ぐるっと流山 福島県人会の震災復興キャンペーン(前編)

ページ番号7350 更新日 平成23年11月15日

市民の皆さんから募った物品を避難者へ 福島県人会の震災復興キャンペーン(前編)

福島県人会の震災復興キャンペーン

 11月12日、江戸川台福祉会館を会場に流山市福島県人会(鎌田忍会長)が主催する「東日本大震災復興支援キャンペーン"みんなで唄おう&抽選会"」が行われました。同会の皆さんは、3月11日の大震災以降、様々なチャリティ募金や活動で東北地方から流山市に避難していらっしゃる方々を支援しており、今回の会は、みんなで声に出して歌うことを楽しんでいただくと同時に、市民の皆さんから募った冬物衣料などを使っていただこうというものです。

 会場の江戸川台福祉会館には、ダウンジャケットやジャンバー、セーターなどの防寒着、シャツや新品の下着、石油ヒーターやこたつ、布団、毛布など千点を超える物品が所狭しと並び、開始の午後3時半には、約60人の避難者に加え、一般市民の方々など140人ほどが集まりました。参加した方々は、浪江町や南相馬市などから流山市に避難している方だけでなく、松戸市や川口市に避難していて、このイベントを知ってわざわざおいでくださった方もいらっしゃいました。


ロックベル合奏団の演奏

 1分間の黙とうで始まったコンサートの冒頭、自身も相馬市出身である鎌田会長は「震災から8か月が経った今日、多くの市民の皆さんから大きな支援をいただけていることをありがたく思います。そして何より、避難している皆さんが元気にこの冬を過ごしていただけるよう切に願います」と挨拶をしました。


鎌田会長も新相馬節を披露

 ロックベル合唱団のシンセサイザー演奏によるコンサートでは、「四季の歌」に始まり、「青い山脈」「母さんの歌」「仰げば尊し」などだれもが知っている曲、約13曲を合唱しました。途中には、真田正二さんとモニカ・サカイさんのハーモニカ独奏や、東北の民謡を披露する参加者もいらっしゃり、鎌田会長も「新相馬節」を熱唱。故郷を想う皆さんからは手拍子や合いの手が起こり、中には涙ぐむ方もいらっしゃいました。


参加者も一緒に合唱

 抽選会では、同会が予想した以上の物品が市民の皆さんから届けられており、ほとんどの物品が抽選無しで避難者の皆さんの手に渡りました。上着を試着してサイズを確認する方や好みの色の肌着を探す方など、希望の品を見つけた方々からは、笑顔も見られました。終了時間の頃には、皆さん、コタツ布団や毛布、衣類など、大きな荷物を抱えての帰宅となりました。


たくさんの支援物資が

 オイルヒーターを抽選で手に入れた笹田さんは「福島県人会の皆さんの活動には当初からお世話になっていて、非常に感謝しています。冬物もたくさんいただくことができて、ありがたい思いでいっぱいです」。笹田さんの息子さんは消防士として地元・福島県双葉町で活動しており、お嫁さんとお孫さんは福岡に、自身は流山に避難しているそうです。人と話す機会がめっきり減ってしまったので、親睦会などがもっとあると嬉しいとおっしゃっていました。


冬物衣料などが避難者の皆さんの手に渡りました

 同県人会事務局の富岡恒雄さんは、「今回は復興支援第4弾目ですが、本活動は、出身地を問わず流山に避難している方々同士が知り合い、交流を持つためのキッカケづくりを柱に行っています。お金よりも大切なもの、それは人と人とのかかわり合いと思いやりです。今回の活動を通じて、避難者の方を思う市民の方々の優しく寛大な真心に数多く触れることができ、私たちも感動の日々でした。今後も、心に寄り添った支援を継続したいと思っています」と語っていらっしゃいました。


たくさん集まった衣類

なお、今回衣類を中心にたくさんの物品が残ったことから、場所を変えて江戸川台駅東口の旧JETRO社宅に暫くの間保管するそうです。避難者の方ならどなたでも自由にお選びいただけるとのことで、管理責任者の遠藤英雄さん(電話:090-2889-5021)に事前にお電話いただいてから、足を運んでください。(後編へ続く)

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