ぐるっと流山 流山小の卒業式で50年ぶりの打ち菓子が復刻

ページ番号6624 更新日 平成24年3月16日

50数年ぶりの清水屋の打ち菓子が復刻 流山小学校の卒業式で全児童に配布

流山小学校の卒業式

 3月16日、晴天の穏やかな陽の光の下、市内の各小学校で卒業式が行われました。流山小学校では、開校140年の記念となる今年の卒業式は例年とはちょっと違う記念品が加わっていました。全校生徒に配られた紅白の打ち菓子。ひとつには日の丸が、ひとつには「流」の字を中心に葉がぐるりと囲む流山小学校の校章に似たデザインがあしらわれています。


50数年ぶりに復刻された打ち菓子

 この打ち菓子は、流山2丁目の和菓子店「清水屋」が戦前から作っていたと思われるもので、戦後作られなくなってから50数年ぶりの復刻となりました。焼きみじんというもち米の粉と砂糖だけで作られており、若干の水だけでつないで、木型で押し固め丸1日乾燥させたシンプルな菓子。清水屋の4代目・石井憲光さんの話では、戦前は四大節といわれる国民の祝日に地域住民に配られていたものと思われ、戦後は正月に流山小学校で子どもたちに配っていたそうです。


清水屋の奥さん則子さん

  この打ち菓子を作る木型は、清水屋の奥さん則子さんが、木型の整理をしていたところ見つけたそうです。島根県出身で、流山の歴史や史跡に非常に興味を抱いていたという則子さんは、昔の風習や伝統を子どもたちに伝える一助にならないかと、流山本町界隈のガイドなどを行っている「流山史跡ガイドの会」の青柳孝司さんに相談。流山小学校なども加わっている流山小学校区地域まちづくり協議会に話が伝わり、今回の卒業式での配布につながりました。


卒業する児童に打ち菓子が配られました

 卒業式当日は、全校生徒と来賓に775個の打ち菓子が配られました。教室での生徒への配布の際には、給食室の職員さんが書いたという説明書きも加えられ、児童たちのおじいちゃん、おばあちゃんの時代に作られ配られていたという説明が先生からされました。


流山2丁目にある清水屋

 清水屋は明治35年創業。流山2丁目の万華鏡ギャラリー「見世蔵」のすぐ向かいにある創業110年の老舗和菓子店です。流山本町散策の際のお土産にぴったりの品々が揃っており、昨年9月には、地井武男さん出演のテレビ朝日系列「ちい散歩」でも紹介されています。


ふるさと産品の陣屋もなかと一茶の宿

 流山市ふるさと産品の「陣屋もなか」や、美しまや(鰭ヶ崎)、藤屋(江戸川台西1)との共同開発による「一茶の宿」などの人気商品は、あんの小豆など素材にこだわり、レンガのかまどに鉄鋳物の煮窯に薪で火をくべる昔ながらの製法で丁寧に作られています。


清水屋の4代目憲光さん

  伝統の味を受け継ぐ4代目の石井憲光さんは「五十数年前、私が流山小学校に通っていた際、先代がこの木型を使って打ち菓子を作っていたのを覚えています。私も手伝わされては、半紙に包んで正月に小学校で子どもたちに配っていました。今回も、おじいちゃん、おばあちゃんがいる方は持って帰っていただけると懐かしがってくださるんじゃないかと思います」と話します。


140年の歴史を持つ流山小学校

 140年の歴史を持つ流山小学校は、明治5年(1872年)に常与寺(流山2丁目)に千葉師範学校として開校し、明治22年(1889年)に現在の敷地に校舎を移転し、昭和22年(1947年)に町立流山小学校として初めて「流山小学校」の名称が登場します。来月4月7日(土曜日)・8日(日曜日)に本町界隈で行われる「菜の花まつり」では、流山キッコーマン広場会場のNanohana`sCafeに清水屋さんも出品するほか、流山小学校会場では明治から平成の懐かしい写真を一挙公開する「流小懐かしの写真展で同期生と会おう」も行われます。

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