ぐるっと流山 「世界会議」ワークショップ

ページ番号31874 更新日 平成28年10月11日

小池博史氏の世界を市民が舞台発表

舞台の上でひざまずく演者の写真

 平成28年10月8日(土曜日)、生涯学習センター(流山エルズ)で「世界会議」の舞台ワークショップ発表会が行われました。公募により参加した市民の皆さんが10月3日(月曜日)から6日間のワークショップを経て、その成果を発表したものです。このワークショップは、私たち自身の「からだ」への気づきをもたらすことを目的に続けられている舞台企画です。今回は、平成29年1月に初演を迎える小池博史氏の書き下ろしの新作公演「世界会議」を題材に作品創作に挑みました。


床にはいつくばり、何かを探している様子の演者の写真

 10月3日(月曜日)から7日(金曜日)までの5日間は夕方3時間ずつ、最終日の8日(土曜日)は10時から稽古をして、休憩などを取って17時からお客さんを入れて45分間の舞台を公演しました。今回のワークショップは、「世界会議」という言葉だけを核に、何もないところからスタートしました。アイデアを滞らせず次々と出演者の能力に応じて投げかけ、その場で台本作りをして、同時に全演出を絡ませる方法を考えていくという手法で進みました。


マイクの前でポーズを決める女性の演者の写真

 ワークショップの参加者は、10代と30代の方が1人ずつ、40代、50代、60代の方々が数人ずつの計10人。舞台に立つのは初めてという方も少なくありませんでした。男性は1人で、主婦が中心のワークショップとなりました。出演者のアカペラで幕を開けた舞台は、世界のめまぐるしい動きの中で、世界会議での発言を求めていきますが…。2012年の「注文の多い料理店」、13年の「銀河鉄道」、14年の「風の又三郎」と、東日本大震災以来、東北が生んだ詩人・宮沢賢治の作品をテーマに3年間ワークショップを続け、15年にはブラジル文学の「アルケミスト」、そして今回の「世界会議」となりました。


床に転がりる男性の演者の写真

 客席には、生後半年の乳幼児を連れたご家族や70代の中高年者まで多彩な方々が集まって、ワークショップ参加者の成果を鑑賞しました。「わずか6日間の稽古で素人があそこまで表現できることに驚きました」と言う感想も聞かれました。ワークショップには、今回が初参加という方から1回目からずっと参加されている方までいらして、公演後には舞台の興奮そのままに、ロビーでお客さんと感想を語り合っていました。


驚いた表情で何かを見つめる演者たちの写真

 小池博史氏の「世界会議」は、平成29年1月28日(土曜日)から吉祥寺シアターで公演が予定されています。某国、某場所で行われる秘密の世界会議。さまざまな年代・国の亡霊たちが現代に現れ、世界をどのように動かすかを討議するという内容です。その亡霊たちは仮面を付けることで現代人へと変化します。現代人は、現代に現れた亡霊におののきつつも、彼らの意向を聞いて惑い、自ら哀れな、判断能力のない状態へと移行して、しだいに場は勝手に動き出し、恐怖の様相を纏いながら、どんどん迷路へと入り込んでしまうというストーリーです。


公演後の演者紹介の様子の写真

 今回、会場となった生涯学習センター(流山エルズ)では、作家で演出家の小池博史氏を講師にお招きして、16歳以上の方々を対象に今回のようなワークショップを開催しています。また、文化会館では、演劇を志す高校生を対象に照明や音響、シナリオなどを中心としたワークショップを続けています。文化会館では11月12日(土曜日)、高校生の演劇を耳のご不自由な方々にはタブレットで台詞をお伝えし、目のご不自由な方々には会場にミニFM局をつくって台詞の合間に解説を放送するバリアフリー公演を企画しています。お問い合わせは文化会館(電話04-7158-3462)へ。


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