ぐるっと流山 アルケミスト小池博史ワークショップ

ページ番号26240 更新日 平成27年6月23日

舞台で演技をする参加者の写真

 平成27年6月20日(土曜)、生涯学習センターで「アルケミスト 夢を旅した少年」をテーマに小池博史ワークショップの成果を発表する公演が行われ、多くのファンが舞台を楽しみました。この作品創作ワークショップは、公募にて集まった参加者が、6月15日(月曜)から19日(金曜)までの期間、夕方18時から21時まで毎日けいこを続け、わずか6日目にして観客の鑑賞に堪えられる舞台につくりあげていくものです。


帽子を被って登場人物として演技をする参加者の写真

 ことしが、日本とブラジル外交関係樹立120周年にあたることから、テーマにはブラジルのパウロ・コエーリョの代表作であり、世界的なベストセラー「アルケミスト 夢を旅した少年」を取り上げました。舞台では、原作から発想を飛躍させ、シニカルでユーモア溢れるシーンなど、舞台芸術の表現の自由さを改めて感じる作品に仕上がりました。見る者にとっては新しいアルケミストと、出演者には新しいご自身と出会えた舞台となりました。


劇中の写真

 最初は、白っぽい服に白いタオルを頭に巻いたワークショップ参加者の皆さんが羊に扮して舞台に登場。舞台が転換されると帽子をかぶって、さまざまな人物として登場します。舞台セットは脚立がひとつとマイクスタンドが一本というシンプルなもの。客席の後方から小池博史さんが叩くシンバルと、舞台を見つめながら操作する照明や音響で、ホール全体が草原や砂漠に変化していきます。


はつらつとした演技をする参加者の写真

 ワークショップを指導された小池博史さんは、一橋大学を卒業後、TVディレクターを経て1982年パフォーミングアーツグループ「パパ・タラフマラ」を設立。以降、全55作品の作・演出・振付を手掛け、パパ・タラフマラ以外での演出作品も多数。演劇・舞踊・美術などのジャンルを超えた、強くオリジナリティ溢れる作品群は、35ケ国で上演され、国際的に高い評価を確立しました。2012年5月、パパ・タラフマラが解散し、同年6月、新プロジェクト「小池博史ブリッジプロジェクト」を発足させ、精力的な活動を展開されています。


コミカルな一面も入れた演技をする参加者の写真

 この日の舞台公演の6日前から始まったワークショップには、演劇やダンスなどの舞台経験がない方々12人が参加。スロームーブメントワークショップという手法から始めました。ゆっくりした動きの中でコミュニケーションをとることなどで、自身の「からだ」全体を感じ取り、眠っている感性を目覚めさせることによって、自身の深部から新しい発想やアイデアを引き出し、より創造性あふれる日常をもたらそうという手法です。最初の3日間、この手法を繰り返していた参加者の皆さんは「いつ、ストーリーに入るのか心配していました」と振り返っていました。


舞台上の写真

 2012年の「注文の多い料理店」、13年の「銀河鉄道」、14年の「風の又三郎」と、東日本大震災以来、東北が生んだ詩人・宮沢賢治の作品をテーマに3年間、生涯学習センターでワークショップを続けてきた舞台芸術家・小池博史さんがブラジル文学に挑んだ意欲作です。アルケミストは、1988年に発表された作品で、羊飼いの少年サンチャゴが、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッド、アフリカの砂漠を越えて旅を続け、さまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んでいく夢と勇気の物語です。


集合写真

 江戸川台西からお越しになった米山富子さんは「地域のボランティア活動などで知り合った方が複数参加されていて驚きました。普段の知人とは全く別人のようなキラキラ輝いている彼女たちを見せていただき感動しました」と感想を聞かせてくださいました。生涯学習センターのワークショップは、これから夏休みに向かってご家族連れやお子さんを対象にしたものを企画しています。お問い合わせは生涯学習センター(電話04‐7150‐7474)へ。


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