ぐるっと流山 松元ヒロソロライブ

ページ番号6825 更新日 平成23年1月24日

NPO法人流山おやこ劇場が招く

流山おやこ劇場が挨拶している様子の写真

  1月22日、生涯学習センターで「松元ヒロソロライブin流山Part3」が行われ、200人を超えるファンが笑いをまじえた軽妙な語りを楽しみました。松元ヒロさんを生涯学習センターにお招きするのは4年振りで、NPO法人流山おやこ劇場(吉川喜代美理事長)が主催しました。松元ヒロさんは、パントマイムやコミックバンドを経て昭和63年にコント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加。村山富市元首相を演じ注目を集め、以後一人芝居やマイムのニュースなどキャラクターを活かした独特な舞台でその個性を発揮。平成10年に独立しソロ活動を続けています。

 落語家の立川談志師匠から「平和を食い物にしている芸人」と紹介されることもあると笑う松元ヒロさんは、平和や環境などの時事ネタを風刺の効いたギャグや独特の語り口で会場を盛り上げるステージを得意としています。舞台上で「楽屋」に見立てたコーナーをつくり、1テーマ15分程度のパフォーマンスを終わると客席から見える楽屋コーナーで汗を拭き、水を飲み、着替えて、また、舞台中央に立ち次のテーマに移るというスタイルで2時間以上、1人で語り、体を動かして、自身が見聞きしたこと、疑問を抱いたことを伝えていきます。

 「アンポくん」というネタでは、日米安保条約を擬人化して、語り口は急にマジシャンのマギー四郎さん風になります。話の途中、マジックで元首相などを登場させてものまねを披露するというもの。条約の調印を行った吉田茂元首相の孫、麻生太郎元首相をマジックで登場させ、ものまねで笑いを誘い、さらに新日米安保条約を交わした岸信介元首相の孫、安倍晋三元首相のものまねで笑いを増幅させるなど得意なものまねでショーアップさせていきます。


社会性のある話題もネタにする松本ヒロさんの写真

 公演の旅先で知り合ったという社長さんのネタでは、食の安全を考えて1本3,000円の醤油を作っている商店の社長の話題、無農薬の夏ミカンを栽培する水俣病の女性の話題にも触れました。食の安全は身近な課題ですが、そうした重いテーマも話が核心に及ぶと、妻から「醤油のパンフレットばかりで試供品はもらって来なかったの?」と糾弾され私は謝りましたと明るい笑いに包み込みます。土曜の夜ということもあり会場はほぼ満席、井崎市長や鈴木教育長の姿もありました。


観た映画もテーマにする松本ヒロさんの写真

 「スクリーンのない映画館」という独演会を続けた故・マルセ太郎さんを尊敬しているという松元ヒロさんは、マルセさんに倣って最近観た映画もテーマにしました。瀬戸内海に浮かぶ祝島の原発反対運動を描く映画の紹介です。海の恵みを守るために建設反対運動を続ける人々と、一方では必要な施設の建設であると賛成する人々。住民が反対派、促進派という形で分裂される悲しみを伝えます。話だけなのにスクリーンの映像が見えているような錯覚に陥るほどの迫力でした。


パントマイムも行う松元ヒロさんの写真

 亡くなられたお父様の話では涙を誘い、ヒーローショーやピエロのパントマイムをしていた頃の話では爆笑を呼び、笑いと涙、時には怒りや疑問を痛烈なジョークとともに訴える語り口は、喜怒哀楽と感動の配分も絶妙の構成。最後には、会場から市内にお住まいの石川久美子さんがステージに呼ばれました。渡された原稿を石川さんがニュースキャスターのように読み上げ、これに合わせて松元ヒロさんがパントマイムを演じるというものです。パントマイムのあまりのおかしさに石川さんも笑いを堪えられずに原稿を読みながら噴き出してしまうという一幕もありました。


松本ヒロさんのソロライブの写真

 今回のソロライブを企画したNPO法人流山おやこ劇場は、「子どもたちに夢を!たくましく豊かな創造性を!」を合言葉に、昭和61年に発足し、子どもたちにとってより良い環境作りのための活動を続けています。現在、独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業いのちを伝える講座(大人対象)を生涯学習センターで開催しています。2月5日(土曜日)午後1時30分から「心とからだの一体的な支援にむけて~医師として伝えたいこと」(講師:岩室紳也さん)、2月20日(日曜日)午前10時から「いざ!というとき頼れる大人であるために」(講師:足立千賀子さん)が行われます。また、5月28日(土曜日)午後3時からは生涯学習センターで根岸弥生ピアノコンサート(ベートベン第14番、他)が予定されています。お問い合わせはNPO法人流山おやこ劇場(電話:04-7152-0446)へ。

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