ぐるっと流山 定期演奏会「2台のピアノ~華麗なる音の饗宴」
ページ番号6641 更新日 平成24年3月5日
流山市音楽家協会が「2台のピアノ」 相馬市への寄付と慰問演奏を目指す定期演奏会
3月4日(日曜日)、流山市文化会館で、東日本大震災被災地復興支援チャリティコンサートとして、流山市音楽家協会(里舘雅江会長)の定期演奏会「2台のピアノ~華麗なる音の饗宴」が行われ、多くのクラシック音楽ファンが2台のピアノで奏でられる音色を堪能しました。市教委の後援を得て流山市音楽家協会が主催したもので、同会の定期演奏会としては16回目を数えます。グランドピアノ1台を持ち込んで、2台を向かい合わせての演奏会です。
- 流山市音楽家協会(新しいウィンドウで開きます)
緞帳が上がると、2台8手で演奏され、狩猟の合図として演奏されてきたことからも有名なグルリットのJagd Ouverture(狩)を高橋美保さん、小池裕子さん、掛札文香さん、新保麻子さんの4人が演奏。続いて、ラヴェルがルーヴル美術館を訪れた時に、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲したとされる「亡き王女のためのパヴァーヌ」を板倉寿美子さんと掛札文香さんが披露しました。
3曲目は、バッハ、ベートーヴェンと共にドイツ音楽の3Bと称されるブラームスの曲です。「4手のためのワルツ集」としてつくられたピアノのための連弾曲集から第1番、2番、11番、14番、15番を小池裕子さんと齋藤智子さんが演奏しました。続いて、チャイコフスキーにとって初めてのバレエ音楽でありながら「眠れる森の美女」や「くるみ割り人形」と共に世界3大バレエと呼ばれるまでになった「白鳥の湖」より情景・4羽の白鳥の踊り・ワルツを高橋美保さんと齋藤智子さんが奏でました。
そして、前半の最後は、吉元由美によって第4主題に新たな歌詞が付けられ、平原綾香のデビュー曲『Jupiter』としてリリースされポップスファン層にも有名になったホルストの「組曲惑星(作品32)より木星」を新保麻子さんと板倉寿美子さんが演奏しました。休憩を挟んで、後半は、モーツァルトが25歳の時にウィーンで作曲した2台のピアノのためのソナタニ長調k.448第1楽章。演奏は、齋藤智子さんと新保麻子さんの2人。全ての楽章において、主部と好対照を成す中間部を持つ三部形式で書かれているクロード・ドビュッシー作曲のピアノ4手連弾のための小組曲より小舟にて、行列、バレエを高橋美保さんと小池裕子さんが披露しました。
最後は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが最晩年に作曲した2曲のピアノ協奏曲のうちの一つピアノ協奏曲ト長調を掛札文香さんと板倉寿美子さんが演奏。大きな拍手が鳴り止まずにアンコールでは、6人のピアニストが登場して1902年にスコット・ジョプリンによって作曲されたピアノのためのラグタイム。後に1973年のアカデミー賞受賞映画スティングのテーマ曲としてヒットした「ジ・エンターテイナー」としても有名な曲で幕を閉じました。
今回、出演されたのは、流山市音楽家協会に所属する6人のピアニストの皆さん。武蔵野音大でピアノを専攻し聖徳大学で音楽療法を学んだ板倉寿美子さん、東京音大大学院を修了しテレビCMも放映された小池裕子さん、東京音大でピアノを専攻しウィーンに渡った新保麻子さん、武蔵野音大大学院を修了しザルツブルグモーツァルテウムサマーセミナーにも参加した掛札文香さん、国立音大ピアノ科を卒業しソロコンサート活動も多い齋藤智子さん、武蔵野音大からウィーンのヘレン・ヨーク氏マスタークラスを受講した高橋美保さんの6人です。
流山市音楽家協会の皆さんは、チケットの収益金の一部と、当日ロビーに置かれた募金箱に寄せられた善意を持って、4月には、流山市と姉妹都市の関係にある福島県相馬市の小学校を訪問し、児童の前で演奏。募金も子どもたちのためにと、直接手渡されるそうです。また、流山市音楽家協会の皆さんは、昭和63年から毎月最終金曜日に市役所ロビーで続けられているサロンコンサートや3月18日(日曜日)に流山市文化会館で開催される市民音楽祭の企画運営をされています。
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