ぐるっと流山 本町の和菓子の老舗「清水屋」の秘蔵品を展示

ページ番号13545 更新日 平成25年2月26日

本町の和菓子の老舗「清水屋」の秘蔵品を展示

流山本町の「万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗見世蔵」では、11月1日(木曜日)から「流山本町のお宝」と題し、本町の和菓子の老舗「清水屋」の秘蔵品を展示しています。(展示は、11日(日曜日)まで。5日(月曜日)・6日(火曜日)は休館)「万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗見世蔵」の向かいにある「清水屋」は創業110年の老舗和菓子店。「清水屋」に代々伝わり、店の奥に大切にしまわれていた「脇ざし」が、このほど美術刀剣として千葉県教育委員会に登録されました。この「脇ざし」をはじめ、老舗和菓子店がかつて作っていた打ち菓子の木型、流山の昔の暮らしをほうふつとさせる道具類など、流山本町のお宝と呼べる「清水屋」の秘蔵品が、見世蔵のギャラリースペースで公開されています。


脇ざし

今回のお宝展の一番の目玉は、「清水屋」(石井家)の納屋に大切にしまわれていた「脇ざし」。千葉県教育委員会への登録にあたり、刀剣研師・吉川凌岳氏に依頼し「窓開け」(一部分を研いで錆を落とすこと)が施されました。脇差しとしては少し長めで、江戸時代中期以前に造られたものとのこと。錆を落とされた窓の部分の刃の輝きを見つめていると、江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになります。江戸中期に関西から流山へ来たという石井家代々のものか、あるいは幕末の新選組などの浪士が流山においていったものかと、あれこれ想像が膨らみます。

 


菓子折用掛け紙

清水屋の初代は石井鉄五郎。鉄五郎が、明治19年・39歳の時に、子孫に宛てて書いた過去帳風の手記や、俳句をたしなんだ2代目・石井政蔵が自宅で開催した句会の記録である俳句集も公開。2代目・政蔵が店の仕入帳の裏側を利用してびっしりと綴った「俳句日記」は、当時、紙が大変貴重であったことをしのばせるとともに、その内容からは、昭和初期の人々の生活の様子などがよくわかります。さらに、釣り好きであった政蔵が江戸川での釣りに使った竹製の釣り竿、木製の釣り道具箱も展示され、江戸川と流山の人々の暮らしの結びつきを改めて感じます。


打ち菓子用木型

和菓子の老舗ならではの興味深い展示品が「打ち菓子用木型」。清水屋店内にもその一部が飾られていますが、今回の見世蔵での展示品は、ほとんどが近年初公開のものです。打ち菓子は「らくがん」とも呼ばれ、もち米の粉・砂糖・水を材料とした、シンプルな和菓子で、昔は冠婚葬祭には必ずと言ってよいほど用いられました。清水屋の木型はいずれも創業当時から使用されていたもので、山桜の木を彫って造られています。この木型の絵柄から、流山の歴史を垣間見ることができます。


打ち菓子用木型

「万丈・天晴」の木型は、堀切家の万丈みりん・秋元家の天晴みりんの文字が、樽の絵にデザインされています。「祝・流」の木型は、おもに戦前、「四大節」(国民の祝日)に、小学校で配られていた打ち菓子の型です。本年3月、流山小学校の開校140周年記念に、50数年ぶりにこの木型で作った打ち菓子が配られました。「根郷」の木型は、根郷は現在の流山1~4丁目にあたります。根郷の浅間さま(浅間神社)の図柄を施したこの木型で作った打ち菓子は、浅間神社の祭礼に用いられていました。その他にも、明治~大正期に活躍した、秋田県角館出身の日本画家、西宮禮和(にしのみやれいわ)が66歳の時に描いた画など、まさに流山本町のお宝と呼べる「清水屋」の秘蔵品を、ぜひご覧ください。
 


見世蔵

「流山本町のお宝~和菓子の清水屋の秘蔵品を公開~」 
日時 11月1日(木曜日)~11日(日曜日)10時から17時まで(5日・6日は休館)
場所 万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗見世蔵(流山2丁目101-1)
費用 入場無料
電話・ファクス 04-7103-2817
メ-ルアドレス   misegura.nagareyama@gmail.com
アクセス 流鉄流山線流山駅下車 徒歩5分または、流山おおたかの森駅西口よりバスで市役所方面7番乗り場から乗車、福祉会館入口下車すぐ(所要時間 約13分)

 


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