ぐるっと流山 森の図書館教養講座 七福神に親しむ

ページ番号33241 更新日 平成29年3月7日

ながれやま七福神めぐりマップの写真

 平成29年2月26日(日曜日)、森の図書館で教養講座「七福神に親しむ」が開催されました。講師は、市野谷にある真言宗豊山派円東寺の住職・増田俊康さんです。流山市には七福神をまつる寺院が点在し、流山市観光協会による「ながれやま七福神めぐりマップ」が作成されるなど、市内で七福神詣でが盛んに行われています。そんな七福神を、地元の方々により親しんでいただこうと企画された今回の教養講座。日本人に身近な宗教観から改めて知ることのできるこの講座に、60人の方が参加され、熱心に話を聞く様子が見られました。


会場にいっぱいの参加者の写真

 講師の増田俊康さんは円東寺の住職をされる傍ら、流山市青少年補導員、保護司をされています。また、大道芸人PRINCOちゃんとして、近隣の幼稚園や小学校などの施設でマジックやバルーンを使ったパフォーマンス活動も行っています。平成27年10月に、著書「答えにくい子どもの「なぜ?」にお釈迦さまならこう言うね!」(主婦と生活社)を出版。平成28年4月には、おおたかの森センターにて子育て支援の講座に講師としても立たれました。


南京玉簾を披露する増田さんの写真

 講座の始めは、大道芸人としての一面を持つ増田さんより、南京玉簾の披露です。「寄席に来たつもりで講座を楽しんでもらいたい」という増田さんの思いに、さっそく会場の皆さんより明るい手拍子が起こりました。現在ある日本人の宗教観は、いかにして生まれたのか。増田さんより始めに語られたのは、皆さんにも馴染みの深い、日本の企業を例にしたものでした。


語る増田さんの写真

 世界には、創業200年を超える企業が、およそ5,600社あるのですが、その半数以上は日本の企業が占めているそうです。比較的争いの少ない平和な日本だからこそ、続けていけるものがあり、歴史がある。宗教上での価値観の違いにより、争いが起こりやすい他国とは異なり、古来多くの神様の存在を認めてきた日本人には独特の価値観があるのだと、増田さんは話してくださいました。また、仏教が広く伝わった日本には多くの宗派があります。大きく4つの系統に分けられるという宗派の特徴を詳しく解説していただき、市内の寺院ではどのように分布されるのかも併せて教えていただきました。


身振りを交えて説明する増田さんの写真

 「日本人の特徴」「世界と日本の宗教の違い」「仏教の基礎知識」と続き、最後は七福神についてのお話です。「七難即滅、七福即生」という観点から室町時代末に盛んになった七福神は、参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かる、と現代まで生き続けてきた民間信仰です。増田さんが今回の講座でお話しされてきた日本人の宗教観をそのまま表した形といえます。


参加者に語りかける増田さんの写真

 終わりには、会場の皆さんから多くの質問が寄せられました。「60歳を過ぎたらどのような生き方をしたらよいか」「お線香を立てる、手を合わせる、といった作法はどのようにしたらよいか」。生活の中での身近な疑問点に、増田さんは分かりやすく丁寧に教えてくださり、皆さんの深く頷く様子がうかがえました。
 次回の森の図書館のイベントは、4月8日(土曜日)に教養講座「古文書講座~やさしい古文書入門~」を予定しています。申し込みは、3月7日(火曜日)10時から電話で受け付けます。また、3月12日(日曜日)からは森の図書館カウンターでも受け付けます。お問い合わせは、森の図書館(電話04-7152-3200)まで。


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