ぐるっと流山 認知症サポーターフォローアップ講座

ページ番号33074 更新日 平成29年2月17日

講座の様子の写真

 平成29年2月8日(水曜日)、認知症サポーター養成講座を受講済みの方を対象にした、認知症サポーターフォローアップ講座が開催されました。「認知症の方への傾聴的な関わり方」と題し、NPO法人ホールファミリーケア協会事務局長の山田豊吉さんに講演をしていただきました。
 認知症は誰にでもおこる脳の病気であり、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。「認知症サポーター」は認知症を正しく理解し、認知症の方やご家族を温かく見守り、支援する応援者のことをいいます。現在、全国で850万人を超える方が認知症サポーターとなっており、市内には9,900人を超える認知症サポーターがいらっしゃいます。
 


お話ししてくださる山田さんの写真

 講座では、はじめに、認知症の方を取り巻く社会環境や認知症の症状をお話しされた後、具体的な関わり方を説明してくださいました。関わり方の一例として、認知症の方のお話しは時に理解することが困難なことがありますが、本人にとっては意味のあるメッセージであると考え、無理に辻褄を合わせたり、問いただしたりせず、「相手の世界へ共に旅にでる」といった気持ちで聴くことが大事であると話してくださいました。また、認知症の方と会話をするときはスキンシップなどの非言語的コミュニケーションが効果的であり、手の持つ温もりを相手に伝えることが特に有効なことがあるそうです。
 今後は高齢化の進展とともに在宅で過ごす認知症高齢者の方が増え、地域で認知症の方を見守っていく必要があります。認知症は人の関わり方によって症状や行動の表れ方が変わってくるという話があり、周りの人は認知症高齢者の方も私たちと同じ「人」であるという認識を持ち、人として関わりを持つべきであると講演されました。
 


真剣な表情で話を聞く参加者の写真

 講演後のアンケートでは「相手の立場(世界)に沿って、話をよく聞き、決して否定的な言葉や態度をとることはしない。認知症の方に限らず日常生活でも同様の関わり方をすれば楽しい社会ができると思う」「具体的で大変よく理解できた。経験談を交えての内容はとても分かりやすかった。認知症の方の理解を深めていきたいと思う」といった感想がありました。地域に暮らす人々が、認知症の人の気持ちを理解し、支える手だてを知ることで市民の方にとって安心して暮らせるまちづくりに繋がります。
 市では、今後も認知症サポーターのフォローアップ講座を実施予定です。また、市内4か所にある高齢者なんでも相談室(地域包括支援センター)で認知症サポーター養成講座を実施していますので、開催を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。
 


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