ぐるっと流山 美術史の中の女性たち

ページ番号26618 更新日 平成27年7月9日

歴史上、なぜ偉大な女性アーティストはいなかったのか

講師の深澤純子さんの写真

 梅雨の長雨続きの中、わずかな晴れ間の7月4日、森の図書館で講師にNPO法人ヒューマンサービスセンター理事・大学講師の深澤純子さんを招き、「美術史の中の女性たち なぜ女性の偉大なアーティストはいなかったのか?」をテーマに講演会を開催しました。当日は、講師の方が持参された貴重な女性アーティストに関する蔵書の展示も行われました。


講師の深澤さんのお話に聞き入る参加者の皆さんの写真

 講演会では、はじめに「なぜ女性アーティストは不在か?」についてお話ししていただきました。ルネッサンス期にも、印象派にも、近代絵画にも、優秀で偉大な女性アーティストが存在していましたが、ヨーロッパ美術の世界は男性・白人・西洋人中心であったため、女性アーティストは、不可視(みえないようにされている)の構造があったことを説明していただきました。


作者の性別当てクイズで絵画を見ながら解説する深澤さんの写真

 次に「作者の性別当てクイズ ワークショップ」があり、講師が提示した2作品ずつ(合計12作品)について、男性の作品か、女性の作品かを考えました。線が細く色遣いが柔らかいものは女性の作品、勢いがよく色遣いが原色に近いものを男性の作品と答える人が多かった傾向がありましたが、そのような直感では性別を見抜けないということが、問題の重要なところだと、講師の深澤さんに教えていただきました。
 参加者からは「単なる知識ではなく、ワ-クショップによって今の自分の視点に気づきました」や「見えないものを見る努力と、いいのかな?の視点が大切」、「貴重な資料を使っていて、なかなか他では聞くことができない講座でした」などの感想が寄せられました。


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