ぐるっと流山 猪俣猛ジャズオーケストラでジャズフェス開幕

ページ番号31078 更新日 平成28年7月19日

会場では熊本地震の被災地への募金活動も

青く照らされたステージの写真

 流山の夏の風物詩として定着した「流山ジャズフェスティバル」。そのオープニングを飾る猪俣猛ジャズオーケストラのコンサートが、平成28年7月16日(土曜日)、文化会館で行われ、満席のビッグバンドファンが迫力の生演奏を堪能しました。流山ジャズフェスティバルは、平成23年に東日本大震災被災地復興支援チャリティーとしてスタートし、昨年は、心臓の手術のために渡米する費用を集める「かよちゃんを救う会」と連携、6年目を迎えた今回は熊本地震被災地復興支援として企画されました。


トランペット、トロンボーン、サックス奏者が集合した写真

 流山ジャズフェスティバルは、生涯学習センター(流山エルズ)などを拠点とした単独主催企画と、自治会などの主催事業に連携するタイアップ企画との二通りの音楽イベントから構成され、ことしは11会場で16事業が計画されています。主催しているのは、流山文化のまちづくり実行委員会(宮原哲也委員長)の皆さんです。実行委員会は、自治会でジャズの愛好会活動をされている方や自宅でスタジオを経営されている方などジャズがお好きな中高年の皆さんが中心だそうです。


募金の様子の写真

 実行委員会の皆さんは、事前の出演交渉や会場の手配、協賛金集めやチケット販売、当日の会場案内やチケットもぎりまでボランティアの方々が行っています。回を重ねるごとに協力してくださる市民の方や事業所の方も増え、今年は、つくばエクスプレス(TX)の公式サイトで日程が紹介されたり、NHKFMで特集が組まれたりと実行委員会の皆さんは手応えを感じているそうです。会場では、ボランティアを申し出た高校1年生が、「熊本地震の被災地への募金をお願いします」と、来場者に共同募金への協力を呼び掛けていました。


ステージ右手からの写真

 この日は、7月7日に急逝された故・永六輔さんを偲んで、当初予定していた曲を変更し、永さんが作詞をされた曲をメドレーで奏でるなどサプライズのプログラムに客席から大きな拍手が贈られました。毎年、事前に小・中学校へ猪俣さんご自身が指導に出向き、流山の小・中学生と一緒に演奏するワークショップを取り入れてきたのですが、今年は学校吹奏楽コンクールの日程と重なり、見送られました。猪俣さんは「ぜひ、孫のような若い人たちとの演奏を続けたい」と子どもたちへの音楽普及活動に意欲的です。


ステージ全体を収めた写真

 コンサートでは、ビッグバンドの代名詞とも言えるグレンミラーの「真珠の首飾り」から、季節を感じさせる「サマータイム」などのジャズの名曲が次々披露されました。この日のメンバーは、ドラムスの猪俣猛さんをはじめ青木弘武さん(Pf)、 加藤真一さん(Bass)、仲兼一郎さん(Tp)、 羽毛田耕士さん(Tp)、 松木理三郎さん(Tp)、 菊池成浩さん(Tp)、内田日富さん(Tb)、 池田雅明さん(Tb) 、小林稔さん(Tb)、 渡辺亮さん(B.Tb)、熊本泰浩さん(A.Sax) 大森明さん(A.Sax)、 唐木洋介さん(T.Sax)、 広津誠さん(T.Sax)、 菊地武さん(B.Sax)らそれぞれが自らのバンドを持っているような名プレーヤーばかり。「Sing Sing Sing」では、猪俣さん渾身のドラムソロに会場は拍手や歓声に包まれました。


客席の写真

 日本を代表するジャズドラマーの猪俣さんは出演者としてだけではなく、流山ジャズフェスティバルを1回目から総合プロデュースされています。客席に井崎流山市長も出席したことから、猪俣さんが第2部の始めに「ぜひ、ごあいさつを」と呼び掛けましたが、コンサートに舞台挨拶は不似合と固辞されたものの、会場の拍手に押され、客席から「猪俣さん、来年もよろしくお願いします」と早くも第7回流山ジャズフェスティバルに話題が及んでいました。この日、会場で集められたアンケートには、市外からお越しになった方々から「流山がうらやましい」という声が数多く寄せられていました。


奏者後方からの写真

 猪俣猛ジャズオーケストラで幕を開けた第6回流山ジャズフェスティバル。この後も、広島に原爆が投下された8月6日(土曜日)に生涯学習センター(流山エルズ)で日本の伝統音楽である浪曲をはじめ映画や朗読、展示などで平和を考える「はばたけ千羽鶴」、翌7日(日曜日)に同センターで開催される流山出身の世界的バンジョー奏者・青木研さんのスペシャルアンサンブルなど9月3日(土曜日)の浅間神社「切り絵行灯と音楽の夕べ」、流鉄流山駅の「流鉄ビア電車ライブ」までさまざまな形で続けられます。お問い合わせは、生涯学習センター(04‐7150‐7474)へ。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ