ぐるっと流山 公民館宿泊事業「めだかの学校」1日目

ページ番号31574 更新日 平成28年9月7日

開校の様子の写真

 平成28年8月26日(金曜日)・27日(土曜日)に、毎年文化会館で実施している小学生の宿泊事業「めだかの学校」が開催されました。1泊2日で1.異学年交流、2.自ら考え自ら行動する力、3.共に感動を分かち合う体験、4.地域とのつながりを感じる、をテーマに実施しました。
 募集定員の倍近くの応募があり、抽選の結果、小学4~6年生の男女24人が当選しました。めだかの学校では、子どもたちが食事の献立作り、料理、片付け、掃除など自分で生活の準備をします。本年度は、江戸川大学、東京理科大学、東洋学園大学、帝京平成大学から男女8人の学生ボランティアが参加して、子どもたちを見守りながら共に文化会館で1泊2日を過ごしました。
 1日目の朝に受け付けを開始すると、少し緊張した面持ちの子どもたちが、保護者と一緒に登校してきました。朝の会で、子どもたちがこれから2日間を過ごすA班からD班までの4班に分かれて座り、めだかの学校が開校しました。
 


アイスブレーキングゲームの写真

 今回は、学生ボランティアが子どもたちと楽しめるさまざまなゲームを事前に考えてくれました。まずは、学校も学年もさまざまな子どもたちがお互いの名前を覚えるために、アイスブレーキングゲームを実施しました。ゲームが始まると、初めは緊張していた子どもたちも、すぐに仲良くおしゃべりを始め、お互いをニックネームで呼び合いました。班対抗のゲームでは、仲間意識が高まるのかみんなで協力して楽しそうにゲームに取り組んでいました。


献立を考える子どもたちの写真

 ゲームで汗をかいた後は、1日目の夕食、2日目の朝食・昼食の計3食の献立を考えました。普段食卓に並んでいるご飯を思い浮かべながら、みんなで食べたい料理を話し合いました。「カレーが食べたい、でも野菜も取らないとなぁ」「きゅうりは嫌いだから入れないで」と子ども同士の話し合いはなかなかまとまりません。「献立を考えるのがこんなに難しいなんて、お母さんはすごいな」と、食事を考えるのはすごく大変だと改めて気づいた様子でした。


昼食の様子の写真

 みんなで考えた献立が決まったところで、お待ちかねの昼食です。1日目の昼食は、自宅から持ってきたお弁当です。子どもたちは、学生ボランティアのお兄さん・お姉さんと一緒ににぎやかなランチタイムを過ごしました。お弁当と一緒に、職員が用意したウェルカムデザートのフルーツポンチが配られると、ゲームでおなかがすいたのか、残さず食べていました。


幌に貼り付ける夢や目標を書く子どもたちの写真

 昼食を食べた後は、少し休憩時間です。学生ボランティアのお兄さん・お姉さんと遊ぶ子どもや、新しいお友達と公民館でかけっこする子どもなどさまざまな時間を過ごしていました。休憩時間の後は、1日目の夜に実施するイベント「スカイランタン飛ばし」の準備を行いました。このスカイランタンは、アジア各地域の節句で広く見られる「コムローイ」からヒントを得て、火を使うのではなく、安全なヘリウムガス風船と簿葉紙とLEDライトで夜空に飛ばします。このスカイランタンを作成するために、以前に「タツタンピック2016」でスカイランタンを飛ばされた三重県いなべ市役所の皆さんに、事前にアドバイスをいただきました。昼の準備では、風船を覆う幌(ほろ)の部分を作成し、「テニス選手になりたい」「水泳で200mを泳ぎたい」や「テストで100点を取りたい」など、自分の目標や夢を書いた紙を幌に貼り付けました。


食材の買い出しの様子の写真

 スカイランタンの準備を終えると、食材を買いに近くのスーパーマーケットに出かけました。1人800円の予算で、昼間に考えた食材リストを見ながら班ごとに買い物します。スーパーではお金の管理も子どもたちがするので、買い物リストと値段を見比べて、食材を安いものに変更する班や、余ったお金で予定より多くの食材を買ってもう一品考える班など、みんなで相談しながら買い物をしていました。店内のあちらこちらから「こっちのトマトのほうが色がいいよ」や「カレーのルーはこっちのほうがおいしいよ」といった声が聞こえてきました。


もらい湯をしに近所のお宅を訪ねる様子の写真

 買った食材を冷蔵庫にしまうと、次はお風呂の準備です。子どもたちに地域とのつながりを感じてもらうため、今回は文化会館の近所のお宅に「もらい湯」をお願いしました。ご協力いただいたお宅は、平和台の員野さん、三輪野山の相楽さん、加の永元さん、西山さん、海老原さん、河合さん、竹内さんと中央消防署、子どもたちは、「ご近所の方と楽しくお話ができた」「お風呂上がりにジュースをもらったよ」などと、初めての経験を楽しんでいました。


調理の様子の写真

 お風呂で汗を流すと、おなかがすいてきました。普段はお父さん・お母さんが食事を用意してくれますが、この日は自分たちで料理しなければいけません。家庭科の授業で料理を習っている子どもや家でお手伝いをしている上級生の子どもは、下級生に「お皿の用意をしてね」「野菜を洗って」と指示をしていました。包丁や熱湯を扱うときは学生ボランティアが見守って手伝いましたが、全て子どもたちだけで料理をしていました。A班は「ご飯と味噌汁と野菜の肉巻き」、B班は「から揚げとカレーライス」、C班は「カレーライス」、D班は「カレーライスとサラダ」を作りました。
 自分たちで作った食事は特別おいしいようで、みんな好き嫌いをせず残さず食べていました。夕食をとっていると花火大会のきれいな花火が窓から見えて、夕食に花を添えていました。
 


スカイランタン作成の様子の写真

 片づけが終わった後にはいよいよスカイランタンを飛ばす準備を行いました。スカイランタン作成のサポートとして、今年の5月に熱気球体験教室を開催した野田スカイスポーツ振興会の皆さんに参加していただきました。
 昼間に作った幌(ほろ)の中に入れる風船とLED電球を準備します。今回使った風船は、ヘリウムガスを入れると横幅が40センチにもなる大型のものですが、それでも35グラムほどの浮力しかありません。野田スカイスポーツ振興会の皆さんと学生ボランティアと子どもたちは、スカイランタンを少しでも軽くするため、糊やセロハンテープの量をできるだけ少なくなるように工夫していました。スカイランタンを作りながら、どんなふうに飛ぶのか皆の期待が風船のように膨らんでいました。最後にスカイランタンが飛んでいかないように、たこ紐をペットボトルの重りと結びつけてホールに移動しました。
 


夜空に浮かぶスカイランタンの写真

 学生ボランティアと子どもたちが1人ひとつスカイランタンを手に持って客席に座るとカウントダウンが始まりました。「5・4・3・2・1・ゼロ」。客席を真っ暗にするとスカイランタンのやさしい明かりが客席の上に浮かび上がりました。幻想的な雰囲気に感動してすぐには声が出ない様子でした。一拍の静寂を経て「すごい成功したー!」「きれいなスカイランタン!!」と大きな歓声が客席から聞こえてきました。
 スカイランタンを成功させた子どもたちは、1日がんばってもうくたくたですが、自分たちで寝袋を準備して、歯磨き着替えをしていました。みんな疲れているはずなのに、就寝時間を過ぎた後も、新しくできたお友達とのおしゃべりの声が長い時間部屋から聞こえていました。
 


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