ぐるっと流山 歯科医師会の市民公開講演会

ページ番号35494 更新日 平成16年7月26日

歯科医師会が高齢者の自立めざし講演会

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 7月25日、初石公民館で、人間らしく「食べ」、「出す」~高齢者の自立を促し寝たきりを予防する~と題した市民公開講演会が開催されました。
 流山市歯科医師会(戸原優会長)が、歯科医師の立場から高齢者介護を考えようと企画したものです。


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 講師は、ご夫婦で隔月刊誌「タベダス」を出版している風人社の松井省吾さん(58)と山崎幸江さん(57)。ふたりのそれぞれの両親4人中3人が要介護度5で、3人合わせて要介護度15。それぞれに別居して介護をした体験から、できる限り口から食べ物をとってトイレで排泄するのがいいと、「食べて」「出す」という言葉から「タベダス」という介護の専門隔月刊誌を出版するに至った経緯などを紹介してくれました。
 東京下町で暮らす山崎幸江さんのお父さんは86歳で他界されましたが、亡くなられる半日前に病院のベッドの上で茶碗蒸を口に含み「うまいなあ」と言った声が忘れられないと語られたのが印象的でした。


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 一方で、岐阜県恵那市で暮らす松井さんのお父さんに、徘徊などが見られる痴呆症状が出たことから、85歳で逝去されるまで4年間の夫婦別居介護が続いたそうです。
 それぞれの実家での介護を経て、「もう一度、夫婦で向き合い、共同作業を」と始めたのが「タベダス」。老いても人間らしく生きたい、寝たきりにならないために、という願いを込めて医療現場や介護現場で高齢者の取材を続けていらっしゃるそうです。当日は、200人の市民が参加。おふたりの講演に熱心にメモを取りながら聴き入っていました。


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