ぐるっと流山 まちづくり顧問講演会

ページ番号6836 更新日 平成23年1月19日

森づくりを今すぐ始めよう!  宮脇昭氏が市役所で講演

宮脇先生が講演

  市役所で1月17日、閉庁後の午後6時から流山市まちづくり顧問による講演会が開催されました。講師は、平成22年度のまちづくり顧問をお願いしている横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生で、「市民生活と共生するいのちの森づくり~流山市から世界へ~」と題して行われました。当初、職員向けの講演会という企画でしたが、森づくりで世界的に有名な宮脇先生の講演であるため、ぜひ一般の市民の方にもと公開で行ったところ、職員76人、市民14人の参加がありました。


森づくりの大切さを説く宮脇先生

 宮脇先生は、森づくりの第一人者として国内はもとより海外でも高く評価され、テレビや雑誌でも数多く紹介されるとともに森づくりに関する著書も多数あります。国内外で1,700か所以上、4,000万本を超える木々を植えている実績を持ち、宮脇方式と言われる「先住の木の苗を数種類、混植・密植することで自然淘汰され、共存共栄して管理を必要としない森が形成されるという森づくり」は、大きな成果を上げています。昨年9月には、西深井小学校で校庭の一部に600本の苗木が植樹されましたが、これも宮脇先生が指導されたものです。


約90人が参加

 この日の講演ではまず、地球にとって、そして地球に暮らす私たち人間にとって、これから木を植えていくことが如何に大切かを、「原始の生命の子孫である私たち人類が、地球温暖化で大騒ぎをしている。3億年前にできた石炭や石油問題で今大騒ぎをしているけれど、地球の歴史から見れば、そんなに騒ぐことではない。明るい未来があるかどうかは、すべて私たち次第。自分の足元の地面に1本の木を植える努力をすれば、明るい未来もある。しかし、今までのように木をどんどん伐採して、地面をコンクリートで固めていけば間違いなく未来はない」と訴えました。


これまでの実績を紹介

 そして、テーマの森づくりについては、宮脇方式でいう関東周辺の土地本来の木は「シイ、タブ、カシ類」と説明され、会場に集まった全員に「皆さんはこの言葉だけは今日、必ず覚えて帰ってください」と強調しました。会場に設置されたスクリーンには、国内外での宮脇方式による森づくりの実例が映し出され、植樹された苗木が3年、5年、10年と経過するうちに見事な森になる様子に驚かされました。


熱心に聴く参加者

 宮脇先生は、「どんなに狭い場所でも木は植えられる」といいます。2本植えれば「林」に、3本で「森」、5本なら「森林」になると話され、「地域が主体となって、ともに汗を流しながら、大地に手を接して小さな苗を混植・密植し、豊かな未来を保障する21世紀のふるさとの森を今すぐ創りましょう。そして、その活動を流山市から世界へ発信しましょう」と呼びかけ講演会を締めくくりました。流山市では、「小さな森のある学園づくりプロジェクト」として、昨年の西深井小に続き、平成23年度は鰭ケ崎小と南流山中でもPTAとの協働により森づくりが進められる予定です。


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