ぐるっと流山 流山市総合防災訓練

ページ番号31560 更新日 平成28年9月5日

「自助」「共助」の力を身に付ける

開会式の整列の写真

 平成28年8月28日(日曜日)、おおたかの森小・中学校で流山市総合防災訓練が行われ、市職員、消防、警察、自衛隊、医師会など関係機関33団体、約736人が参加しました。訓練は、マグニチュード7クラスの流山市直下の地震が発生し、市内では火災の発生や建物の崩壊、交通機関やライフラインに被害が発生したと想定して行われました。今回の訓練は、自分で自分を守る「自助」、地域の皆さんによる助け合い「共助」の能力の向上を目的としています。当日9時25分、開会式が行われ、防災訓練が始まりました。


シェイクアウト訓練の写真

 9時40分には、市内全域に防災行政無線から緊急地震速報の訓練放送を流し、防災訓練に参加していない方も含め、市民の皆さんがその場で身を守る行動をとる訓練「シェイクアウト訓練」が行われました。会場では、放送が流れると皆さん手で頭を抱え、背中を丸めて安全行動をとっていました。


共助による車いす避難の写真

 続いて、市民の皆さんによる倒壊家屋からの自力避難を実施しました。近隣の人々で助け合い、車いすの避難や、足が悪い方、けがをしてしまった方のリヤカー・おんぶでの避難を行いました。また、がれきを運び出すため、バケツリレーの要領で皆さんが協力してがれきを手渡しで移動させる訓練もありました。
 消防団によるバールなどを使用した倒壊家屋の捜索や、丈夫な棒2本とシーツなどの大きな布を使用した即席の担架を作る実演も行われました。
 


消火訓練に参加する親子の写真

 初期消火訓練では、消防団から消火器の取り扱いの説明を受けた後、市民の皆さんが水消火器による消火訓練を行いました。「炎の上の方ではなく、根元に水を当てるように」など消防団員のアドバイスを受け、小さなお子さんから高齢の方まで、真剣な表情で取り組んでいました。


白バイとパトカーがグラウンドを周回する写真

 情報収集訓練では、市、警察署、陸上自衛隊の各車両が会場内のグラウンドを市街に見立てて周回し、災害対策本部に被害報告を行いました。その通信内容はアマチュア無線クラブにより、場内に放送されました。また、物資の要請を受けた災害対策本部からの物資輸送も行われました。


消防車からの放水の写真

 消防職員による消火・救助訓練は、火が上がった建物の2階に、住民が2人取り残されてしまったと想定して行われました。足を負傷してしまいはしごを降りることができない被災者を、はしごと連結させた担架に乗せ、はしごの足を支点にして担架を水平に保ったまま救出したシーンでは、固唾をのんで見つめていた参加者から驚きの声が上がりました。消防車からの放水も行われ、ホースから空高く発射される水流を子どもの大歓声が追いかけました。


がれきから人の気配を探す災害救助犬の写真

 倒壊家屋に取り残された方を見つける災害救助犬の活躍もありました。がれきのすきまに顔を寄せ、人の気配を感じると凛々しい声で鳴いて知らせます。陸上自衛隊の方がチェーンソーを持ってやって来て、人が通れる隙間を作り、無事救助が行われました。


トリアージの写真

 救助者の救護に関して、医師会の方からトリアージ(負傷者の重症度合いにより治療や搬送の順番を決めること)の説明がありました。負傷者を重症度合いにより4段階に分け、効果的な治療・搬送を行います。
 実際にトリアージの実演が行われる中で、薬剤師会の方から「避難する際はお薬手帳を持っていくこと」とお話しがありました。普段飲んでいる薬を覚えていなくても、お薬手帳があれば正しいお薬を正しい用量で処方できるためです。
 


敬礼する井崎市長の写真

 全訓練が終了し、防災対策本部長の井崎市長からの講評があり、防災訓練は終了しました。西初石6丁目自治会の班長として、息子2人とお越しになった佐藤剛さんは、「災害初期には家族や自治会などによる自助・共助が大切だと実感できる訓練でした。家に帰ったら家族みんなでハザードマップを確認し、災害時の行動について話し合います」と話してくださいました。


アルファ米を配る流山市赤十字奉仕団の方の写真

 訓練中には、展示コーナーで関係機関による展示などが行われました。流山市赤十字奉仕団の皆さんによるアルファ米の炊き出しや、流山新市街地地区安心・安全まちづくり協議会によるAED体験など、参加者の皆さんが実際に体験できるものもあり、各ブースはにぎわいを見せていました。


ケージに入る犬の写真

 また、今回は初めて公益社団法人日本愛玩動物協会千葉県支所、東葛地域獣医師会による展示があり、災害時におけるペット同行避難の備えなどを紹介しました。犬のケージ訓練の実演では、合図をすると犬が即座にケージの中に入り、観客の皆さんは驚いていました。ケージに入ることを嫌がる犬も多いため、普段からこの訓練をしておくと、災害時にスムーズにペットと一緒に避難することができます。


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