ぐるっと流山 古代のアンギン布づくりに挑戦

ページ番号25306 更新日 平成27年4月20日

アンギン布の写真

 平成27年4月18日(土曜)、流山市立博物館でアンギン布を編む子ども教室が開催され、20組のご家族が参加され古代の布づくりに挑戦しました。縄文土器の底に残された網代の痕跡(圧痕)から編み方を想像したもので、本来は、イラクサ科のカラムシやアカソなどの草を編んだ布のことです。カラムシやアカソは雑草のため、今回は着色した麻紐を使って布づくりを体験しました。


編み方の説明を受ける子どもたちの写真

  「アンギン布」というワークショップは、講座名を聞いても内容が容易に想像できませんが、編衣(あみぎぬ)が語源となってアンギンと呼ばれるようになったのではないかと考えられています。古代の草が現代の麻紐に変わっただけで、編み方は約7,000年から5,500年前の縄文時代前期と同じだと考えると想像の翼は遥かな時を超えるようでワクワクします。


小さなお子さんを手伝う博物館スタッフの写真

  現代の私たちは、一般に布といえば、しなやかな繊維からつくられる「織り物」を思い浮かべます。しかし、「編布(アンギン)」と呼ばれる縄文時代の布は、文字通り編んでつくられた布のことで、その製作方法も織布と大きく異なり、「もじり編み」と呼ばれる方法によって作っていたと考えられています。会場では、北澤学芸員を講師に博物館スタッフが小さなお子さんにお手伝いをさせていただきながら「もじり編み」を進めていきました。


コースターを完成させた子どもたちの写真

  「もじり編み」は、両端におもりをつけた糸を多数横木に吊り下げ、これに直交する横材をコモヅチという12個のおもりのついた糸でからげとめていく方法です。蓆(むしろ)や簾(すだれ)などもこのような方法でつくられていますが、横材に柔軟な糸をもちいれば、編布(アンギン)をつくることができます。子ども達は、編みあがった布をお土産に持ち帰って「コースターにしたい」と喜んでいました。


布を編む機械の写真

  博物館では、今回のアンギン織体験のほかにも「子ども達に豊かな体験を」と、ミニチュア土偶づくりや勾玉づくり、クテ打ち組紐体験、木の実工作、貝アクセサリーづくり、正月遊び体験など年間を通して子ども教室を開催しています。次回は5月6日に開催を予定しています。詳しくは「広報ながれやま」や市ホームページなどでご案内させていただきます。お問い合わせは流山市立博物館(04-7159-3434)へ。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ