ぐるっと流山 森の図書館で子ども科学教室

ページ番号27028 更新日 平成27年8月18日

東京理科大学のものづくりサークルCreateと科学を学ぶ

理科大生の紹介の写真

 平成27年8月9日(日曜)森の図書館で「子ども科学教室」が開催されました。午前中は「理科大生とホバークラフトを作ろう!!」、午後は「理科大生と偏光万華鏡を作ろう!!」に各25人の3歳から中学2年生の生徒が参加されました。この教室は、森の図書館と野田市にある東京理科大学のものづくりサークルCreate(田邉亮代表)との共催で平成24年から毎年開催されています。
 


ホバークラフトの材料の写真

 ものづくりサークルCreateは普段の活動を通して、作りたいものをみつける発想力、作りたいものを作るための技術をみんなでを磨いていくことを目的としたサークルで、実践的に基礎的知識を身につけ、実際のものづくりへ発展させる活動をされています。大学では、電気・数学・建築・科学・ロボット・情報科学を学んでいる8人のメンバーが講師をされました。図書館・公民館やデパートで子ども工作教室をされているので、自己紹介では「あだなで呼んでね」と子どもたちの緊張をほぐしていました。


慎重にプロペラをつけている様子の写真

 「ホバークラフトは空気の力で浮くことで、陸と水上のどちらも走行することが出来る乗り物です」と図書館の本を用いながら説明がありました。材料は、カットされた厚紙、両面テープ、ビニールでできた「スカート」と呼ばれるエアクッション、プロペラつきのモーターなどです。始めは厚紙に折り目をつけ、両面テープで貼り付けていく作業です。土台の厚紙に小さい厚紙を折って貼り付け、「通気口」を作ります。


紙を三角形に折る作業の写真

 この通気口は空気を送り込む穴になります。細くカットされた二枚の厚紙を取り付けて強度を増したら、今度は本体の底に「スカート」を取り付けます。この状態で上に持ち上げて静かに落とすと、スカートに空気が入ります。プロペラの付いたモーターが配られ、通気口の側に慎重に取り付けます。


偏光板の説明をする理科大生の写真

 スカートに空気が入った状態でモーターのスイッチを入れると、プロペラから通気口に風が送られ、ホバークラフトが動きます。完成したホバークラフトが発進すると、皆歓声を上げ、喜んで何度も動かしていました。「このホバークラフトは、工作の本に載っていないCreateのオリジナルです」と紹介されました。


万華鏡の材料の写真

 「偏光板万華鏡作り」は、まず、パソコンを使って偏光板の仕組みについて学びました。パソコンの真っ白な画面に偏光板を通して見ると、隠れていたイラストが画面にはっきり見えました。すると、みんな驚いていました。説明を受けてから、偏光板万華鏡作りに取りかかります。材料は、紙、ミラーシート、偏光板、丸い透明の板、のぞき窓のついた筒、セロテープなどです。


完成したホバークラフトを動かす様子の写真

 まず、紙に3枚のミラーシートを貼り、鏡が内側になるように三角形の筒を作ります。三角形の筒の底に、偏光板をセロテープで貼ります。これが液晶と同じ働きをします。次に、丸い透明の板にセロテープを万遍なく貼ります。次に万華鏡の筒に、偏光板を貼った三角形の筒を入れます。最後に、偏光板のある方にセロテープを貼った板をかぶせて完成です。


万華鏡をのぞいている様子の写真

 色のついたものは一切使っていないのに、覗くとキラキラ光る万華鏡が出来上がりました。みんな嬉しそうに覗いたり、お母さんに見せたりしていました。妹さんと参加したあきひろさんは、「楽しかった!」と万華鏡の写真を撮らせてくれました。Createさんは、「偏光板万華鏡は、光と色の性質、偏光の性質、偏光板の性質、セロファンテープの性質を知ることによって作れます。高校、大学で学ぶむずかしい内容ですが、偏光板を通して真っ白い画面をみた時の驚き、万華鏡をのぞいた時の感動を忘れないでください」と締めくくりました。


万華鏡の中の写真

 森の図書館では、9月に「子ども科学教室 最先端のプラネタリウムで星座観察」を企画しています。詳細は、広報ながれやまや、図書館のホームページでお知らせいたします。


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