ぐるっと流山 演劇部の高校生がプロから舞台技術を学ぶ 班ごとに成果を発表

ページ番号31454 更新日 平成28年8月25日

舞台上でヒロインを抱きかかえる男子生徒の写真

 平成28年8月11日(祝日)・17日(水曜日)・18日(木曜日)の3日間、文化会館で千葉県高等学校文化連盟演劇専門部会第一地区と文化会館の連携による「舞台ワークショップ」が行われ、演劇部の高校生がプロから舞台技術を学びました。この舞台ワークは平成23年から始まり、今年で6回目となります。参加校は、流山高校、流山おおたかの森高校、流山南高校、東葛飾高校、県立柏高校、柏中央高校、柏の葉高校、流通経済大学柏高校、野田中央高校の9校、1・2年生約106人が舞台班(監督、大道具)、照明班、音響班、演技班、創作班に分かれ舞台技術を学びました。


講義を受ける創作班の写真

 創作班は、市内在住のシナリオライター、青木健生さんにシナリオの作り方を具体的に教えていただきました。観る人に面白いと思わせるシナリオ作りの重要なポイントとして「テーマ」「主人公」をどうすればいいのか。他人が読んでも「読みやすいシナリオ作り」で重要な3つのポイントは「柱」「ト書き」「セリフ」。他人にも「分かりやすいシナリオ作り」のポイントなど、3日目の18日には参加した高校生が書いてきた20分のシナリオを題材に、丁寧な指導が行われました。創作班の発表の時には、舞台上で寸劇を行い、会場は笑いで盛り上がりました。


パソコンで音を編集する音響班の写真

 音響班は、今回初めての試みとして、生音を録音して、ラジオ劇風にテーマごとに音だけで表現することに挑戦しました。「いなかの休日」「夏休み」「夏祭り」とテーマは3つに分かれ、音の組み合わせにより、それぞれの情景が浮かぶような物語が生まれました。初めての試みで、どの班も音づくりを楽しんでいました。劇というと、通常舞台での上演を思い浮かべますが、目を閉じ、音だけの世界もまた面白いと好評でした。参加者は、「サンプラー(という装置)の扱いや生音をとるのが大変だったが、とてもためになった。これからに活かしたい」と話していました。


機材を体験する照明班の写真

 照明班は、まずは照明器具の説明を受け、「あたり取り」の方法や基本仕込を学びました。舞台上の人の動きに合わせて当てるピンスポットの機器操作や調光卓で舞台の照明のオンオフの操作も体験しました。舞台を盛り上げるためのミラーボールの効果的な使い方や今回はじめての紙吹雪を効果的に表現する照明についても学べたことは、とても充実した講習会となったようです。照明班に参加した高校生は「パッチ表の見方がわかってよかった。初めていじったフェダーはとても難しかったので、秋の大会で1人で操作できるか心配。雪かごがすごかった」と感想を話してくれました。


階段を作る舞台班の写真

 舞台班は大道具担当と舞台監督があり、道具作りでは「階段作り」や紙を細かく刻み天井から降らす「雪かご作り」を行いました。初めての作業にとまどいながらも、上手に階段を3つ仕上げ、紙吹雪も細かく形を変えて切り刻みました。18日の発表では舞台上に吊った籠から雪が降る様子を披露し、綱の引き具合で降り方が変わると、会場からは「お~~!!」と歓声が上がっていました。舞台班の弓削さんからは「階段つくりはものすごく時間がかかり大変でした。雪降らしはとてもきれいでした」と感想がありました。


ダンスを披露する演技班の写真

 演技班は、初日(11日)に行われた見上裕昭先生の指導から学んだ事を生かし、共通のひとつの台本を基に、ABC3班3様の表現で楽しませてくれました。初めて出会った9校の高校生同士が意見を出し合い協力し合って創り上げた舞台は、「大変だったけど楽しかったし、貴重な経験が出来た」「他校から刺激を受けた」と発表を終えたあと、息を弾ませながら目をキラキラさせて話していたのが印象的でした。ダンスのシーンが始まると自然と手拍子が入り、会場全体で盛り上がっていました。


音量や照明を調節する生徒の写真

 千葉県高等学校文化連盟演劇専門部会第一地区は毎年、春と秋の2回、高校演劇発表会を流山市文化会館で行っています。また、年1回、文化会館と連携し、共通テーマによる20分のショートストーリー「高校演劇20分シアター」を千葉県内から16校が参加して開催してきました。今回行われた「舞台ワーク」は、高校生が安全に舞台演出、音響、照明操作ができるよう、プロのスタッフに学ぶことで、舞台表現を楽しんで学ぶ機会となっています。舞台つくりに必要なシナリオつくりの基本や演技の表現方法なども、今回は改めて学ぶ機会ともなりました。


舞台で演技をする演技班の写真

 参加者からは、「他校と一緒にひとつの台本で創り上げる劇は楽しく、ためになった」「他校の人達の演技をみて参考になった。次の秋の大会に活かしたい」という声が多くありました。千葉県高文連第一地区の秋季発表会は、10月8日(土曜日)・9日(日曜日)に本番が行われます。どなたでもご覧になれますので、ぜひご来場ください。また、11月12日(土曜日)には秋の大会に出場した高校の演劇に手話通訳がつくなど、これまでなかった試みのバリアフリー公演も企画されています。翌年の1月8日(日曜日)には、流山高校演劇フェスティバル「20分シアター」も行われます。全て入場無料です。高校生が創り上げる、笑いあり涙ありの若さいっぱいの演劇をご期待ください。


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