ぐるっと流山 DV防止支援者セミナー「DVが子どもに与える影響 隣人としてあなたにできること」

ページ番号13805 更新日 平成24年11月16日

女性に対する暴力をなくす運動のポスター

  11月12日~25日は国が提唱する「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。その一環として流山市では11月10日、生涯学習センターで、セミナー「DVが子どもに与える影響~隣人としてあなたにできること~」を開催しました。講師として、臨床心理士、ちば女性と子どもサポートセンター代表の有馬和子さんをお招きし、参加者の男女26人の方たちがDVについて熱心に学びました。
 


セミナー「DVが子どもに与える影響」

  はじめに「DVって何?」と子どもから聞かれたらどう答えるか?参加者が隣り同士で父母役、子ども役に分かれて話合いました。参加者の緊張感が解れた瞬間です。DV(ドメステック・バイオレンス)とは、配偶者・パートナーなど親密な関係にある人からの暴力で、力と支配の関係から起こるものが答えだそうです。「なぜ夫婦は別れないのか?」について参加者に問いかけると「経済的に不安、世間体、子どもの将来、私だけ我慢すればいい、依存関係、子どもは夫婦で育てるなど」様々な答えが聞かれました。
 


サポートセンター代表の有馬和子さん

  DV被害者は、加害者から繰り返し暴力を振るわれることで、恐怖や無力感を感じ徐々に抵抗する意欲を失い、暴力から離れることを困難にしているそうです。また、暴力的な環境で育った子どもは、家庭で緊張を強いられることで、心身の発達に深い影響を及ぼすとのことです。さらに、親から子に受け継がれていく「暴力の世代間連鎖」を起こす危険性が高くなるそうです。DVは時として命を落とすほどの危険を伴うこともあります。暴力を受けた時は専門の相談機関や警察で相談が受けられます。


男女26人の方たちがDVについて熱心に学びました

  私たちは、隣人として被害者から相談を受けたら、その言葉に耳を傾け、被害者や子どもが安全な状況か確認することが大切です。そして被害者を責めず、情報提供や相談機関を紹介することが最初の一歩だそうです。参加者の方からは、「もっと多くの方に聞いてほしい」「DVによる子どもへの影響がこんなにも大きいものだと驚いた」などの感想が聞かれました。子どもたちが安心・安全な家庭で育つことが出来るようDVのない社会を望むとともに、DVは、身近な問題であることを再確認した一日でした。
 


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