ぐるっと流山 白みりん200周年劇公演に向け強化合宿

ページ番号22621 更新日 平成26年8月25日

演劇部の皆さんによる強化合宿

   8月23日(土曜)から県立野田中央高校で白みりん200周年記念高校演劇公演に向けて、演劇部の皆さんによる強化合宿が始まりました。合宿が始まった23日(土曜)と24日(日曜)には、流山おおたかの森高校の演劇部の皆さんも一緒に参加し、合同稽古が行われました。草食系男子などの流行語がありますが、今回の劇では、みりん系男子、しょうゆ系女子といった主人公が進路や夢などについて家族や友人と悩み成長する姿を追っています。


流山おおたかの森高校の演劇部の皆さんも一緒に参加し合同稽古

   流山市文化会館で6月に開催された「高校演劇第一地区春季発表会」が終わると演劇部の3年生は入試や就職の準備で忙しくなり、2年生以下の部員も8月に照明や音響の舞台ワークショップを行い、10月の秋季発表会の準備に入ります。ところが、流山おおたかの森高校と野田中央高校の皆さんは、流山の白みりん200周年を記念して企画された高校演劇公演に向けて夏休みを返上して稽古に汗を流しています。主人公は目立たなくても隠し味として欠かせない白みりんに憧れる男子と、しょうゆのように世界で親しまれるエンターテイナーを目指す女子です。


白みりん200周年記念高校演劇公演のポスター

   流山を舞台にした野球漫画「球世主!!」などの原作者として活躍され、流山にお住いの人気作家・青木健生さんが両校を訪ねて高校生にヒヤリングをしながらオリジナル脚本を書き下し、音楽も作曲・編曲家の清水義直さんが公演のためにオリジナル曲を提供。舞台のエンディングで出演者全員によって歌われる「流れゆくノダ」という曲は夢を追う若者の姿を歌った名曲に仕上がっています。現在、つくばエクスプレス(TX)各駅や流鉄流山線各駅に貼られているポスターのイラストは漫画家の落合ヒロカズさんが描いています。


稽古の様子

   稽古が続けられているのは、セミナーハウスの36畳の和室。出演する生徒はもちろん音響などの舞台を支える生徒の皆さんも緊張の連続。生徒が操作する音響機器には「団結!!」と書かれていました。24日(日曜)にはJ:COMのデイリーニュースのスタッフも密着取材。27日(水曜)の同ニュースで稽古の様子が放送され、28日(木曜)にはシナリオを担当された青木健生さんがスタジオに招かれインタビューが生放送される予定です。また、合宿初日には、流山市文化協会映像部の皆さんがボランティアで稽古風景を撮影してくださいました。公演も撮影していただく予定で、生徒の皆さんのよい記念になると期待されています。


稽古風景

   江戸時代中期からの醸造の技を元に、文化11(1814)年に「白みりん」が流山でつくり出されました。色が濃い「赤みりん」を改良。飲んでおいしく、料理を引き立てる澄んだ山吹色の新味は人気を集め、まもなく「みりん」や「本みりん」の言葉は白みりんと同じ意味で使うことが当たり前になっていきます。白みりんの開発は流山の醸造家、二代目堀切紋次郎と伝えられています。堀切家はしょうゆ醸造で知られるキッコーマン(野田市)の設立に参加。平成18年に分社化された流山キッコーマンで現在も「マンジョウ本みりん」として製造が続いています。流山市立博物館では白みりんを中心にした企画展が、森の図書館では白みりんの図書コーナーが設置されるなどさまざまな分野で白みりん200周年を盛り上げています。


密着取材

   今回の公演は、歴史を再現する固い舞台ではなく、等身大の高校生の青春をそのまま舞台化して、流山の白みりんを流山の高校生が、野田のしょうゆを野田の高校生が演じることによって、和食文化や手づくりの味の大切さを再認識していただこうと企画されました。舞台では流山や野田の地名や名産などの名前が随所に登場します。舞台で生徒の皆さんが着用する料理人の衣装を割烹新川さんから、野田の生徒の皆さんが着用する仲居さんの衣装を割烹柳家さんからお借りすりするなどキッコーマン食品株式会社をはじめ多くの地元の皆さんのお力添えをいただいて準備が進められています。


稽古の様子

   指導されている顧問の中村槙一郎先生(流山おおたかの森高)と石山清貴先生(野田中央高)のおふたりは、「公演が終われば翌日から二学期が始まります。全力を出して夏休み最後の舞台を精一杯頑張って、気持ちよく新学期を迎えましょう」と生徒の皆さんを激励していました。初演は、8月30日(土)14時から流山市文化会館。再演は、翌31日(日)16時から野田市欅のホール。それぞれ入場無料です。若者たちが力を合わせてひとつの舞台をつくりあげていきます。ぜひ、ご来場ください。お問い合わせは、 流山市生涯学習センター(白みりん200周年記念演劇公演実行委員会事務局)04-7150-7474へ。


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