。また、今年3月23日から29日には、伊勢丹松戸店において秋元さんの個展が予定されているそうです。こちらには20点を超える作品を出すとのこと。また、同じく3月に生涯学習センターで開かれる「受講生大作品展」には、秋元さんが講師を務める水彩画講座の生徒さんたちや秋元さんの作品が展示されますので、こちらもお楽しみに。


多くの来場者の写真

 宮園からいらっしゃった野崎芳次郎さん・弘子さんご夫妻は、赤城神社に初詣での帰りに立ち寄られたとのこと。「素晴らしい作品ばかりで、元旦から楽しませていただきました。流山に来て35年になりますが、作品を展示されている秋元家のことなど今まで知らなかったことも多いので、これからはもっと流山のことに関心を持っていきたい」と話してくださいました。この作品展は、1月4日から16日まで開催(1月11日は休館)。入場無料で午前9時から午後5時まで開館。お問い合わせは、管理事務所(電話:04-7150-5750(杜のアトリエ黎明・一茶双樹記念館共通))へ。


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