ぐるっと流山 あくつさんの手仕事とお宝

ページ番号6831 更新日 平成23年1月20日

 何でも作ってしまうすごいおばあちゃん  「あくつさんの手仕事とお宝」開催中

会場入り口

 「物のない時代に育ったから、作れるものは自分で作ります。物を捨てることはほとんどありません」。博物館で開催中の「あくつさんの手仕事とお宝展」の会場で、阿久津清子さん(若葉台・81歳)のはきはきとした元気な声が響きました。織り物、陶芸、水彩画、染め物などの阿久津さんによる手作り品と、穀物商を営んでいた生家に代々伝わる貴重な錦絵、古銭などを展示しています。


ミニ着物

 阿久津さんは何でも作ってしまうだけでなく、一つ一つの作品の質の高さにも驚かされます。会場入り口のマネキンが着用しているワンピースは、約40年前に娘のために作ったもので、しっかりとした縫製はもちろん、別の生地を使った襟なども付けて、おしゃれな仕上がりになっています。また、譲り受けた着物をリメイクした「ミニ着物」は、友人などに贈ると大変喜ばれるそうで、外国人の方からの評判もいいそうです。


展示の様子

 お寺で拾ってきた無患子(ムクロジ)の実を見つめて「生き物みたいに見えるでしょう?ものを見ているだけで飽きないんです」と笑顔で話す阿久津さんは、まるで無邪気な少女のようです。阿久津さんは普段から様々なことに関心をもち、普段私たちが見過ごしてしまいがちなことに、小さな発見をしては、喜びを感じているようです。


糸紡ぎ

 会場の一角では阿久津さんの仕事場も再現。阿久津さんが会場にいる時には、訪れた人に糸紡ぎや機織りなどを実演してくれることもあり、「たくさんの人に見てもらえるとうれしい」と顔をほころばせます。阿久津さんの物を大切にするその姿勢は、まさに今でいうエコそのもの。見習うべき点は多そうです。なお、会期は2月8日までの予定でしたが、好評につき13日まで延長するとのことです。


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