ぐるっと流山 ユニセフ平和教室

ページ番号29012 更新日 平成28年2月4日

江戸川台小学校と東小学校の児童が平和教室で学ぶ

ユニセフ職員の話を聞いている写真

 平成28年2月1日(月曜)、江戸川台小学校と東小学校の2校で市の平和施策事業として「ユニセフ平和教室」を実施しました。
 ユニセフは「子どもの権利条約」に基づき、貧困の連鎖を断ち切るため、子どもたちが健康に学校へ通うための支援をしています。具体的には、予防接種の普及や、マラリアを防ぐ蚊帳の配布、安全な水を提供するための井戸を掘る活動や、教育機会を提供するための学校をつくる活動などをしています。
 


水瓶を持っている写真

 今回のユニセフ平和教室ではまず、世界の子どもたちの現状と、ユニセフの活動を知るためにDVD「シュヌンシュヌン(聞いてください)-子どもたちからのメッセージ-」を視聴しました。このDVDでは、慢性的な栄養失調により風邪をこじらせて肺炎となってしまう子どもがいることのほか、家の仕事の手伝いや、女の子であるというだけで学校に通うことができない子どもがいることが紹介されました。
 千葉県ユニセフ協会講師の伊東さんが「世界では5歳以下の子どもたちが5秒に1人、年間で590万人の子どもたちが亡くなっている。この20年でその数は半分にまで減らすことができたが、まだまだこういった子どもたちがいることを知ってほしい。ワクチンや衛生管理などほんの少しの援助で救うことができます」と解説しました。


蚊帳に入っている写真

 その後の体験学習では、ネパールの子どもたちが家に水を運ぶために5kmもの道のりを担いでいた水がめを、児童10名がリレー形式で運びました。水を入れた水がめの重さは約15kgにもなり、体験した児童たちは「思っていたより、ずっと重い。これで5kmを運ぶのはかなり大変だ」と感想を述べていました。
 続いての体験は、子どもたちをマラリアなどの伝染病から守るための蚊帳が紹介されました。蚊帳には日本の技術により、人体に無害の殺虫成分が練りこまれるなど、工夫が凝らされていました。児童は、実際に蚊帳の中に入って、初めての蚊帳を体験しました。


地雷のレプリカが並べられている写真

 最後に、対人地雷の紹介がありました。「対人地雷はわずか300円ほどで作ることができる。世界中にはたくさんの地雷が埋まっていて、地雷の被害の大半は子どもたちです。地雷の被害で、腕や足を失くした子どもには、治療やリハビリなどの多額の支援が必要となります。地雷は、人々の生活の疲弊・破壊を目的とする「悪魔の兵器」なのです」という伊東さんのお話に、児童たちは息を飲んで聞き入っていました。授業の終了後も、多くの児童たちは、机に並べられた地雷のレプリカを手にとり、兵器の恐ろしさを感じていました。


地雷の恐ろしさの話を聞き入る児童たちの写真

 ユニセフ平和教室を終えた児童からは「栄養不足や、治せる病気なのに簡単な支援がないために5歳までに30秒に1人亡くなっているということに驚いた。ユニセフの活動の大切さを知った」「地雷の話など、普段聞くことができない話を聞くことができて勉強になった」「学校は、行きたくても行けない人がいる。勉強ができることの大切さをよく考えたい」と感想を述べてくれました。


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