ぐるっと流山 初心者のための野鳥観察

ページ番号32525 更新日 平成28年12月12日

野鳥を見上げる様子の写真

 平成28年12月2日(金曜日)、森の図書館周辺で、森の図書館開館20周年記念「初心者のための野鳥観察」が開催されました。森の図書館の周辺は、東深井古墳の森や利根運河など、自然が多く残されている地域です。今回のイベントは、野鳥観察を通して流山の自然を身近に感じていただこうと企画されました。講師として、「日本野鳥の会」や「藤代野鳥と楽しむ会」に所属している森の図書館の司書が解説を行い、男女17人が野鳥観察を楽しみました。


スコープをのぞく参加者の写真

 参加者に用意されたミニ図鑑は、図書館職員が作成したものです。見つけた鳥の写真にチェックを入れると、終了後も鳥の名前を忘れずに確認することができます。この日の天候は良好でしたが、風の強さが懸念されました。風が強いと、小鳥たちがなかなか見えるところに出てこないとのこと。図書館を出発し、住宅街の先にある利根運河まで向かうルートで散策しました。


利根運河の野鳥を観察する様子の写真

 観察に使用したのは、双眼鏡だけではありません。スコープと呼ばれる野鳥観察用の望遠鏡や、時には目だけでなく耳を使って鳴き声を頼りに鳥を探します。聞こえてきたのは、メジロやヒヨドリの声。また、テレビアンテナに止まったスズメをスコープで見てみるとその姿がより鮮明に映ります。


冬の景色の中の野鳥を観察する参加者の写真

 スズメをここまで拡大して見るのは初めて、という方からは「羽の一本一本までよく見えますね」「スズメの表情までわかるようですね」と感動の声が上がりました。利根運河で観察できた鳥は、一年を通して見られるカルガモや、冬に渡ってくるコガモ、クイナの仲間のバンやオオバンという種類です。空を見上げると、風に乗って遊ぶカラスの姿がありました。知能の高いカラスならではの遊びの光景です。


利根運河の野鳥を観察する参加者の写真

 そろそろ図書館に引き返すというその時、空にぴたっと留まっている鳥が現れました。白い翼に、黒い部分がちらほら。猛禽類のノスリの可能性が高いと講師は話します。なかなか見ることの出来ない姿に、参加者から驚きと喜びの声が上がりました。猛禽類がいるということは、この辺りの生態系が豊かなことを示しています。図書館に戻ると、参加者全員で、姿を見たり声を聴いたりした鳥を確認し合う「鳥合わせ」が行われました。今回は確認できませんでしたが、森の図書館周辺では、キセキレイやカワセミなども姿を現すことがあるそうです。


ミニ図鑑に見つけた鳥をメモする参加者の写真

 この日は、15種類の野鳥を確認することができました。解散後は、今後野鳥観察を始めてみたいという方から質問があったり、図書館で野鳥の本を借りていかれる方がいたりと、さらに野鳥観察に興味を持たれた方が多かった今回のイベント。「この機会に野鳥観察を趣味のひとつに加えていただけたらうれしい限りです」と講師は話します。


図書館に戻ってからの鳥合わせの様子の写真

 図書館には、鳥の図鑑や野鳥観察に関する本、また利根運河で見られる野鳥の紹介が載っている本など、野鳥観察をサポートする資料がそろっています。気になっているけれど、名前を知らない身近なあの鳥。調べてみるのもおもしろいかもしれません。


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