ぐるっと流山　笑って健康！お笑い大行進25

  「笑いは健康にとってもいいんです。血糖値を下げる効果があるので、みなさん大いに笑ってください。」と「笑いと健康学会」や「漫才協会」の協力を得て始まった「笑って健康！お笑い大行進」も笑いと健康学会会長の澤田隆治さんプロデュースにより今回で25回目を迎えました。この日は柏と松戸のお笑いコンビで、結成40周年となるベテラン「東京丸・京平」のコンビ結成40周年を祝って開催。多くの方々がお祝いに駆け付け、会場は温かな雰囲気に包まれました。

  「40年という節目の公演を流山でやっていただきとてもうれしく思います。なにより、たくさんの方が、たくさん笑って、笑顔で帰られる姿が私たちの一番のご褒美です。ありがとうございました。」と東京丸・京平さん。澤田隆治さん、あした順子さん、カントリーズ、コンパスからもお祝メッセージやお祝いの花束が贈られました。
 

　「NHK漫才コンクール」最優秀賞などに輝き名実共にお笑い界のホープとなったときに関西弁の「MANZAI」ブームが東京漫才を襲い、やってもやっても受けないという不安から「うつ病」となり10年間の闘病生活を経て舞台にカムバックした京丸さん、10年間相方の回復を待った京平さんのお祝いです。
そのお二人による息の合ったゆったりしたボケと突っ込みで会場は大爆笑でスタートしました。
 

次に平成24年度漫才新人賞コンビ「カントリーズ」の二人もお祝いに駆け付けました。約60組の新人の中でトップとなったというカントリーズはテンポのいい漫才で笑いをさそいました。最近はテレビにも出演し始め、今後が期待される二人です。

  また、流山が生んだ平成23年度新人賞コンビ「コンパス」。流山出身の西本さんと富山出身の中島さんはこれまでの自虐ネタのほか、金八先生のモノマネと流山の地名を盛り込んだ早いテンポの言葉遊びを披露し、ふんだんに盛り込まれた地元ネタに会場からは大きな笑いと拍手が送られました。

 

次に登場したのは、漫才協会会長の「青空球児・好児」さん。マイク片手に舞台を所狭しとウロウロ動き回りながらの漫才です。こちらはコンビ結成から48年たった大ベテラン。得意の芸能界の暴露漫才でスタートし会場は大爆笑。一気に会場はヒートアップし、お腹を抱えて笑い転げていらっしゃる方があちこちにみられました。また、逆さ言葉の応酬では「だんへいた、だんへいた」「ラガラガ」「わちにんこ」など、舌をかみそうな頭を使いながらの言葉遊びの連続に、笑い涙を流しながらの大笑いで会場はさらに盛り上がりました。

  2部は特別ゲストとして40年前に大ヒットした「バス・ストップ」などの名曲で知られる「平浩二」さんもお祝いに駆け付け歌謡ショーを披露してくれました。40年前と少しも変わらない声量、伸びのある声を聞かせてくれた平さんは、東京丸・京平さんとは35～6年前に千葉で出会ったそうで、京丸さんはかわいいですね、と話していました。2012年12月11日に発売される新曲「わたしゃ百歳（ひゃく）まで恋をする」も会場のスクリーンに歌詞を映し出し披露してくれました。

  次の登場は、昨年、漫才界初の文化庁芸術祭大賞に輝いた松戸のスーパー夫婦漫才「東京太・ゆめ子」さん。「かあちゃん、もう帰ろうよ」の京太さんは京平さんの師匠。「妻」という字が「毒」に見える、「うんそう、はいそう、そのとおり」で会話が成り立っている話など、夫婦漫才ならではの夫婦の日常を題材に、身近な話題だけに会場内のあちこちからは「そうそう」という笑いが巻き起こっていました。

  一番弟子の京平さんに、東京太さんは、「男同士のコンビで40年続くのは珍しい。とても仲の良いコンビで末永く続けてほしい。」と師匠ならではの温かいメッセージを送りつつ舞台を東京丸・京平さんにバトンタッチ。いつものように京丸さんのジャケットの裾を京平さんがつかんで二人並んで登場。赤ちゃんを預かる話や新婚旅行の話のなか、自分のネタで自分が笑ってしまう京丸さんの笑い、語り口に、会場も誘われて笑ってしまいます。

  お笑い大行進の仕掛け人、澤田隆治さんは、「いまなぜか、東京丸・京平の「笑い」が輝いている。老若男女の垣根を崩すのは漫才生活40年、酸いも甘いも噛み分けた末に到達した健康でさわやかな「笑い」なのかもしれない。」と語っていました。25年1月4日（金曜日）には、生涯学習センターギャラリーで澤田隆治秘蔵ベストセレクション、喜劇映画大全集、ポスター＆映像展を開催。そのオープニングイベントとして、新春！初笑い！お笑い大行進26を行います。

  出演者は、歌うお笑い芸人「堺すすむ」、巨大ヌンチャクを振り回す「サムライ日本」、懐かしの大衆芝居まげもの喜劇「ザ風鈴火山」、多彩な表現で笑いを誘う「ビックボーイズ」、アコーディオンの音とともに自由自在に針金をあやつる「おしどり」、平成24年度漫才新人大賞受賞「カントリーズ」、期待の新人「世界少年」と多彩なゲストをお迎えしお送りいたします。

 

  三宅一生の衣装で進行役を務めてくれたのは漫才界の最長老のあした順子さん。ベテランならではの話芸で次の出演者へつなぎ、会場を盛り上げてくれました。公演前には、JCNコアラ葛飾の収録もあり、お笑い仕掛け人の澤田隆治さんと東京丸・京平さん、インタビュアーはコンパスさんで対談形式で行われました。NHK漫才コンクールでのお話。ビートたけしさんとの話など。今まで聞けなかった秘話まで。放送は来年の1月を予定しています。お問い合わせは生涯学習センター7150－7474へ。