ぐるっと流山 第3回市民環境講座

ページ番号27834 更新日 平成27年10月15日

家庭でできる省エネ方法について4人の講師が講演

会場の外のブースで歓談する市民の方の写真

 平成27年10月10日(土曜)、生涯学習センターで第3回市民環境講座「未来のために、いま選ぼう!~かしこい選択~」が行われ約50人の市民の方が聴講しました。市民環境講座は市が市民団体「温暖化防止ながれやま」に委託し行うもので、今回の講座は7月に国が国連に提出した2030年度の温室効果排出量削減目標値26%(2013年度比)を達成するための国民運動として環境省が提唱するクールチョイスの考え方を受け、日常生活での賢い選択の具体例を紹介するものです。


スライドを用いて講義をする講師の写真

 クールチョイスは、購買、移動など日常にたくさんある選択肢の中から温室効果ガスの排出量を減らす未来へつながる選択肢を選んでいくようにしようというもので、講座では省エネ住宅、太陽光発電、家電の省エネに加え、来年4月から始まる電力小売自由化についてなど4人の講師がリレー方式で講演しました。


青木一男さんのご自宅での二酸化炭素排出量の減少を表したグラフ

 トップバッターは1級建築士で「経産省・省エネ普及指導員」、「千葉県地球温暖化防止活動推進員」などの肩書きを持つ青木一男さんです。「住まいは生き方」と語り、本業の建設会社でも省エネ住宅や耐震住宅を手がける青木さんは、自身の2世帯住宅も2008年から断熱などの省エネ化や太陽光発電設備の導入をすすめ、年間光熱費を2008年の54万4千円から2014年は8万8千円と45万6千円の削減に成功しています。


お話しをする青木さんのアップの写真

 青木さんは断熱改修により、屋内の温度差を減らしたり結露によるカビの発生などを抑えたりすることができ、高血圧やアレルギー・アトピーの改善などが見込まれ、二酸化炭素排出量削減の生活スタイルが健康長寿にもつながると結論付けていました。また、冬期の災害時などでライフラインが止まったとき、暖房機器が使えない中で高断熱の家屋と断熱を施していない家屋では屋内の気温が大きく違い、高断熱の家は災害にも強いとおっしゃっていました。


「流山市太陽エネルギー活用センター」の和田一男会長の写真

 2人目の講師は市内事業者で構成し流山商工会議所に事務局を置く「流山市太陽エネルギー活用センター」の和田一男会長です。和田会長は、国の電力の買取価格が下がる中でも今年度であれば概ね10年かからない程度で初期投資を回収し、その後は家庭の電力を賄う年金のようなものになると太陽光発電の特徴を話しました。和田会長が手がけた市内の住宅でも太陽光を付けたことで、節電を気にするようになったと2次的な効果も多く聞かれているそうです。


「うちエコ診断士」の資格を持つ山田殖保さんの写真

 3人目の講師は環境省の「うちエコ診断士」の資格を持つ山田殖保さんです。山田さんは、クイズ形式で家庭の電力の省エネについて講演くださいました。一般的に家庭で最も電気を消費しているのは冷蔵庫、2番目が照明で、冷蔵庫は10年前のものに比べ最新のものは70%の省エネに、40Wの電球に比べLED電球は80%の省エネになるそうです。LED電球は値段的にはまだ高価ですが、2,000円で購入したとしても100円の白熱球の買い替え寿命を考慮すると約9か月でトータルコストは逆転するといいます。


東京電力株式会社の朝川陽一郎さんの写真

 4人目の講師は東京電力株式会社の朝川陽一郎さんです。朝川さんは来年4月に迫る電力小売自由化を控え、さまざまなパッケージ販売などの新しい電気の販売方法が出てくることが予測されるといい、そうした時に消費者の皆さんが電気部分をいくらで購入しているのかが分かりやすい販売方法が業界には求められているとおっしゃっていました。講演の前後には、ホワイエで講師によるそれぞれの相談ブースも設けられ、参加者が家電の買い替えや省エネ方法などを相談していました。


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