ぐるっと流山 江戸川に稚魚を放流

ページ番号20868 更新日 平成26年4月17日

河川敷で実施

 4月13日(日曜)、江戸川の河川敷で流山小学校の児童と保護者が稚魚の放流を行いました。これは、河川環境美化の啓発を目的に江戸川を守る会流山支部が実施したもので、流山スプリングフェスタ-菜の花まつり-のイベントの1つとして行われました。事前に申し込みをした12組32人の親子が参加し、モツゴ、ニゴイ、ヌマチチブなど約3000匹の稚魚を放流しました。


ペットボトルを手に説明

 放流を行う前に、河川環境や魚の生態などに詳しい須藤雅彦さん(千葉県環境財団)を講師に、江戸川のことや放流する稚魚についてお話をしていただきました。須藤さんは、水道水、川の水、スポーツ飲料が入った3つのペットボトルを並べ、「どの水が一番きれいかな?」と問いかけると、子どもたちは「水道水」と答えましたが、須藤さんは「私たちにとってはきれいだけど、水道水やスポーツ飲料の中に魚を入れると死んでしまう。魚にとっては川の水が一番きれいなんだよ」と話しました。


水槽

 須藤さんは、川の水をきれいに保つには、私たちが「無駄をしない」ことが重要だと語りかけます。スポーツ飲料を飲み残したり、マヨネーズをお皿にいっぱい入れて残したりしてしまうと、川を汚すことに繋がってしまいます。「汚れたものを洗うという行為は、汚れを水に移し替えて捨てることだから、最初からなるべく汚さないことが大事」と教えてくださいました。


スタッフが説明

 川をきれいにすることの大切さを学んだあとは、放流する稚魚をいくつかの水槽に小分けし、周りからじっくりと観察しました。須藤さんの解説を聞きながら、子どもたちは興味津々で水槽をのぞき込んでいました。エビの種類はツノのギザギザの数で見分けられることや、魚の種類によって背びれが小さい、大きい、2枚に分かれているなど様々であること、モツゴはおいしいので漁師がよく獲ってつくだ煮にしたりすることなど、普段は知ることのできない魚の知識を教えていただきました。


放流しました

 観察が終わると、いよいよ放流です。子どもたちは持参してきたバケツに稚魚を分けてもらい、「放流を始めてください」との事務局からの合図で次々と放流しました。「おおきくなってね」「おさかなさんバイバイ」と別れを惜しみながら放流用のパイプに稚魚を流していきます。子どもたちは一度放流をすると、何度も積極的に稚魚を分けてもらい、ものの10分程度ですべての稚魚が無事江戸川に放流されました。


江戸川の清流を取り戻すために活動

 この放流事業を行った「江戸川を守る会流山支部」では江戸川の清流を取り戻すために河川美化の活動を行っています。随時会員を募集していますので、入会を希望される方、もっと詳しく知りたい方は江戸川を守る会流山支部事務局(市役所環境政策・放射能対策課内 電話:04-7150-6083)にお問い合わせください。


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