ぐるっと流山 子どもと本を結ぶ講演会「物語と子どもたち」

ページ番号13601 更新日 平成24年11月6日

講演会「物語と子どもたち」

11月4日、南流山センターホールで、子どもと本を結ぶ講演会「物語と子どもたち」が開催され、市内外から約140人の方が参加しました。この催しは、流山市子どもの読書推進の会(伊藤基会長)が子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成を受けて開催したものです。講師の児童文学作家・岡田淳さんは、神戸大学教育学部美術科を卒業後、図工専任教師として小学校で38年間勤務。在職中から「放課後の時間割」や「こそあどの森の物語」シリーズ等、数多くの物語を執筆してきました。小学校3年生国語の教科書には「消しゴムころりん」が掲載されており、大人・子どもともに多くのファンを持つ方です。


たくさんの方が参加

会場には、今回の講演会に先立って「家族や友だちで岡田さんの本を読み、感想を話し合おう」との呼び掛けに応じミニ読書会を実施してくれた人たちが記入した「ミニ読書会シート」や岡田さんの著作が展示され、訪れた人たちの目を引いていました。


岡田さんの著作を展示

岡田さんは講演の中でまず、自身の子ども時代の読書体験に触れ、「『ドリトル先生航海記』と出合ったことで、人生が生きるに値するものであり、人は信頼できるものだという、生きていく上での基礎を与えてもらいました」。「子どものときに読んだ本を後に読み返すと、実際に書かれているものとは違うイメージで覚えていたという誤読に気づきます。物語や場面にどんなイメージを持つかは、読む人の自由です。誤読も含め、読書は自分を勇気づけ、応援し続けてくれるものです」と語りました。創作活動については、「いつも『面白い場面が多い話を作りたい』と物語を書き始めます。書いていくうちに、物語にテーマや新しい価値が自然に生まれてきます」。その他、「同じ本を好きという人と共感することができたり、本を介した人間関係が生まれるのが読書の素晴らしいところ」、「世の中で一番大きなものは、心の想像力です」という話に、参加した人たちは熱心に聞き入っていました。


講演会終了後のサイン会

講演の後は、岡田さんの著書を持ってきた人たちへのサイン会。岡田さんは一冊一冊にかわいいイラストとサインを丁寧に書いてくれました。流山小学校に通う女の子とお母さんは「本の内容に合わせて、2冊に異なるイラストを描いていただきました。うれしいです」と大満足の様子。新松戸から参加した女性は「講演を聞き、岡田さんの純粋な心や物の見方が伝わってきました。とても良いお話でした」と語ってらっしゃいました。


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